元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回は前回の前田日明編に引き続きまして、
高山善廣編の感想です。
最強レスラー数珠つなぎ
今回は尾崎ムギ子さんの著書『最強レスラー数珠つなぎ』の髙山善廣編についてレビューしていきます。
シリーズ17人目となる髙山選手ですが、今回はこれまでのスタイルと異なり、本人のインタビューがありません。
その代わりに、垣原賢人選手、小橋建太さん、そして鈴木みのる選手が髙山選手について語るという構成になっています。
概要
このシリーズは、レスラー同士の“強さ”のバトンをつなぐ構成で、毎回次に指名されたレスラーがインタビューを受ける形式が基本です。
しかし、今回は少し様相が違います。
前回の前田日明編では、前田さんに次を指名させずに終わりましたが、どうやらこの髙山編でシリーズを締めくくる意図があったようです。
そして、急に著者自身の卵巣に腫瘍が見つかったという話が差し込まれます。
これは確かに気の毒な話ではありますが、この本のテーマとは直接関係がないように感じました。
腫瘍の話は別の機会に語っていただければと思います。
ボクはプロレスファンとして、レスラーが語る”強さ”に集中したいのです。
まず、髙山選手本人の声がなかったことが残念でした。
首から下が動かなくなっている状況ではありますが、話はできると報じられており、実際に東スポWEBのインタビューではしっかりと語られています。
もし取材を試みた結果、断られたのであれば、その経緯も書いて欲しかったところです。
垣原賢人編
垣原賢人編では、闘病中の仲間としての視点から、髙山選手の人間性が語られます。
特に印象的だったのは、髙山選手が病気の垣原選手を励まし続けたというエピソード。
病気に役立つ情報を届けたり、献身的な支援をしていた姿には胸を打たれました。
小橋建太編
小橋建太編では、ボクが個人的にあまり馴染みのなかったNOAH時代のエピソードが語られます。
水と油のようなスタイルだった二人ですが、小橋さん曰く「水と油は混ざるということを証明した選手」だと評価されていました。
特に、小橋さんのがん闘病中に食事を共にしたとき、あえて写真撮影を断ったというプロ意識の高さには唸らされました。
鈴木みのる編
鈴木みのる編では、髙山選手がみのる選手に対して「つまらない」と評したエピソードが印象的でした。
これは、みのる選手が新しいスタイルに挑戦していた時期の話です。
髙山選手は、みのる選手本来の持ち味が失われていると感じたのでしょう。
その指摘が、みのる選手を原点回帰させるきっかけになったようです。
おすすめ
これまでの『最強レスラー数珠つなぎ』では、本人の口から語られる言葉に重みがありました。
それに比べると、今回の構成はやや物足りなく感じたのが正直なところです。
ただし、3人のレスラーによる証言から浮かび上がる髙山選手の人間像は、非常に温かく、尊敬に値するものでした。
まとめ
『最強レスラー数珠つなぎ』髙山善廣編は、シリーズの締めくくりとして、少し異なる角度からレスラーの”強さ”を描いています。
本人インタビューがないことに違和感を感じる部分はありますが、垣原・小橋・みのるという3人の証言によって、髙山善廣というレスラーの本質が伝わってきました。
プロレスファンであれば、読んでおいて損はない一冊です。
それではまた。
ありがとう!
