元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
またしても、更新が遅くなってしまいました。申し訳ございません。
今回は『We are STARDOM!!!』のテレビ観戦記でございます。
フューチャー・オブ・スターダム選手権試合の林下詩美 vs 上谷沙弥です。
ここまで上谷選手のことをよく思ったことがなかったのですが、この試合でかなり観る目が変わりました。ホントに素晴らしかったです。
フューチャー・オブ・スターダム
このタイトルのことをよく知らなかったんですが、20歳以下かキャリア2年未満であれば挑戦できるというタイトルなんだそうです。
ベルトがかかるということで、普通のシングルマッチよりは襟が正される気持ちになるでしょうし、この日はメインです。キャリア半年の上谷選手からしたらえげつないことです。
キャリア半年でメインなんて、いくら小さな会場とはいえ、新日では考えられません。
女子選手は選手生活が男子選手に比べると短めですから、出来るだけ早く成長して、早くメインで活躍できる選手になる必要があります。そのためにはこうやって新人用のベルトをしっかり運用していくのは、有効なのかなと思わせました。
ホントにスターダムの未来が見えました。明るいですよ。
林下詩美はとにかく頼もしい
それでは、試合を振り返ってまります。

結果は林下選手の防衛となりまして、試合後、次のステップに進むということでベルトは返上となりました。
確かにこのタイトルの性質上、負けて王座を明け渡してから、次のステップというわけには行きません。よって勝った上で返上というパターンが今後も続くことになるでしょう。
と思ったら、初代王者のスターライト・キッド選手は林下選手に負けちゃてるんですね。
ということはキッド選手がまだかなり若いということで、再びこのタイトルに挑戦することができるからというのもあるんでしょうかね。
林下選手的には、きっと試合前からタイトル返上を考えていたでしょうから、もうルーキーじゃないという試合を見せられないと返上を歓迎するムードにはならないというプレッシャーがあったかも知れません。
このタイトルはルーキーが争うものですから、ここを卒業してもおかしくない試合をチャンピオンとして展開できるか、が問われます。
それでいうと林下選手は合格です。
チャンピオンらしいどっしりと落ち着いた試合運びで、上谷選手の全てをしっかり受けていました。
足をケガしているので、そこそこ押され気味ではあったんですが、終盤の目の醒めるようなバックドロップ。柔道経験者だから裏投げと呼んだほうが良いのかな?ブリッジして投げるジャーマンとは、多分意識的に変えた投げ方したんじゃないかと思わせたので、良かったです。
あの一撃で、追いすがる上谷選手を振り払ったみたい気がしました。

そしてトドメは、スターダムでは背が高いほうである上谷選手をぶん回してズドンと叩きつけるパワーファイター感たっぷりの良きフィニッシュ、トーチャーラック・ボムでした。
ご覧のとおり、林下選手は右足にテーピングを施しておりまして、ベストの状態ではなかったでしょうし、さんざん攻められましたが、最後はその影響を感じさせない大技を繰り出しての勝利。
上谷選手とは格が違うとハッキリ提示しての勝利でした。
見た目もガッチリしてて、特に下半身がガチっとしてるので、貧弱な選手が目立つスターダムにおいて、体の違いが際立っていてホントにカッコいいな〜と思いますし、顔も美人ですし、自分のキャラクターをよく理解して試合してる(技のチョイスにそれがうかがえます)ように見えますし、このまま順調に成長していけば、物凄いスターレスラーになるんじゃないかと思いました。
WWEには行かないで欲しいなぁ。
さ、これからはどんどん上に噛み付いていけば良いんじゃないでしょうか。いや、噛みつかないとダメです。
ボクの目が節穴でした
かたや上谷選手ですが、未来のスター候補なんてキャッチフレーズが付いているのがなんとなく鼻に付いたのもあって、ただルックスが良くて、運動神経が良いというくらいでスターになられちゃ困る、なんて思っていたんですが、完全にそれはボクの目が節穴でした。
キャリア半年でこれだけの試合がやれたら、そりゃもう、どう考えても未来のスターです。今まで無礼の数々、本当に申し訳ないという気持ちになりました。
もちろん、手放しで褒められるようなことばかりではありませんでした。
気になったのは、解説の方が紫雷イオ選手以来のバック転からのドロップキックのことをホメておられたんですが、それはちょっとホメたらイカンのじゃないかと思いました。
側転からのバック転して、そこからのドロップキックだったんですが、側転やバック転の回転する方向と逆にドロップキックしてたんですね。テレビで見ると右から左にバック転した後で右から来た林下選手に対して、右方向にドロップキックしたんです。
別に何か攻撃を避けるために側転バック転したわけじゃなく、この場合ドロップキックの攻撃力アップのためにやったんだと思うんですが、活きてませんでした。
これは単に運動神経の良さをアピールしただけです。
ボクはこういうので冷めてしまうタイプです。それなら側転からバック転で飛んで着地する前に相手を蹴ってほしいです。蹴って後前転で着地して欲しいです。
きっと初代タイガーマスクみたいな動きがやれると思うので、研究して欲しいです。
飛んだり回ったりすることに集中してるような気がします。
でもそうじゃないんです。相手を倒すために飛んで回っているという感じに仕上げて欲しいです。大事なのは説得力です。
ダメ出しはここまで。
林下選手がケガしている右ヒザへの一点集中攻撃は本当に素晴らしかったです。
キャリア半年であんなに色んなパターンのヒザ殺しがやれたら、2年もしたらヒザ殺しの名手の棚橋弘至選手に肩を並べるくらいのレベルに達する(言い過ぎか)んじゃないかとワクワクさせられました。

これなんて見た目が華麗なのに、ヒザの上に両膝がガツンと乗っかるわけですから、こりゃ痛い!と思わせる良い技です。なんか名前が付いてるそうですが、ゲスト解説の岩谷麻優選手は思い出してくれませんでした。
実にわかりやすくニードロップの威力を増しています。飛んだり回ったりはこういう風に使って欲しいです。説得力です。
その他にコーナーへの串刺しドロップキックもヒザを狙ったり、サードロープにかかっている足にめがけてミサイルキックやったりと技のチョイスが素晴らしかったです。
そして何よりも表情が素晴らしい。
耐えるときも攻撃するときもどういう感情なのかがひと目で分かります。比較的クールな林下選手とは対象的なものいい効果を見出していました。
サブミッション系の技はまだ覚えてないのかな。また投げというか、組んでからのヒザ攻め、例えばドラゴンスクリューとかニークラッシャーとかそういったものもありませんでした。
これからいろいろ獲得していって欲しいですね。初代タイガーマスクがやってたスピニング・トー・ホールドみたいに足をとってクルッと回ってドンと着地する技、なんて技名なのかわかりませんが、そういうのも身に付けて欲しいです。
この試合は、きっとワールド・オブ・スターダム選手権試合として、ビッグマッチのメインで行われるでしょう。その時はスターダムは今状の大きな団体になっているはずです。
いい試合でした。
それではまた。
ありがとう!