元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
先日ちょっと昔のことを思い出すようなことを書きましたら、
無性にSWSが観たくなりまして、うまい具合にYou Tubeであったので観させていただきました。
実は旗揚げ戦はテレビでチラッと観た記憶がありましたが、その時どういう感想を持ったのか全然覚えてませんでした。
覚えてないということはおもしろかったということもないし、おもしろくなかったということもないという実に中途半端な感じだったのではないかと考えまして、今度はしっかり観ることにしました。
天龍さんのお話がこの時はまだ普通にヒアリングできるのにまず驚かされます。どうも二日間に渡って行われた興行のようでして、まずは1日目の試合の観戦記です。
序盤
実況がかなりウザいです。これが通常の実況だったらおもしろさが少しはアップしていたと思います。
折原昌夫 vs 畠中浩
ヤングライオン風味の試合です。少し前にストロングスタイルの話に触れた時に、
ストロングスタイルを教える講師がなんで折原さんなの?と書きました。これを観ればやっぱり折原さんはストロングスタイルとは無関係のところで育ってるな〜と思います。しっかり全日本系のレスラーです
あっちこっちから引き抜いてきて、若手もしっかり引き抜いてきているということはSWSでもしっかり若い選手を育てていこうとしていたということですかね。この後、SWSには新弟子は入ったのでしょうか?
恐竜がシンボルマークの団体でしたから、 もしも新弟子がいたらヤングザウルスとか言われてたかも知れませんね。
大矢健一 vs ジェフ・ウィラー
多分、しっかり大矢選手を観たのはFMWの頃かな?名前も「大矢剛功」でした。だから、新日時代は全然知りません。でもFMWの時はハヤブサ選手との試合なんて
メチャクチャおもしろかった印象があります。
で、この試合。なかなか噛み合ってて良い試合でした。大矢選手は一回プロレス辞めて、このSWSで再スタートしたんだそうです。これだけしっかりとやれる若い選手がいたら団体の未来に希望が持てそうなんですけどね。ウムム。
新倉史祐 vs 将軍KYワカマツ
せっかくヤングザウルスや大矢選手が頑張っていい流れを作ったのに、先輩が台無ししちゃった試合です。
新倉史祐選手も大矢選手と同じ元新日ですから、地味ながらも確かなテクニックを期待したんですが、この時ボクシングを習いに行っていたそうでヘタクソなパンチを連発していました。そもそもプロレスではナックルで殴るのは猪木さんのみに許される行為なのに、なんで使用しちゃったんでしょうね。
ワカマツ選手はストロングマシーンのマネージャーだったのに、このSWSでは選手としてリングに上っておられます。案の定ヒドい仕上がりです。
でも、KYスペシャルという卍固めの出来損ないみたいな技で、新倉選手からギブアップ勝ちします。たぶん新倉選手はギブアップしてないと思うのですが、なぜかレフェリーはコングを要請。ザワザワしたまま試合は終了です。
中盤
盛り下がっての中盤戦です。
グレート・サモアンズ vs ディノ・ベンチュラ&ジェリー・モロー
サモアンズがなかなか小気味の良い動きをしてまして、期待させたのですがあっさり終了。もうちょっとしっかり(この試合はダイジェスト)観てみたかったです。サモアンズのサベージ・サモアン選手が繰り出したフィニッシュのサモアン・スプラッシュ(フライング・ボディプレス)はなかなかの迫力でした。
佐野直喜 vs スネーク・ウイリアムス
佐野選手はもしもSWSに行かなかったら、もっとスターになってたんじゃないかと思わせる動きをしています。
※UWFスタイルでやりたくて新日やめちゃったのか〜。
ただ対戦相手のスネーク選手というのがダメですね。本当にレスラーなのかな?そこらにいた体格のいい外国人を連れてきたんだと思います。
石川敬士&サムソン冬木&北原辰巳 vs ケンドー・ナガサキ&鶴見五郎&仲野信市
まず石川さんの紫のショートタイツにレガースという全盛期の高田延彦さんを彷彿とさせるコスチュームに若干イラッとします。
レガース履いちゃったもんだから、キックにもチャレンジしてますがヘタクソで、「高田に謝れ〜」とつい口走っちゃいました。石川さんに何かあったんでしょうかね?
当時、大嫌いだったサムソン冬木選手。今観るとやっぱり上手いです。相手をロープに振って、カウンターのスピンキックやラリアットを繰り出す際に少しジャンプするんですね。当時はこれにイラッとしてたんですが、今ではスパイスになってるなと思います。ボクも器がデカくなったということでしょうか。
ケンドー・ナガサキ選手のパンチは当たりがキツかったです。こんなにバチバチ行ってたの?と少し感激しました。こりゃ確かに最強説が出るのもうなづけるな〜という迫力でした。
さらには鶴見五郎選手ですよ。いい動きしてました。当時は全然この上手さを理解してませんでしたが、力はあるし、裏拳は迫力あるし、今なら間違いなく応援してましたね。
この試合でやっと、ちゃんとしたプロレスらしいプロレスが観れてホッとします。これだけ名人が揃っていながら、SWSが上手くいかなかったのは実に残念です。
終盤
ここからタッグトーナメントとなります。きっとSWSのことだから優勝チームにはそこそこの額の賞金が出たと思います。
ジェフ・ジャレット&ボブ・オートン・ジュニア vs 天龍源一郎&ザ・グレート・カブキ
少し前のWWE大阪公演で観て、スッカリ好きになっちゃったランディ・オートン選手のお父様が登場です。
名前は覚えていてもどんなレスラーだったかちょっとも覚えてなかったのですが、これまた味わい深いいい技、いい動きを見せてましたね〜。パートナーのジャレット選手も素晴らしいドロップキックでしたし、なかなかいいチームです。
天龍さんが素晴らしいのは言うまでもないんですが、やっぱりこのあたりのカブキさんは素晴らしいです。天龍はしっかりサポートしながらも自分の見せ場もちゃんと作って、これぞ名人のプロレスです。アッパーカットも記憶していた以上に強烈で目が覚めます。
谷津嘉章&高木功 vs ジョージ高野&高野俊二
谷津選手が動けば「オリャ」高木選手が動けば「ブー(これはブーイングのブーではなく名字の高木から来るブーです、多分)」と観客が言うのが実に懐かしい。現在の天山選手の「シュー」と同じですが、やっぱりちょっとやり過ぎです。観てて不快です。とはいえ、会場にいたら自分もやってたんでしょうけど。今は天山選手の「シュー」は参加してません。
どちらもよく動いてます。特に高木選手は見た目が相撲上がり感満載なんですが、使う技が華麗な二枚目が使うと様になるようなものばかりをチョイスしてます。これがちょっとイラッとします。多分、本人が思うほどイケメンではないんです。でも、動きそのものは素晴らしいです。この試合は負けちゃったんですが、なんであんなポンコツに負けなきゃならんのだ?と思ってるんじゃないかな。
そのポンコツというのは高野ブラザーズですね。どちらもどん臭いです。素材は申し分ないはずなんですが、どうにも動きが悪い。仕掛ける技もヘタクソで誰かケガするんじゃないかとヒヤヒヤします。
この2人をメインに使うことになってるのが、SWSがダメになっちゃった理由なんじゃないかと思わせるダメっぷりです。
天龍源一郎&ザ・グレート・カブキ vs ジョージ高野&高野俊二
この日のメインです。一試合消化した後ですから、カブキさんのペイントははがれて、米良明久さんになってました。ただし、そのアッパーカットの切れ味は健在です。もうこの頃にはほとんど毒霧を吹くことはなかったんですね。新日本で平成維震軍に入っていからそうなったのかと勘違いしてました。
天龍&カブキ組は本当に素晴らしいし、あんまり得意でないと思われるサブミッションも組み入れて、ガンガン高野ブラザーズを攻め立てます。
でも、高野ブラザーズが機能しません。ただでさえモタモタしてるのに、弟さんはヒザが悪いのかさらに動きがトロくなり、技は単発。ただ、その一発はなかなかの迫力です。ベストな状態で天龍さんと戦って欲しかったですね。
負傷してる弟さんの代わりにお兄さんが大車輪の活躍をするのかと思えば、ここからもっと攻めを重ねて欲しいというタイミングでなぜか弟さんに交代したり、スタミナが早々に切れちゃったのか、どの技もモタモタしてます。
きっと精一杯頑張ってはいるのでしょうけど、試合を組み立てるセンスが劇的ありません。こんなに体や運動神経に恵まれているのに、ちゃんと試合を作ることが出来ないというのは悲しすぎます。
最後は誰もが天龍&カブキ組が勝つと思っていたでしょうけども、なんと高野ブラザーズの兄・ジョージ高野選手のブリッジの低いモッサリジャーマンで何と天龍さんがピンフォール負けを喫してしまいます。
サプライズ!
弟・高野俊二選手のバズーカ砲と呼ばれたドロップキックからのジャーマンとは言え、あまりに説得力がないんですが、当の本人は金星あげたぞ〜って感じです。
天龍さんとジョージさんの2枚看板で行こうとしてたんでしょうけど、あまりにジョージさんは力不足でした。こりゃ週刊プロレスがSWSを叩かなくても、遅かれ早かれだめになっていただろうな〜と思わせます。トホホです。
全日本から移籍した人たちはなかなかの粒ぞろいでしたが、新日本から移籍した人がおおむねポンコツで、しかも我が強いもんだから、ダメになっちゃったのかな〜と思います。後にSWSは分裂しますが、そこそこ成功したのは新日とからんだ天龍さん率いるWARでしたし。ま、新日とからんだのも大きいんですがね。
そんなに良くもないけど、思ったほど悪くはなかったという感想でした。
それではまた。
ありがとう!