元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回は実は別のことを書こうと思っていたのですが、今朝(2023年5月15日)ご存知『オマエ有田だろ!!』を観て、このことを書かずには居れないという気持ちになって、急遽変更しました。
ということで『オマエ有田だろ!!』で、有田哲平さんが語る高田延彦論の感想です。
オマエ有田だろ!!
高田さんのことが大好きでしたから、今回のテーマが高田さんだと知ると観ずには居れませんでした。
きっと有田さんの高田さんのモノマネも観られるだろうな、という期待もありまして、
※ボクは有田さんのプロレスラーのモノマネが、他の物真似師のプロレスラーのモノマネよりも好きです。
食い入るように観ておりました。
高田延彦の歴史を振り返る
有田さんがその抜群の記憶力を活かして、高田さんの歴史を振り返って、高田さんの魅力とは何なのかを紐解いておられます。
高田さんの現役時代を知っている方はもちろんのこと、知らない方もぜひ観てもらいたいです。
詳しいことはYouTubeを観てもらうとして、ボクも有田さんの語った若手の頃の高田さんって覚えてるんですよね。
アントニオ猪木さんの付き人をやっていた頃ですね。
のちにスターになるプロレスラーが何人も猪木さんの後ろに見切れてると思うんですけど、高田さんのことは何故か記憶に残っています。
これが「華」ってやつなんですかね?
一若手に過ぎないはずなのに、なんか惹きつけられるものがあったのかな、と今考えると思います。
有田さんが谷津嘉章戦を語ります。
ボクは試合内容までは覚えてないですけど、谷津戦が面白かったという記憶、高田さんが勝っちゃうんじゃないかというハラハラ感は、ボクなんとなく覚えています。
きっとこの試合で高田さんが好きになっていたのかも知れません。
だから、その後前田日明さんについて行って、旧UWFに行ったときはそこそこショックだったのを思い出しました。
高田さんが闘いたかったというダイナマイト・キッドさんとの試合が組まれそうになっていたというのは当時知る由もなかったんですが、初代タイガーマスクが引退したあとニュースターが出現した(ザ・コブラを忘れたわけではありません)のに、またすぐいなくなっちゃったという喪失感があったように覚えています。
高田さんのミサイルキックが好きだったんですが、よくわからないUWFというところから帰ってきたら、
※旧UWFの試合は当時観られなくて、週刊プロレスにある写真だけで想像するよりほかなかったのです。
コーナーに上ることも、ロープに振られることも何もしない選手に変貌していました。
※厳密はたまにしてたような気はします。
ミサイルキックが好きだったわけですから、それをしない高田さんなんて話にならないと普通なるんですが、キックを主武器に闘う高田さんもまたかっこよかったんですよね。
これはしっかりとキックを受ける越中詩郎さんの功績もあるでしょうが。
とくにこの時はローリング・ソバットがカッコよかったですね。
今ではTJP選手のやるローリング・ソバットがカッコいいな〜と思うんですけど、それ以上に高田さんのはカッコよかった、と記憶しております。
新日でプロレスをしていく中で、どんどん高田さんの闘い方が普通のプロレスに寄っていってるような気がして、嬉しくなっていたところでまたしても前田さんについていってUWFに行ってしまうんですよね。
これも寂しかったですね。
でも、好きだからUWFでの高田さんの試合を見たくなりまして、近所のレンタルビデオ屋さんでUWFのビデオを借りてきて、高田さんの試合を観ましたが、全然面白くなかったです。
それこそ普通のプロレスの要素をほとんど排除されてしまったので、高田のカッコよさも半減してましたね。
ま、ローリング・ソバットはやってたと思いますけどね。
このとき、高田さんへの興味が一気になくなったんですが、不思議なもので高田さんがUインター(UWFインターナショナル)のエースに担ぎ出されると再び高田さんが好きになってしまうんですね。
この時になって初めてライブで高田さんの試合を観ました。
団体の名前に「UWF」とついてはいるけども、普通のプロレスに徐々に寄せていっている気がして、このままずっとこういうのを見せてくれたら良いのに、と思っていました。
ところが同じUインターの安生洋二さんが、当時最強といわれたヒクソン・グレイシーさんのところに道場破りに行って返り討ちに合うという事件が起きるんですね。
Uインターも「最強」を掲げていましたから、ヒクソンさんは避けて通れない相手ではありました。
というかグレイシー一族からプロレスラーは逃げたらあかんという雰囲気になっていきました。
有田さんもおっしゃってましたが、長州力さんが永田裕志選手や中西学さん(当時の2人はまだヤングライオンだったんじゃないかと思います)が出ていったら、グレイシーも一発だ(勝てるということです)的なことをおっしゃってましたから、あんなちっさいオッサンに高田さんが負けるわけないという幻想が膨らんでました。
※とはいえ、負けちゃいそうな空気もあってものすごく不安でした。
実際、ヒクソンさんがどの程度強いのかはわかりませんけど、長州さんは永田選手や中西さんでも充分勝てると本当に考えていたんでしょうか。
アマレスでオリンピックに出た長州さんの見立てを、長州さんが好きだからというのもありますけど完全に信じ切っていたところもあって、高田さんのヒクソン戦のあの敗北は目眩するほどショックでした。
これに失望して、ボクは高田さんを観なくなりました。
※新日は観ていたので、そこに出てきたUインターの選手の一人としては試合を観てますが、高田さんが観たくて試合を観ようとか、ライブ観戦しようとかはこれ以降一切思わなくなりました。
有田さん曰く、一番楽しそうにしていた「高田総統」もボクは受け入れることが出来ませんでした。
有田さんは高田さんの持つ「哀愁」に惹かれていたとおっしゃってましたが、ボクはカッコいい高田さんが好きだったのでヒクソン戦や武藤敬司戦の自信無さげな感じはもう応援する気になりませんでした。
有田さんのお話で、記憶がいろいろ蘇ってきました。
高田延彦こそ無我
殺伐としているプロレスファンの皆さんですが、なぜか『オマエ有田だろ!!』を視聴している皆さんは優しいので、コメントを読むのも本当に楽しいです。
たまに罵るだけの人もいますけどね。
通常は動画を見てからコメントを読むんですけど、今回は先にいくつか読んでしまいました。
その中で「高田延彦こそ真の「無我」。腑に落ちました。」というのがまっ先に目に付きました。
動画を観終わる前に、その意味がすぐに分かりました。
そして、この動画の内容がこのコメントで全て語られているんだろうな〜と想像がつきました。
高田さんは長らく、自分の意志ではなく、誰かのためにその役割を担ってきたんだな、と。
藤波辰爾選手がかつて無我という世界観を打ち出しましたが、一番最初にここに呼び寄せなければならないのは高田さんだったんじゃないのか、と今更ながら思いました。
有我の高田延彦
マルチバースがあるならば、自分の我を通しまくった「高田延彦」というのも観たいというようなことを有田さんがおっしゃっていました。
全くその通りで、激しく同意です。
前田さんについていかない高田さんがあのまま新日に残っていたら、それこそ武藤敬司さんを超える存在になっていたかも知れないと、思えてきました。
あのまま高田さんが新日に残っていても、武藤さんが自分の最高傑作という武藤 vs 高田は、全く違う内容で最高傑作になり得たんだろうな〜と思えました。
新日に残っていたら、きっとヒクソン戦はなかったでしょうし、ボクも失望することはなかったのかな。
あ、そうなると、あのゲーリー・オブライト戦や北尾光司戦もまたなかったのか。
この試合、ライブ観戦したんです。
高田さんが選択したことだから、ただ観てるだけのオッサンがとやかく言う余地はないんですけど、こんな想像でワクワクさせてくれるところが高田さんのスター性なのかなと思いました。
それではまた。
ありがとう!