元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
先週の週刊プロレスが発売される直前だったか、ミラノコレクションA.T.さんが次の週プロにドド〜ンと取り上げられることをTwitterで告知されているのを見て、楽しみにしていました。
その期待以上の出来で、大満足でした。
ボクの世代はターザン山本さんの週プロで育ってますから、今の週プロはあまりに刺激が弱い過ぎると感じてしまいます。試合のこと、技のこと、レスラーのこと、プロレスに関するすべてのことに対して、全部寸止めにしている感じがします。
昔のように急所を狙ってバシバシ当てていくようなことをすると取材拒否なんてことになるのかも知れませんが、物事への踏み込みの甘さを歯がゆく思います。
そんな週プロの中で、このアルバムシリーズは選手に踏み込まなくては記事にならないわけですから、昔のような敵対する感じではなく、有効的に踏み込んでいって分解して展示してくれています。
そして、その対象が大好きなミラノさんなのですから、面白くならないはずがありません。
出てきたときから好きになった
思えば、ミラノさんが闘龍門に現れたときから心を奪われていたように思います。あんまり馴染めなかった闘龍門のプロレスに強く惹かれていったのは、明らかにミラノさんが登場してからです。
ボクは昔から関節技が大好きでして、藤原喜明選手が雑誌等で関節技の解説しているのを見ると必死になって読む子供でした。
※そんな子だったのに、恥ずかしながらこれはまだ読んでおりません。
プロレスごっこをするとき、飛び技は自分がケガしかねないから危ないし、打撃技は本当に当てるわけには行かないし、投げ技もふかふかのマットでもないとやっぱり危ないので、どうしても関節技の掛け合いが多くなりがちでした。
とはいえ、ボクの子供ときはフィニッシュになり得るような関節技があんまりありませんでした。コブラツイスト、卍固め、あと長州力さんのサソリ固めでしょうか。
コブラツイストは全然痛くない(掛けるのが下手くそなだけで後にコツが分かると痛くできました)し、卍固めは掛けられる人の足腰が強くないと崩れてしまいます(当時はグラウンド卍なんてものはありません)。だからボクはサソリ固めが得意技でした。
おかげでボクは誰よりもサソリ固めの体制(ステップオーバーする前の状態)に入るのが早かったんです。ま、長州力さんが好きなのもあったんですがね。
それがUWFが出現してから一気に関節技のフィニッシュが増えまして、今までフィニッシュになり得なかったアームロックやらアキレス腱固めなんかもフィニッシュになり得る技に昇華されました。
UWF系の技で好きだったのはチキンウイング・フェイスロックなんですが、何よりもアキレス腱固めは革命的でした。シンプルかつ痛い。こんなのがあったのかと驚いたものです。
さて、そんな感じで関節技が大好きだったのですが、ミラノさんに出会うまでジャベという言葉すら知りませんでした。昔からあまりルチャ系が好きではなかったから、週プロに掲載されてはいたでしょうがボクの目には入らなかったんだと思います。
そんなところでミラノさんが、次々とジャベを披露していくわけですから、そりゃもう度肝を抜かれました。
中でもシビレたのは関節技は痛くないと話にならないと思っていたのに、痛くないのに成立する技であるパラダイス・ロックです。
こうやって足を持ち上げると足が極まって痛いんですが、友達とこの技を検証してホントに動けなくなるのを知ったときは感動しました。
そんな技をどんどん見せるミラノさんのことを好きにならないはずはありません。
記憶が曖昧ですが、闘龍門に出現したらあっという間にトップ戦線に食い込むくらい勢いがありました。トップ選手は派手な技がないと勝負にならないと思っていたのに、ジャベという地味な技だけで駆け上がっていったのですから、痛快でした。
最初は闘龍門のレスラーが気に入りませんでした。
なぜなら全員小さいからです。レスラーはデカいから、普通の人とは違う怪物だからこそ憧れるのに、そこらにいるようなニイちゃん達がやったら、それはプロレスではなくプロレスごっこだという認識でした。
しかも小さい選手の多い闘龍門において、ミラノさんはガリガリ。全くプロレスラーに見えないんです。本来ならボクが嫌いなタイプのレスラーです。
でも、ミラノさんのメインウェポンがジャベだったので、ジャベをするならあの細く長い手足は有効であると思えて、むしろこの細さがいいとすら思うようになってしまったのです。
ボクの固定概念をバラバラに壊してしまったのです。
ずっとミラノさんを観ていたかったのですが、ミラノさんは闘龍門から離脱してしまいます。昔はネットとかなかったので、テレビで観ない、雑誌にも出てこないとなると引退したも同然でした。
そして、いつしかボク自身がプロレスに興味を失ってしまって、せっかくミラノさんが新日のリングに上がってテレビでミラノさんの勇姿が拝めるようになったのに、ボクはそれに気が付かないままでした。
更に時は過ぎ、ミラノさんは引退してしまうのでした。だから、ボクは新日で活躍するミラノさんを知りません。10年ほどプロレスを観なかったことにはそんなに悔いはないのですが、ミラノさんをリアルタイムで観られなかったのは、ちょっとだけ後悔しています。
矢野であり、ザックであり、オカダである
いつもはあんまり面白くない編集長のコラムですが、今回はちょっと面白かったです。現在の新日のリングで繰り広げられる多種多様なスタイルはミラノさんがその礎を築いたのであるという話でした。
特にこの部分
トリッキーなスタイルは矢野通的であり、変幻自在のジャベはザック・セイバーJr的であり、闘龍門時代に凱旋直後からトップ戦線で活躍した実績は、「レインメーカー」として凱旋直後にトップに君臨したオカダ・カズチカ的でもある。
うわっホンマや!と驚きました。
もしもミラノさんが引退してなかったら、ボクはオカダ選手でプロレスに呼び戻されるのではなく、ミラノさんに呼び戻されていたかもしれないと思いました。
で、この矢野選手、ザック選手、オカダ選手の要素って、昔ながらのストロング・スタイルというのか、新日とは違うものなんです。本当なら昔からの新日ファンからしたらアレルギー反応が出るようなものなのです。ザック選手はそうでもないかな?
それなのに、今は見事に融合して違和感なく新日のリングで展開されています。
これもミラノさんの功績なのかと思います。ミラノさんが新日ファンの許容範囲を大きくしてくれたのかも知れません。
このコラムには、もしもミラノさんが引退してなかったら、棚橋弘至選手、中邑真輔選手と三本柱になっていたかも、と書いておられます。
しかもインターコンチの主役になったかも知れないと書いておられます。
こういう「if」を想像するのは楽しいですね。こんなことを編集長に書いてしまったのはミラノさんが素晴らしいプロレスラーであったことの証明です。
ボクは新日時代のミラノさんを知らないので、今も新日で現役選手でいたならという想像出来ません。
やっぱりプロレスは、どんなことがあろうと観続けたほうが良かったなぁと思わせました。
ミラノさんは選ばれし者
プロレスラーは辞めた後、仕事が上手く行かず、プロレス以外の仕事ができないから引退と復帰を繰り返す人が多いそうです。
ケガで日常生活もままならないということもあるわけですから、引退しても別の仕事に就きにくいのも想像つきます。
そんな中、若くしてケガで引退することになってしまったミラノさんですが、引退してからも華やかなです。
現在、4つの仕事を掛け持ちしていて、そこにさらにもう一つ別の仕事が加わることになるというんですから、恐ろしく有能です。
きっとケガをせず引退しなかったとしても、この頭の良さはミラノさんをプロレス界のスターにしたでしょう。
ひとつの仕事ですら、うだつのあがらないボクからすれば神の領域にいる人に思えました。
もちろん、ボクの何倍も努力をなされているからに違いありません。
ミラノさんは選ばれし者なんですね、きっと。
ミラノさんのおかげでワールドの中継はより楽しくなり、スターダムも面白くなってます。感謝しかありません。
多忙を極めると体調を崩したりする事があるかもしれません。お体にだけは充分に気を配っていただいて今後もボクを楽しませて欲しいです。
それではまた。
ありがとう!