元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
最近Twitterを眺めてますと、プロレスファンの彼女が欲しいとかプロレスファンの彼氏が欲しいというプロレスファンの方のツイートを見かけることが増えているような気がします。共通の趣味があるほうが楽しくなるのは間違いありませんから、よ〜くわかります。
僕の妻は、僕と知り合ってからプロレスファンになりました。僕がプロレス界に引きずり込んだのです。
だから「プロレスファンの彼女が欲しい」という考えも良いんですが、「彼女にしてからプロレスファンにする」という方法もあるよ、という一例を示してもっとプロレスファン人口が増えるお助けができればと思い筆をとった次第です。
妻はプロレスにいいイメージは持ってなかった
僕はプロレスファンであることを一切隠してませんでした。ですからプロレスファンである僕を彼氏(のちに夫になるのですが)にしてくれたということは、妻はプロレスが『生理的に無理』ってほど毛嫌いはしてなかったと思います。ここで毛嫌いされていたら、そもそもお付き合いにも至っていないでしょう。
なので、好きな女性がプロレスを嫌っている場合は、どういう理由で嫌いなのかはリサーチしておくのが重要です。それによって、プロレスの馴染ませ方が変わってきます。
僕の妻の場合は、毛嫌いはしていなかったものの、いいイメージは持ってなかったそうです。汗だくのオッサン同士が裸で抱き合って汚らしい、気持ち悪いと思っていたそうです。さらに血が吹き出すということで痛そうと思っていたというんですから、なかなか悪いイメージです。
だから、最初はあんまりプロレスの話はしないようにしていたような気がします。自分が好きなものを悪く言われるのは気分の良いものじゃありませんし、これを発端に仲がこじれるのもアホらしいので、プロレスを避けていたように思います。
ところがやっぱりプロレスを避けて話すほど話題の多い男じゃないので、少しずつプロレスが漏れてくるんですね。だったら、しっかりプロレスの良さを伝えて、たとえ好きになってもらえなくとも、そんなに悪いもんでもないくらいには持ち込めないかと積極的にプロレスの話をすることにしました。
彼女をプロレスファンにする方法
血が吹き出すという点に関しては、僕自身もデスマッチはあまり好きではなかったですし、新日本プロレスもその頃には流血試合はずいぶんと減ってましたから、問題ないと。ただ殴ったり蹴られたり投げられたりするわけですから、痛そうなのは変わりないし、オッサンが汗だくなのも、レスリングなのですから組んず解れつなのもどうしようもありません。
格闘技ではない
まず痛いには違いないが、身体にダメージが残らないようなところを攻撃し、ダメージが残らないように相手の技を受けていて、壊れないように日々体を鍛えているのだと説明しました。ボクシングなどの格闘技とは違って、目の前の相手を効率よく倒す・壊す目的ではなく、戦いそのものが面白くなるように作られているものだと説明しました。
そして格闘技では勝敗で優劣がつくけど、プロレスの場合は相手の技が強烈な技に見えるように受ける選手が素晴らしいと評価されるもので、「強い・弱い」ではなく「上手い・下手」で優劣がつくものだと、だから、痛そうに見えたのは受けたほうがそう見せているという側面もあるので、痛そうに見えたらそれはやられた方が「上手い」ということになるので、それに僕らは賞賛をおくると説明したのでした。
最初に格闘技とプロレスをごっちゃにしてしまうとややこしいことになるので、ハッキリと別物だということを宣言しました。
ストーリーがある
プロレスにはストーリーがあることも説明しました。だから途中どんなつらいことがあっても、最終的に僕らをハッピーエンドに導いてくれるのがプロレスだ(そうじゃない場合も多々あるけど)、なので安心して観て欲しいと。
そこで半ば強引ではあったかも知れませんが、妻を当時まだスペル・デルフィンのいた大阪プロレス観戦に連れていきました。
完全にこの頃です。
大阪プロレスはみちのくプロレスから派生した団体ですので、ルチャリブレ色の強いプロレスを見せてくれますから、飛んだり跳ねたりで「痛そう」より「わあ凄い」が勝つ内容でありました。
さらに子供も楽しめるようにストーリーがわかりやすくなっていましたし、えべっさんやくいしんぼう仮面という笑いをしっかり取れるレスラーもいましたから、「痛そう」よりも「面白い」が勝っていました。
さらにさらに大阪プロレスはマスクマンが多いこともあって、服を着たまま戦っているレスラーが多いのです。なので「オッサン同士が汗だくで組んず解れつ」という状態も当時の新日本プロレスよりは少なめでした。
大阪プロレスは妻が抱いていたプロレスに対するネガティブなイメージを一掃してくれたのです。
また妻はほどなく村浜武洋選手のファンになりました。
ちょうど上の画像では中央のスペル・デルフィン選手の右にいる人です。童顔でおよそプロレスなどしてそうにないルックスの選手がいたというのも、妻が抱えていたプロレスラーのイメージ(ゴリゴリのマッチョのゴツゴツのオッサン)をぶっ壊され、プロレスに対する抵抗感を減らしていったんだと思います。
その辺は、今の新日本プロレスには山ほどイケメンがいますので大丈夫でしょう。
僕がプロレスを観なくなった時も観戦に行くほどに
当時のジュニアヘビー級の選手は団体の垣根を超えての交流が盛んでした。そこで大阪プロレスを入り口に新日本プロレスのジュニア選手の試合も観るようになりまして、テレビでプロレス中継を一緒に見るようになり、ついに新日本プロレスの会場にも一緒に行くようになりました。
新日本プロレスを観るようになってすぐくらいかな?妻は中邑真輔選手のファンになりました。
今みたいにクネクネする前の「選ばれし神の子」の時の中邑選手です。僕はその頃の中邑選手はあんまり好きじゃなかったし、次第にプロレスに対する情熱が薄れだした頃でした。僕がプロレスに引きずり込んだくせに、僕のほうが先にプロレスに冷めてしまったのです。ひどい話です。
妻はそんな冷めていく僕のことは気にせず、一人で中邑選手のサイン会に行ったり、スーパーJカップの観戦にこれまた一人で行ったりしてました。2000年代は僕より妻のほうがプロレスについて詳しかったと思います。
そんな妻も僕がプロレスに興味を示さなくなったことに合わせるように、次第にプロレスを観なくなってしまいました。一緒に観に行きたいと思っていたでしょうけど、僕が全然乗らないんでそうなっちゃったんでしょうね。勝手な男でスミマセン。
でも2012年、オカダ・カズチカ選手の出現によって僕のプロレス熱が約10年ぶりに火がついたら、妻はプロレス観戦に付き合ってくれました。
今はチケットの手配を妻がやってくれてまして、いついつどこそこであるけどチケット取る?って聞いてきてくれます。妻が自身がどうしても行きたい大会のときは「私は行くけど、どうする?」って聞いてくれます。大阪プロレスからプロレスを観だした影響もあって、妻はビッグマッチよりも小さな会場で行われる「Road to〜」のシリーズが好きですし、ファンタスティカマニアも僕は仕事が忙しくて行けないときも一人で観に行ったりしてました。
夫婦で共通の趣味があって本当に良かったと思います。また、自分が身勝手な人間であることを確認できてよかったです。
少しでもプロレスを楽しんでくれる方が増えることを祈りながら、これにて筆を置きます。
追記
もうひとつ、妻がプロレスを好きになるきっかけになったのがこちら。
名作『1・2の三四郎』を読んだことです。妻はマンガ全般が好きなのでマンガでプロレスを面白がってもらえたのも良かったと思います。
どんな人でも楽しめるのがプロレスであると考えているので、問題はどの断面からプロレスを見せるのか、どの入口から入ってもらうのか、なのです。それは女性によって違いますから、あなたの好きな方がどんなことが好きな方なのかをしっかり想像して、適切な切り口でプロレスを見せてあげて下さい。
それではまた。
ありがとう!