元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
マディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)大会・G1Supercardの観戦記も今回が最後です。宜しくお願い致します。
正直言いますと、長丁場でダブルメインの第1試合いわゆるセミのあたりで、かなり疲れて眠たくなってました。ゴメンナサイ。
やっぱりヒザを狙わなかったザック
まずは第7試合のブリティッシュヘビー級選手権試合のザック・セイバーJr. vs 棚橋弘至です。
NEW JAPAN CUPの決勝戦があった日、棚橋選手との前哨戦?で当たったザック選手はこんなコメントを残していました。
お前がマディソン・スクエア・ガーデンを出るときには車イスが必要になるだろうから、しっかりと準備しておけ
車イスが必要になるということはつまり、そもそも壊れているヒザを更にぶっ壊して、自分の足では歩けないようにしてやる、ということです。これは足を極めまくってやるから覚悟しろってことです。
しかし、ザック選手はほとんど足を狙わなかったのです。
上半身を中心に攻めたのは、足を攻撃されると棚橋選手のヒザへの攻撃を警戒させておいて、裏をかいての腕攻撃ではなく、普通に最初から最後まで腕関節狙いでした。
世界一性格の悪い紳士のザック選手が、関節技の達人であるザック選手が、誰もが悪いと知っている棚橋選手のヒザを狙わないなんてありえないのです。ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールドで負けたからなのか、同じ技を狙ったり、ヨーロピアン・クラッチを狙ったりとフォールでの勝ちも狙ったのに、ヒザだけは狙わなかったのです。
いったい何があったんだ?MSGのリングには棚橋選手のヒザを狙わせない魔力が働いたというのでしょうか。エグいサブミッションはフィニッシュになった変形のジム・ブレイクス・アーム・バーだけ。
どうしたんだザック!ニューヨークで美味しい野菜を食わせるお店でも見つけたのか?
棚橋選手も憧れのMSGのリングなら、封印してきたハイフライフローも無理して発射するんじゃないか、とも思いましたが、不発。
序盤こそ、濃厚なグラウンド攻防で、これは好勝負が期待できるぞと思っていたのですが、終わってみれば、このカードではかなりつまらん内容でした。MSGで2人が見せたかったものって本当にこんなもんだったんでしょうか。ガッカリしかありません。
なんだか棚橋選手もいつもより身体がたるんでいるようにも見えました。MSGにリングに上がるということで、もう目的は達成したという感じだったのかも知れません。今後どうするんでしょう?
追記
これを書いた後に棚橋選手の次期シリーズ欠場が発表されました。
内藤哲也リニューアルへ
次は唯一の日本人対決である、IWGPインターコンチネンタル選手権・内藤哲也 vs 飯伏幸太です。
いくらなんでも内藤選手の連敗はないだろうと思っていたのですが、
見事に予想をハズして負けてしまいました。
良くも悪くもいつも通りの内藤 vs 飯伏という感じで、あえて特別感を出さなかったのか、出せなかったのか、内容も悪くはないですけども、それほど良くもないという印象です。
NEW JAPAN CUPよりも明らかに機嫌が良さそうだった内藤選手を見て、やっぱり今日は内藤選手の勝ちだなと思わせましたが、
MSGでシングルマッチをやるということで感無量だったんでしょうかね。
MSGではさらに人でなし感を出してくることを期待してしまっていたのですが、人でなしドライバーもタイガードライバー’91も出ません。
さすがにタイガードライバー’91は危険すぎやしませんか?というファンの声に「大きなお世話だ」とか「プロフェッショナルだから」というようなことを内藤選手は仰っていましたが、やっぱりあれはヤバいよね、となったんかと思っちゃいました。
人でなし感は飯伏選手の魅力の一つでもあるわけですから、それが出ないと物足りなさを感じてしまいます。
最後はボマイェを連射してからのシットダウン式ラストライドからのカミゴェでした。フィニッシュムーブをどう回避するかが終盤の見どころになるわけですが、あっさりとカミゴェの餌食になってしまったように見えました。
こんなに技をもらったらそりゃ負けるわいという、畳み掛けではあったものの内藤選手ならもう一波乱起こすと期待していたので、ガッカリしてしまいました。
中邑真輔選手の色に染まったベルトを内藤選手なら、内藤色染め上げてしまうんじゃないかと期待してましたが、ベルトをぶっ壊したところがピークで、そこから先は大した盛り上がりも作れないままで失ってしまいました。
きっとリマッチはないだろうし、これで心置きなくIWGPヘビー級戦線に参入していけるというものでしょう。でも、今のままでは挑戦もままならないように思います。内藤選手に再び変化の時が来たのです。
試合後、内藤選手はノーコメントでした。ダメージが大きかったんでしょうか。
対戦相手の揚げ足取りのおしゃべりをして、相手が何も発しないと叩いたりしてたのに、自分が負けたらノーコメント。実にカッコ悪い。でも、一言もないというのはリニューアルの布石だと信じたいです。
ここでリニューアルしないと、人材の宝庫の新日ではすぐに「その他大勢」になってしまいます。今まで積み上げたものを一度捨てて、さらに一歩踏み出せるでしょうか。期待します。
ハシゴだらけ
次は実質セミファイナルのラダーマッチ。ROH世界選手権試合でもあります。
ラダーマッチらしいエクストリームなシーンがたくさん観られましたが、基本的にこういう試合形式は好みでないというのもあってか、あんまり面白くなかったですね。
過去には楽しめたラダーマッチもあったんですよ。今回は痛そう!とは思ったけど、スゲー!ってシーンには巡り会えなかったのが、僕が楽しめなかった理由かな〜と思います。
ちょっとハシゴが多すぎてリングが使えなかったような気もしました。ハシゴだらけだからラダーマッチなんですが・・・。
ところで以前にも書きましたが、僕は結構ジェイ・リーサル選手が好きなんです。特に試合が面白かったとかカッコいいとか、そういうことがないのに何となく好きなんです。
ず〜っとなんでだろ?と考えていてやっと答えが見つかりました。
モト冬樹さんに似てるからでした。ものまね四天王で1番ビジーフォーが好きだったので、リーサル選手を見ると冬樹さんを思い出して親近感が湧いてしまうんですね、きっと。
チャンピオンじゃなくなったら日本に来やすくなるかな?来て欲しいです。
オカダ vs ケニーは超えなかった
最後はメインのIWGPヘビー級選手権試合、ジェイ・ホワイト vs オカダ・カズチカです。
やっぱりMSGのリングに最後に立っているのは我らがレインメーカー、オカダ選手でした。
とはいえ、結論から書くと、これまた期待し過ぎたのか、思ったほどの内容ではありませんでした。
オカダ選手に、チャンピオンに返り咲いて欲しいと思っていたので、最後の3発目のレインメーカーが決まったときは「ヨシ!」とつい声が出てしまいましたが、そこに至るまでの過程では、それほど見入る展開にはなりませんでした。
ジェイ選手は素晴らしかったです。レインメーカー対策に「へたり込む」というのを持ち込んだ斬新さは、センスいいな〜とうなりました。
包帯を巻き付けたみたいな白いコスチュームもカッコいいし、トライアングル・スコーピオンのように入ってから極める鎌固めという技のチョイス、
確かに外道さんが直接指導して育てたくなるセンスを持った選手です。動きの一つ一つに、細部にまで神経が行き届いていて丁寧です。ついついジェイ選手を目で追ってしまいました。
ただ、オカダ選手が追い込まれているという雰囲気が足りません。これはオカダ選手が封じ込んでいたのかもしれませんが・・・。そして驚きもありませんでした。
ブレードランナーはレインメーカーのカウンターで決まることが1番インパクトを生みます。技が決まって初めて驚きが生まれますので、この試合に驚きがなかったのは当然のことで、今後ジェイ選手の課題がブレードランナーを決めること以外でも驚き、インパクトを残せるかがポイントだなと思いました。
またオカダ選手にしても、この試合には新たな要素、少しひねりの効いた演出というのを見せることができませんでした。
僕が思う良い試合には、これまで何度も観てきて、毎回観たいというおなじみのムーブの中に、いつもと違う、特別な何かが差し込まれています。
特別な何かとは、対戦する2人が紡いできたストーリーに関わったものであったり、2人の歴史に沿ったものだったり、ただ何となく戦っているのではなく、戦うべくして戦っているという証拠とでも言いましょうか、そういうものです。伝わりますかね?
残念ながら、そういうのがこの試合にはありませんでした。東京ドームで行われたスペシャルシングルマッチの延長上で、たまたまIWGPヘビーが賭けられ、たまたまオカダ選手が勝ったという風に思えてしまいました。
名勝負の誉れ高きオカダ vs ケニーを超えはしませんでしたが、これから何度も戦っていくであろう2人で、いずれはオカダ vs ケニーを超える試合を見せてくれるだろうとは思わせてくれました。
今後のジェイ選手には期待しかありません。ベルトを失って、どう変化していくのか、楽しみです。
ついに、お祭りが終わりました。祭りのあとというのは寂しいものですね。
〆のマイクはなく、プツッと切れた中継でしたが、僕の頭の中ではこれが流れてました。
それではまた。
ありがとう!