元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はアブドーラ小林さんの記事に引き続きまして、
今週の週刊プロレスの感想でございます。
試合がない中で週刊誌を作っていくのは大変なことだろうことは、ただただ好き勝手なことを書いてりゃ良いブログですら試合がないと困ってますので、想像がつきます。
さて、週刊プロレスですが、以前は特に気になる記事だけを後からKindle Unlimitedで読んでおりましたが、
最近はdマガジンで最新号が読めるようになりましたから、積極的に読んでます。
でも、そろそろ1ヶ月無料期間が終わるのでどうしようか悩んでます。
奇しくも試合レポートのほぼない週刊プロレスというのをこのところ続け様に読んでいるのですが、試合レポートがないほうが面白いんじゃないかとすら思えます。
プロレスを再び観るようになったのに、週刊プロレスを毎週買いたいとは思えなかったのは、試合レポートにボクが抱いている週プロ感がなくなってしまったからであり、それならプロレスブログを読んでいるほうがクセが強くて面白いな〜と思えたからです。
それがインタビュー記事が増えまして、試合も観たことのない選手の話なんかでも読んでみますと、こんなことをいう選手の試合なら見てみたいなんて思わせます。
ブロガーがどんなに頑張っても選手にインタビューはできないですから、ブログとの差別化も図れて、今後もインタビュー押しの誌面作りで良いんじゃないでしょうか。
そうなるとオールカラー化があんまり意味がなくなりますがね。ボクは別に全部がカラーでなくても全然いいと思っています。
つまり今週の週プロも面白かったということです。
ケンドー・ナガサキのパイルドライバー
今週ド〜ンと紙面を割いているのが、今年の1月にお亡くなりになられたケンドー・ナガサキさんを偲んで、縁のある選手たちへのインタビューやら、ナガサキさんの歴史などでした。
今、ケンドー・ナガサキさんのことを書こうと天下のWikipediaを見たら
ボクが知っているケンドー・ナガサキさんは2代目だったんですね。知らなかったもんですからビックリしました。
それにしてもインパクトありすぎです。
ボクが初めてケンドー・ナガサキさんを観たのは、新日のリングです。
最初はランボー・サクラダという名前だったと思いますが、大して興味がなかったのもあって記憶が曖昧です。
その時はこんなペイントはしておられませんでしたが、何より僕がビックリしたのがこの髪型です。
ショートヘアの落武者といった風貌です。これはハゲちゃったからこうしたのか、アメリカで活躍していたというのでサムライ風味を出すために剃っちゃったのか、わかりません。
大日本プロレスで活躍する頃にはスキンヘッドだったのでハゲちゃったのかもしれませんが、ランボー・サクラダのときはむしろフサフサしていたのでボクは完全に仕事のために剃ったと思ってまして、凄いプロ根性だと勝手に感心していた記憶があります。
つい先日、twitterを見てますと世界のいろんな選手の技を教えてくれる方がおられまして、その方のツイートでZERO1の佐藤耕平選手のジャンピング・パイルドライバーを見ました。
#心ときめくプロレス技 238
「ジャンピング・パイルドライバー」股下に相手の頭を差し込み、腰をクラッチして逆さまに担ぎ上げ、ジャンプしながらシットダウンして脳天からマットに突き刺すパイルドライバー。シンプルながら危険度の高い技で、長身の佐藤のそれは説得力十分。
【使い手】佐藤耕平 pic.twitter.com/LvASxz93Pf— SHINO@GO-ON (@seanoRKO) 2020年4月30日
佐藤選手もかなり昔にZERO1で試合を観ているので、そのときにこの技を見たのかも知れないんですが、凄く懐かしい気持ちになりました。
なんでそんな気持ちになったのかな〜と思っていたら、ナガサキさんの技を写真で振り返るのが週プロにあったんですが、そこにナガサキさんのパイルドライバーは
現代でいえば、佐藤耕平のそれに近いか
とキャプションが付いていました。
そうだ!これナガサキさんのパイルドライバーだ!と妙にしっくりきました。
ボクの小さい頃でもすでにパイルドライバーは必殺技にするには地味な技になっていました。「痛め技」に分類されいて、この技で3カウントが入るようなら暴動でも起きるんじゃないかというくらいなものでした。
そんな状況なのにナガサキさんは、新日でもこれをフィニッシャーに使用していてました。でも、そこにはお客さんに疑問を抱かせないほどのインパクトと説得力がありました。
そのあとにいろんなプロレス本を読んで、昔パイルドライバーをもらって死んじゃった選手がいるとか知りましたから、きっとナガサキさんの繰り出すようなパイルドライバーがそうだったんじゃないかと思ったものです。
VT路線
前にも書きましたが、メガネスーパーがお金を出して作った団体SWSがダメになっていくつかに分裂したんですが、そのうちの1つ、旗揚げ間もないNOWを後楽園ホールで観ています。
今のところ、最初で最後の特別リングサイド観戦となっています。
で、多分このときナガサキさんはNOWの選手だったので、ボクはフェンスもないルチャのようなリングサイドでナガサキさんの試合を観ていたはずです。
でも、上田馬之助さんのインパクトが強烈過ぎて、ナガサキさんを見た記憶がありません。出てなかったのかな?
そんな上田馬之助さん、実はナガサキさんの師匠に当たるとこの週プロで知りました。
あの新格闘王と呼ばれ出した頃の前田日明さんのキックを平然と受けたクソ頑丈なボディの持ち主だった上田さんのお弟子さんだと知って、言われてみればそんな頑丈そうな雰囲気がナガサキさんもあるな〜と思いました。
日本プロレスの選手は一様にゴツゴツしてるイメージですがね。
しかもナガサキさんは当時、喧嘩最強の呼び声も高かったもんですから、旗揚げ間もない大日本プロレスはデスマッチ路線と並行して、今でいうMMA、当時はヴァーリトゥード(VT)と呼んでましたが、そっちに積極的に関わっていったんですね。
これについてはターザン山本さんが今週の週プロにて謝罪しながら語られています。死んでから誤ってどうすんねん、とちょっとだけムカッと来る記事ですので、ぜひお読みください。
最終的にはプロレス界の敵だった、ヒクソン・グレイシーさんを倒すのが目標だったそうですが、当時のボクはその役目は新日系の選手でなくてはいけないという思いがあったものですから、ナガサキさんのMMA進出はあんまりよく思っていなかったです。
それにもう当時ですでにかなりのベテランで、調べてみますと48歳のときにジーン・フレジャーさんと闘ってました。かつての喧嘩最強の男でも寄る年波には勝てないだろ、と思ってました。
今の自分がまさに48歳になろうとしているところなんですが、この歳でMMAに出るだけでも凄いですが、まして絶対勝たなくてはいけないというのはかなりしんどいです。
それでも負け方によっては違った展開もあったのかも知れませんが、あっという間のKO劇。ナガサキさんの敗北で大日はMMAから撤退しました。
MMAに向けて特訓と称してブラジルに行ったそうですが、普通ブラジルと聞くとブラリジアン柔術を学びに行ったんだろうな〜と思うところですが、ナガサキさんは毎日砂浜を走っていただけだったそうです。
当時はMMAは競技というより「喧嘩」と考えられていて、喧嘩が強いと言われているプロレスラーならサブミッションに対応できるし、打たれ強いですから問題ないと考えられていたところがありました。
だから、ターザン山本さんがMMAを勧めなくてもナガサキさんが出て行く雰囲気にはなっていたように思います。
個人的にはナガサキさんの敗北に驚きはなく、やっぱりそうなったかという感じでした。でも、プロレスラーが負けてしまったというのはインパクトがありました。
言うても大日のエースクラスの選手ですから、負けたらダメな雰囲気ではあったと思います。
だからボクは大日みたいなしょうもない団体がやらかしてくれたなと、そんなのは新日に任せてとかと、ムカついてました。
当時、雨後の筍のように、ボコボコとプロレス団体が出来た時期ですが、今も残っているところがあまりないわけです。このMMA進出失敗は後の団体運営を安定させるのには良い出来事だったのかも知れませんね。
スーパースターウォーズのナガサキ
実はランボー・サクラダがどうもケンドー・ナガサキであるということを知ったのは、たぶんこちらのマンガだったように思います。
ご存知『プロレス・スーパースターウォーズ』です。
内容のことはほとんど覚えてないんですが、ナガサキさんはザ・グレート・カブキさんのパートナーとして登場しました。
カブキさん以外に、アメリカでペイントレスラーで活躍している選手がいるとは全然知りませんでしたから、その登場のインパクトは絶大でした。
いや、正直言うとケンドー・ナガサキさんなんて変な名前のプロレスラーがリアル存在するとは思えませんでした。それが後に本当にいたことに驚きました。
全日をほとんど観てなかったので、カブキさんのことあんまり知らなかったのですがこれを読んで急に興味が湧いてきて、このときカブキさん見たさに全日を観て、ヌンチャクカッコいいな〜とか毒霧カッコいいな〜となってました。
マンガよりも本物のカブキさんは多少ぽっちゃりしていましたが、カッコよさには一切の脚色なしと思いましたので、新日のリングで観るナガサキさんもきっとカブキさんに匹敵するカッコよさがあるに違いないと思っていたのですが、特にありませんでした。
確かナガサキさんを新日のリングで観たのは、ミスターポーゴさんとタッグを組んでいたときだと思います。
ミスターポーゴという選手もこれまたペイントレスラーだったんですが、どうしようもなくポンコツに見えまして、ナガサキさんのいいところを出す前にいつもポーゴさんがやられちゃってた印象があります。
まさか後にポーゴさんの地雷爆破デスマッチを観に行くことになるとはこの時は全く想像してないわけで、この時はもっとナガサキを活躍させろよ、バカ!と思ってました。
結局マンガで見たようなナガサキさんの活躍はなく、新日を去ってしまわれました。いつの間にかスキンヘッドになって、ペイントもされなくなってました。
その名前はよく知っていますし、ケンドー・コバヤシさんもナガサキさんの名前にあやかって芸名されているくらいインパクトのある選手であったのに、なぜか大活躍した記憶がない選手で、よく知らないのです。
でも、今週の週プロのナガサキ特集を読めば、すごく魅力のある方であることがわかります。
ちなみに谷口裕一選手、グレート小鹿さん、武藤敬司選手、アブドーラ小林選手、登坂栄児大日本プロレス社長、そしてターザン山本さんがナガサキさんについて語っていますが、どれもとっても面白かったです。
特に気に入ったのは武藤選手のインタビュー。
昔、タッグを組んでいたのにポーゴさんと仲が悪かったそうです。なので、
今ごろきっと、向こうでミスター・ポーゴとケンカしてるよ(笑)。
とおっしゃってます。
もっとしっかり見ておきたいと思わせるプロレスラーでした。今更ですが、ご冥福をお祈りします。
それではまた。
ありがとう!