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【読書感想文】『恋』小池真理子

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。 

今回はこちらの本を読みました。

あまりの本の分厚さにたじろいだんですが、時間はかかったものの分厚さからくる心理的圧迫感はいつの間にか消え、ドンドン物語の中にのめり込まされました。

『恋』というタイトルなので、甘ったるい話なのかと勝手に思っておりましたが、全然違いました。

大人の恋を理解する

いつかこんな恋愛をする時が来たら、いわゆるそれが「大人になった」ということなのかもしれないと、若いときに読んでたら思っただろうな〜という世界でした。

実際はゴリゴリの大人のオッサンになってみても、こんな恋愛をする機会も器量もなく、風俗に行ってるほうが気楽でいいやと思ってしまい、大人の恋愛を知らないまま初老を迎えてしまいました。

それについては、いっさい後悔はありません。

恋愛には向き不向きがあると思いますし。

官能小説に思えた

ただ、若いときに読んでいたらいたで、理解が出来なくてリアリティを感じられなかったかも知れません。

今なら経験がなくともなんとなしにリアルを感じられますので、ボクも大人になったんだなと実感できました。

猛烈に生々しく感じまして、こりゃ恋愛小説ではなく、官能小説だなと思えてきました。

いや、官能小説もまた恋愛小説なのかも知れませんがね。

体験できなかった時代の空気感

ちょうどボクの親の世代(団塊の世代)が若いときがこの物語の舞台なのですが、スゴく良い時代だな〜と感じました。

そりゃまあ、ボクの知らないしんどいこともいっぱいあったんでしょうけどね。

空気感がボクの生きてきた時代とは違い、絶妙に緩いのがスゴく羨ましかったです。

自分もこの時代を生きてみたかったという気持ちになりました。

きっと自分よりも若い世代からしたら、ボクの若い時の時代も羨ましがられるものなのかもしれません。

どう考えても今よりもいろんなことが緩かったですし。

ないものねだり、ということでしょうか。

映画やドラマで恋愛物は全然観ないのですが、こんな風に甘ったるい感じでないのなら、もっと読んだり観たりしたいなと思わせる小説でした。

新しい扉が開いたような気がします。

それではまた。

ありがとう!

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