元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
本日はボクが知らない2000年代の試合の感想です。新日本プロレスワールドにて新着動画として上がっていたこちら、
IWGPヘビー級王座決定戦、天山広吉 vs 天龍源一郎の一戦でございます。
王座決定戦ってこのところないね
2000年代の試合はほとんどアップされているものだと思っていたのですが、新着ということはこの試合はこれまでアップされてなかったんだと思います。
こんな面白そうなカードもアップされてないということは、まだまだアップされていないのがたくさんあるんでしょうね。
まずはどういうシチュエーションの試合かというのを実況などから探っていきます。
第35代の王者を決める1ナイトトーナメントでして、8人の王者による王座決定戦ということのようです。
ただ、その8人が誰なのかまではわかりませんでした。わかったのは、この試合の2人と佐々木健介さんと永田裕志選手の4人までです。
そもそも前王者である中邑真輔選手がなんでベルトを返上したのかもよくわかりませんでした。
キング・オブ・キングスを決めるトーナメントだということですから、最近のG1のように100%優勝するわけない選手が混じっているようなヌルいトーナメントではなかったということではあるようです。
そういえば、このところベルト返上からの王座決定戦ってないですね。返上するにはそれなりの理由がないと、そこまでチャンピオンをやっていた選手にとっては負けてもないのにベルトを手放すわけですから、しんどいですよね。
やっぱりケガで長期欠場とかでしょうか。
現状IWGPは2冠まとまっていますので、今後防衛戦がなされるにしても基本的には2本いっぺんに懸けて闘うということになるでしょうが、ベルト返上ということであれば再びそれぞれのチャンピオンを設けることが出来るな〜と気が付きました。
ずっと2冠王で行くなら、どこかのタイミングでインターコンチを封印して欲しいと思っていたのですが、ベルト返上パターンなら、無理なくまた2つに分けられます。
さすがに内藤哲也選手が王者の間にベルト返上なんてことはないでしょうけどね。
でも王座決定戦となると、ニュージャパンカップよりも盛り上がりそうな気がします。もちろん、誰でも出場できるトーナメントではダメですが。
ニュージャパンカップの出場よりも厳しい選考基準を設けて欲しいです。
新日本隊 vs 外敵
外敵の佐々木健介さんと仲間の永田裕志選手をやぶって決勝に上がってきた天山選手と外敵の大ボスである天龍さんの激突という試合ですから、新日ファン的には全力で天山選手を応援しようじゃないかという雰囲気に仕上がってはいるみたいでした。
一回戦で健介さんに額を割れて大流血のまま決勝を闘わなければならない天山選手に対して、天龍さんはゴングと同時に不格好な浴びせ蹴りと噛みつき攻撃でさっそく流血に追い込みます。
そこから試合の3/4 くらいは天龍さんが攻めっぱなしです。
天山選手はほとんど何の反撃もできないまま試合は進んでいきます。天山選手を応援していた人はやきもきしたことでしょう。
このシチュエーションでは完全に天山選手がベビーフェイスで天龍さんがヒールですから、これで良いのです。
やられながらも試合の主導権だけは天山選手が握って進行していくと良かったんですが、完全に天龍さんの試合でした。
おそらく天山選手のキャリアの中で一番脂が乗っているか、それをちょっと過ぎた辺りのコンディションだったと思うんで、天龍さんをもっとコントロールするような試合になっても良かったと思うんですが、結局天龍さんは超えられませんでした。
ここが天山時代が来なかった理由なのかなと思いました。
とにかく天龍さんの攻めっぷりは見事です。グーパンチを天山選手の割れた額に何発も食らわすんですが、天山選手の売りは石頭ですから、パンチを当てる度に拳を振っていちいち痛がるんです。
ボコボコ殴られてはいるけど、天山選手にはほとんどダメージがないという感じがします。
エプロンの攻防では場外に53歳を繰り出します。エプロンから場外への危険な投げを放ち、天龍さんのムチャクチャさとそれでも試合を続行してしまう天山選手のタフネスぶりも際立たせます。
打撃と投げで散々ダメージを蓄積したところで、今では誰も使っていない幻の技になりつつあるWARスペシャルからの羽折り固めと首周りの絞め技でスタミナを奪いにかかり、急に逆さ抑え込みで天山選手の意表を突くという硬軟自在の攻めっぷりです。
これに対して天山選手はただガマンするだけ。
唐突に繰り出した天山・ツームストン・ドライバーは形が崩れてしまったり、アナコンダバイスで締めるもアナコンダバスターの流れには持っていけませんでした。
※もしかしたらこの時はまだアナコンダバスターは開発されてなかっただけかもしれませんが・・・。
反撃らしい反撃も大してないまま2発目の天山・ツームストン・ドライバーが炸裂し、フィニッシュはダイビング・ヘッドバッドでやや唐突に試合は終わってしまいました。
耐えに耐えての逆転フォール勝ちというのは実にわかりやすい試合展開ではありますが、これはあくまでフィニッシュまでの畳み掛けが相手をきちんと粉砕するだけの説得力がないとダメなんです。
残念ながらこの試合では、天山選手が3試合目で大流血をしてかなりの量の血を流してしまったため、これ以上は動けないとなったせいか、少々あっさり味畳み掛けになってしまったのがマズかったです。
流れ出す血の量まではコントール出来ないでしょうから、1回戦で額を割ってしまった時にそこそこの量が出たようですので、いきなり額を狙うような展開をせずに終盤多少天龍さんが追い込まれるようなことがあってから額を狙うという展開でも良かったんじゃないかと思いました。
あんまり血が出ると動きも悪くなりそうですからね。
血が出たら逆に燃えるタイプのレスラーもいるでしょうけど、男性は血を見慣れてないので基本的には気持ちが萎えるんじゃないかと思いますが、どうでしょう。
また準決勝で永田選手を破ったのがムーンサルト・プレスで、その時天山選手のヒザが永田選手の顔面にヒットしたと実況の方がおっしゃっていたのですが、そんなインパクト絶大な勝ち方しといて、決勝のフィニッシュがダイビング・ヘッドバッドってのはちょっと弱いです。
誰もが天龍さんの頑丈さを知っているわけですから、天山・ツームストン・ドライバーを2発繰り出したんですから、アナコンダバイスで散々締め上げてギブアップ寸前まで行ってから、ムーンサルト・プレスも2連発くらいのことをやっても良かったでしょう。
いや、やればもっと盛り上がりました。
いらんことだけした健介
この試合の一番の問題は最後の最後、試合後の勝利者インタビューがリング上で行われようとした時に健介さんが天山選手にラリアットを放って何も言わず天龍さんを担いで控室に帰っちゃったことです。
ベビーフェイスの大流血の末の逆転勝利により新日の至宝が外敵から守られたという祝福しかない状況で、マイクでアピールすることもなく、絶妙にアカンタイミングでラリアットを放ってしまう健介さん。
まだこの時は塩分がかなり高かったんだなと思いました。次にも続かないし、なんでそんなことしたのかもよくわからないし、ただ天山選手が痛いだけで何の意味もないアホすぎるラリアットでした。
もしかしたらこの試合だけではわからないストーリーが進行していたのかも知れませんが、ボクが現場監督ならムチャクチャ怒っていました。
お喋りが下手だから喋らないのは良いとして、喋らずとも何が起こったのかわかるように動け、と。意味のない行動はするな、と。場の空気をもう少し読め、と。
やっぱりプロレスラー佐々木健介は大嫌いです。タレントの佐々木健介は好きですけどね。
天山選手が気の毒で仕方がない試合でした。
それではまた。
ありがとう!