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【映画レビュー】『アウトレイジ 最終章』感想:しゃべくり成分、どこ行った?

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回観させていただいた映画はこちらでございます。

アウトレイジ 最終章

劇場公開時は「どうしよっかな〜」と迷った末にスルーした作品ですが、今になって観てみたら……
うん、行かなくて正解だったかも。

ヤクザ映画を観てしまう理由

なぜか惹かれてしまうヤクザ映画。

たぶん、自分の中にまったく“ヤクザっ気”がないからこそ気になるのかもしれません。

同族嫌悪ってよく言いますが、自分に近いタイプのキャラのほうがイライラしたりするのに対し、自分と真逆なヤツにはなぜか惹かれるってやつ。

それがヤクザ映画への興味につながっている気がします。

やっぱり1作目がピーク問題

このシリーズ、正直1作目が一番面白かったと思ってます。

シリーズ化された映画ってたいてい1作目を超えられない宿命を背負ってますが、『アウトレイジ』もそのパターン。

回を追うごとに、あの独特の面白さがどんどん薄まっていってしまったような……。

どうしても1作目を超えられないものなんですよ。

そして、この『アウトレイジ』もまたシリーズを重ねるごとにどんどんこの映画の面白さを失っていってしまった気がしました。

ピエール瀧が救いだった

そんな中でも今回、光っていたのがピエール瀧さん。
クセ強めの役どころをしっかり自分のものにしていて、彼が出てくるシーンはテンション上がりました。

ただ、関西人のボクからすると「関西弁」がちょっと気になってしまって・・・。
関西弁って、ネイティブじゃないと微妙なズレがすごく耳に残るんですよね。

めちゃくちゃ練習されたのは伝わるんですが、それでも「うーん」って。
まあ、それを補って余りある存在感だったのは確かです。

彼がいなかったらもっと退屈してたと思います。

普段ヤクザじゃない人がヤクザをやる楽しみ

このシリーズの魅力の一つが、普段はヤクザっぽくない俳優さんがガチガチの極道を演じるところです。

1作目や2作目では、椎名桔平さん、三浦友和さん、加瀬亮さんなどが「おお、こんな人が!」と驚かせてくれました。

※こちらは2作目。

今回は、大森南朋さんや原田泰造さんがそのポジションだったと思うんですが・・・。

活躍がいまひとつ。

シリーズを通して見どころだった「意外性ある名優の怪演」が弱く、印象が薄いのが残念でした。

「コノヤロー」と「バカヤロー」が足りない!

個人的に『アウトレイジ』シリーズの真骨頂は、暴力描写もさることながら、“言葉の応酬”だと思ってます。

たけしさんのセンスが光る、しゃべくり漫才のようなテンポの良い罵倒合戦。

「コノヤロー」「バカヤロー」の飛び交う応酬が、最高に笑えて怖い!

それが1作目の中毒性を生んでいたんです。

でも今回は、韓国ヤクザと関西ヤクザが中心のため、あの「東京ヤクザのしゃべくりバトル」がほぼゼロ。

もうこれ、別の映画ですやん。

あの独特な“悪口漫才”がない『アウトレイジ』なんて、焼き鳥屋で焼き鳥が出てこないようなもの。
本当に残念でした。

まとめ:観るならシリーズ通してどうぞ

『最終章』だけ単体で観ても楽しみにくいし、シリーズを追ってきたファンほど肩透かしを食らう気がします。

とはいえ、ピエール瀧の演技だけでも一見の価値はアリ。

というわけで、「しゃべくり成分」を期待していたボクにはちょっと物足りなかったです。

次はもっとしゃべるヤクザ映画に期待!

あ、次はないか。

それではまた。

ありがとう!

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