元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
昨日はG1がありませんでしたので、読書してました。
ということで
今回で4人目の崔領二選手編です。
崔領二選手の試合をたぶん2回くらい観ているのですが、そのうちの一回が少し前に不意にアップしました昔に書いた観戦記にある2007年のハッスル22でした。
実はこれをアップしたのは、崔領二選手のことを思い出すためだったんです。
名前は知っているし、試合をライブで観たことがあるような気がするんだけど、どんな選手だったかな〜と思い出せなかったので、いろいろ探してみたら出てきました。
さて、2試合目。崔領二 vs アン・ジョー之助。
崔選手も前にZERO-ONEで観たんやけど、そん時は人気があるのにプロレスがえらい下手って印象でしたが、今回もそれは全く変わっておりません。
素材はええんでしょうけど、センスがない感じがした。ちゃんと練習出来てるんでしょうか?ウエイトは出来るでしょうけど、プロレスそのものの稽古は誰が見てるんでしょうか?
当時の僕はこういうことを書いておりました。これを読んで『ハッスル』でのことはさっぱり思い出せなかったんですが、ZERO-ONEを観に行った時のことをパッと思い出しました。
崔選手の地元大阪ということもあったんでしょう、 声援が凄かったんです。僕はその時崔選手を観るのが初めてで、名前も知りませんでしたから、これだけの声援を集める選手なんだから、そこそこやるんだろうな〜と期待値がグッと上がってました。
ところが、全然ダメなんですよ。こんなので、こんなにウケんの?とビックリしたのを覚えてます。
そんなダメな印象しかない選手が、今は団体の代表をやっておられるということで、どういう感じなのか、非常に興味を持って読みました。
2日でデビュー
あのジェラルド・ゴルドーさんのお弟子さんだったんですね。
プロレスをやらずに総合に行ったら良かったんじゃないかと思ったんですが、当時のZERO-ONEの社長の橋本真也さんにキレ気味にプロレスやるのかやらないのかを迫られて、やると答えてしまい、そこからプロレスラーとして歩み始めたそうです。
で、その2日後にデビューだったそうです。ゴルドーさんのお弟子さんだったら大丈夫だろうということでしょうね。それだけZERO-ONEも人材不足ということだったんでしょうか。
2001年にデビューしているということで、僕が実際に試合を観たのが、2007年ですから、あの時でキャリア6年ということになります。ただ、
途中2年ほど内臓疾患で休んでいたそうで、僕が観た時は実質キャリア4年ということになるんですかね。
昔のことを思い出すと、やっぱり総合のほうが向いてたんじゃないかと、思っちゃいました。
ただ、ワールドの解説でもおなじみのGK金沢さん曰く、
日本のプロレスラーで最も成長しているレスラーである
と評価しているそうなので、現在はそれなりのレスラーにはなっておられるんでしょう。いや、スタート時があまりに酷いということも、考えられる?
現代の力道山
飛び抜けている能力はなんですか?という質問に崔選手は「発想だと思います」と答えています。
それにつづけて
特別IQが高いわけでもなく、身体能力にしても、体は大きいけどプロレス界では埋もれてしまうとわかっていたので。合わせ技一本だと思っているんですよね。
と答えておられました。
この分だと今の崔選手の試合は体力勝負だけの試合ではなく、そういう発想で来たかと、僕らファンを唸らせる試合をしているのだろうと、ワクワクしてきまして。
だがしかし、読み進めていくと、その発想はリング上でのことではなく、ビジネス方面でのことのようなのです。
現代の力道山みたいな人がいていいと思うんですよ。
という発言が出てきますが、プロレスラー力道山ということではなく、実業家としての力道山のことを指しているように思えてくるのです。
力道山さんはいろんな事業をやっておられたみたいですけど、プロレスラーとしてプロレスでお客さんを満足させて稼いだお金で、事業をやっておられたと思います。
でも崔選手は融資を受けてそれでまず別の事業やって、余ったお金でプロレスやってるようにしか思えませんでした。
もちろん、その結果、崔選手のランズエンドという団体が、せめて新日本プロレスと並び称されるようになれば、それはプロレスファンとしては嬉しいことです。
ただ、ビジネスをやりながら、プロレスもやって、プロレス界が盛り上がるほどプロレスは甘くないんじゃないでしょうか。新日本プロレスが盛り上がったのは、レスラーが経営に関わらずにリングに集中できる環境があるからだと、僕は思っています。
崔選手がもう現役選手ではなく、若い選手を育てる側に回っていたら、この話も夢があっていいな〜と思えもしましたが、
ランズエンドの選手紹介のページにはレスラーとして崔選手もいます。つまり、レスラーをやりながら、不動産事業も飲食業もおやりになるということですよね。大丈夫でしょうか。
でも、お金を集められるというのも才能だと思うので、リングには上がらず、ビジネス方面からプロレス界をもっと盛り上げるほうに注力して欲しいです。
強さの定義
この本ではインタビューの終わりに、強さとはなんですか?とそれぞれのレスラーに聞くのですが、崔選手の答えが実にカッコいいのです。
人が弱ったとき、つまずいたとき、その手を引き上げてあげられる存在であることが強さだと思います。
完全にヒーローの答えです。仮面ライダーオーズもそんなこと言ってました。
こういうのを聞くとレスラーとしてリングに上って、その熱い気持ちを伝えて欲しくもなるんですが、それはプロレス団体の経営者としてでも出来ますし、別にレスラーであることにこだわることはありません。
崔選手の最近の試合を観てないのが一番まずいところで、観ればあんなに面白い試合ができる人はそういないのでプロレスを続けて下さい、と書いてしまうかも知れません。
でも、これを読んでの感想としては、プロレスがすごく下手くそなイメージしかない状態で読んでしまい、ビジネスの話を中心になさっていたこともあり、ビジネス面でプロレスラーやプロレス界を支えて行ってもらえれば、3億と言わず10億、30億と集めてこれるんじゃないかと思いました。
それだけのお金があって、発想に自信のある崔選手が使えば、きっとプロレス界は盛り上がるはずです。ぜひ、そうしてください。
それではまた。
ありがとう!