元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は読書感想文です。
この本を読みました。
Kindle Unlimitedで読めたので読んでみたので、どんな本なのかも全く知らずに読みました。
ちなみに今なら2ヶ月99円とえらくプライスダウンしてて980円を払っているのがアホらしくなります。
さて今回の本は、4人のプロレスラーのプロレスラーになるまでとなってからの話を中心に女子プロレスの歴史も振り返るという内容になっています。
最近女子プロレスを見るようになった方には誰ひとり知らないレスラーばかりの可能性があるので、ポカンとするかも知れませんが、ボクと同年代(今年で48歳)で女子プロレスを観ていた人ならドンピシャの内容でしょう。
女相撲
女相撲というのが昔あったそうです。そういうものが存在していたことすら知りませんでした。しかもそれが女子プロレスに似ているというのが面白いです。
女相撲でもっとも人気の高かった興行スタイルは、太夫と呼ばれる女の力士による相撲と、踊りや歌の二部構成。
スターダムを初めて観に行ったとき、新人選手がリングで歌い踊っているのを見て、これいる?と思いましたが、ボクがあんまり好きじゃないだけで昔からこの二部構成は人気があったんですね。
またどんな人が女相撲で活躍していたかというと、
娼婦としては極端に大柄で、とくには客を畏怖させたであろう彼女たちは、女力士に職がえすることで、自分の肉体のデメリットを逆手にとった。それほど巨体ではないものの、歳をとりすぎてしまった娼婦たちも、力士として活路を開こうとした。
人前で裸になることにビビらない女性がなったということです。
ということは、上半身も丸出しだったんでしょうか。そんな姿で相撲を取られても、全然試合も勝敗も頭に残らないでしょう。
そのうち、大相撲からクレームが付いて廃止になったそうです。
その代わりというわけではないのだけども、入れ替わるように外国から女子プロレスが入ってきたそうです。
だから、ず〜っと昔から女同士が闘うのを観て楽しむという文化が日本にはあったということもあって、女子プロレスは海外のプロレスとは違う独自の進化を遂げたのです。
その違う進化をした結果、今、WWEでもってアスカ選手や、カイリ・セイン選手、紫雷イオ選手が活躍することになっているわけです。
ありがとう、ご先祖様。
長与千種と神取忍
4人のプロレスラーの話なんですが、2人ずつ絡めて話が進んでいきます。まずは、
現在はMarvelousの代表なのかな?の長与千種さんと、
LLPW-X所属で政治活動もやっておられる神取忍選手です。
男子のプロレスについてはその歴史や、選手それぞれのエピソードとかは昭和の有名どころの選手ならば知っていたりするんですが、女子プロレスは試合もそんなには見てない上に、その選手の生い立ちやらエピソードはあんまり知りません。
なので、今回読んだ話のほとんどが知らないことばかりだったので興味深かったです。
とはいえ、Wikipediaに書いてあることとほとんど同じなんですけどね。
ただ、本人の証言で語られているので、リアリティが違います。
特に神取選手の生き様には物凄くシビレました。とにかくカッコいい。
ただ、神取選手本人の喋り方を再現しているので、物凄くアホに思えてしまいまして、残念でした。
ま、たしかにボクの記憶にある神取選手はそんな喋り方をしていましたが、そこは本なんだから正確に再現しなくても良いんじゃないかと思いました。
読みにくいし。
気になる方はぜひご一読下さい。生き様がカッコいいだけにかなりもったいないです。
長与さんのほうは、あんまり好きになれませんでした。なんか自分勝手な人だな〜という印象を持ってしまいました。現在は違うんでしょうけど。
また、ボクはクラッシュ・ギャルズではライオネス飛鳥派でしたので、
長与さんの証言から出てくる飛鳥さんの話が楽しかったです。
むしろなぜライオネス飛鳥さんにスポットを当てないんだ?とイライラしながら読んでました。
飛鳥さんってガチンコで強かったとか、骨法も少しやってた記憶もあるし、プロレスをやめたあとにはレーサーになってたり、気になることばっかりです。
個人的には長与さんよりも面白そうな気がしますが、人気あるほうを取り上げますわな。
メデューサと天田麗文
残りの2人は
メデューサさんと
天田麗文さんの話です。
どちらも日本のプロレス団体に所属した外国人というくくりで紹介されています。
まずメデューサさんことデブラ・ミセリーさんの試合はたぶん見たことがあると思うんですが、記憶にありません。
ただ、えらい美人のプロレスラーが出てきたな〜と驚いた記憶があります。スタイルも良いし。現在だとそんなに驚かないと思うんですが、昔はあんなかっこいい美人の女子レスラーはいませんでした。
WWFにも出てまして、日本で育てた?外国人がWWFで活躍しているのを見て、嬉しくなったのを思い出します。ま、ボクが育てたわけではないんですがね。
今でいうと、フィン・ベイラー選手が活躍するとなんか嬉しくないですか?あの感じです。
かたや天田麗文さんは、たぶんFMWで観ているように思います。
こちらもそんな人がいたという記憶はあるのですが、どんな試合をしたかなどは全く覚えてません。
その2人のプロレスラーになるまでがしっかり書かれているのですが、どちらの道のりもパンチが効いてます。
基本的にしんどい話、つらい話、キツい話が苦手なので、ただただ気の毒な気持ちになり疲れました。
特に麗文さんのほうは、プロレスラーとしても全然成功してないと思うので、苦労の割に報われてないように思えてしんどかったです。
今現在が幸せであれば、それで何も問題ないわけですが、この本が書かれている時点ではただ気の毒な感じで終わってしまっています。
むしろ麗文さんだけで一冊の本にして欲しかったです。
プロレスは麗文さんの人生の一エッセンスではしかないと思うので『プロレス少女伝説』なんてタイトルでプロレス本の中に入れずに、女子プロレスラーという異色の経歴の持ち主の中国残留孤児2世の話として、その生涯を読みたかったです。
どれも興味がわいてきて、もっと深堀してほしいと思わせたところで話が終わってしまいますので、モヤモヤします。女相撲も選手の話もそれぞれ独立させて本にしたほうがもっともっと面白くなったと思わせました。
つらくとも最後は報われる話が読みたいです。
それではまた。
ありがとう!