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【読書感想文】『古武術に学ぶ身体操法』甲野善紀

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回読ませていただきました本はこちらでございます。

古武術に学ぶ身体操法

あれはいつの事だったか忘れましたがとにかくずいぶん前、この本の著者の甲野善紀さんがテレビに出ておられました。

そこで日常生活におけるあらゆる動作を古武術を応用して体の負担を軽減するのを観ました。

これは素晴らしいな〜と思いましてさっそく甲野さんの本を買ってみたのですが、すぐに読まずに長らく放置してしまいました。

日々無理させている身体

具体的な身体の使い方というのはほんの少ししか出てきませんので、それを期待していた部分がありましたので若干ガッカリはしてしまいました。

途中で読むのをやめようかとちょっと思ってしまったんですが、だんだん面白くなってきまして最後まで読んでしまいました。

何がそんなに面白くなってきたのかと言いますと、一つは生活の中での身体の使い方が意外と身体に無理させている場合もあるというところです。

「歩く」というほぼ毎日行う動作一つでも、本来の日本人は今のような歩き方をしていなかったそうです。

西洋人の歩き方を取り入れて、いつの間にか普通になっているという感じなんだそうです。

腕振って歩く人が圧倒的に多いと思いますが、それは体を捻っていることになり、身体に負担をかけているんだそうです。

西洋化なんて明治時代からのことでしょう。

※1868年から明治がスタートしたので、今から156年前です。

そんなに短い間に日本人のナチュラルな歩き方に影響を及ぼすなんて、よっぽど西洋人はキラキラして見えたんでしょうね。

実際山道などで身体が疲れてくると人は手を振って歩くことをやめて、自動的に手を振らない歩き方にスイッチするそうです。

ということは、疲れ知らずで歩こうと思ったら腕は振らないほうが言いということなんでしょうかね?

ただ、健康的な歩き方といえば、しっかり腕をふることが推奨されていたように思うのですが、これは体を鍛えるという意味もあるということなんですかね?

身体と精神のいい関係

もう一つ面白かったのが身体と精神が密接に関係しているということです。

ものすごく愉快な時に人のみぞおちというのは、緩んでいるんだそうです。

みぞおちが緩んでいるというのを体感したことがないので、いまいちピンと来ませんがね。

逆に不愉快なときはみぞおちが硬くなっているんだそうです。

表情はごまかしが効いても内臓はそうはいかないのです。

同じように恐怖を感じると心臓がドキドキします。

この時、横隔膜が上にあがって来て心臓を圧迫しているんだそうです。

恐怖を乗り越えるにはこの横隔膜を下げることができれば恐怖を感じなくなるんだそうです。

で、どうやったら横隔膜って広がるんでしょう?

深呼吸でしょうか。

つまり身体をコントロールすることで精神、感情をコントロールできるということです。

よく「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる」といいます。

だから、ツラいな〜って時に無理にでも笑ってるとなんか楽しくなってきて、ツラさが吹き飛ばすことができるというような話があります。

これがまさに身体をコントールして精神をコントールするということです。

身体をコントロールすることで感情を逆向きに変えることができるということなんです。

技術は進化し続けている

古武術ということで昔のテクニックが何もかも素晴らしいということでなく、新しい発想や考え方を常に取り入れて、時代と共に変化し続けていくこともまた重要というようなことも書いてありました。

守ることばかりではなく、攻めの姿勢も忘れちゃそこで終わりということです。

生きている限り進化を続けていきたいものです。

進化というとさすがに大袈裟かもしれませんが、成長していきたいです。

そのためにはいろんな角度から物を見たり、当たり前と思っていたものを疑ってみたり、柔軟性が大事と思いました。

ついつい考え方は凝り固まってしまいますから。

テクニックについてよりも発想や考え方についてたくさん書いてあり、読む前に求めていたものとは違いましたが、これはこれで実に色々考えさせられました。

それではまた。

ありがとう!

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