全てはプロレスである!

全てはプロレスである!

プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

ハッスル22(2007年)観戦記

元気ですか?

どうまさも、ろけねおです。

 

今回は今から12年前に書いた観戦記に加筆と修正を加えて、ここに移植したものです。

 

仕事を休んでプロレスを観に行くのは、実に爽快。これでプロレスも楽しかったらもっと最高なんだけど・・・。

 

本当に久しぶりの生観戦となった。最後に観たのはどこの団体だったか?

 

近頃、大阪プロレスへの愛情も冷めてしまったし、それどころか、プロレスそのものへの愛情も冷めてしまったところがある。

 

たまにチラッと週プロなんかを読んでみたりするが、以前程燃えてこない自分がいる。やっぱりプロレスはもうダメなのかを確認する為に、ハッスルを観戦してみた。


そもそもはパチンコ屋にポスターがあったから、まだ観たことないし、いっぺんくらいは観とかなあかんやろうと、観戦を決意したのだけど、これで自分とプロレスの関係を決めてしまおうと思った。

 

ポスターにはなんとタイガー・ジェット・シンの顔が!偉大なる昭和の名レスラーだ。昭和の名だたるレスラーは、平成の世になってから、引退したり、亡くなったり、その名人芸を生で観ることが困難になっている。


そんな中、シン師匠の勇姿が拝めるのは、物凄くありがたい。それだけでも、観戦する価値がある。

 

一番安い席を陣取る。なぜなら大阪府立体育館の1階の安い席は、2階の高い席よりも、2階の安い席よりも観えないからだ。

むかし、張り切って1階席を取ったら一番うしろで、カブキさんに怒られたり、三沢タイガーに椅子の上に立つなと注意されたりした。

 

レスラーに怒られるのは、普通はきっとありがたいことなのかもしれないが、こっちは試合を見る為に金を払ってるワケで、座ってちゃ試合が観えないので、やむなく椅子の上に立っとるので、怒ったり注意する前に客席にひな壇を作りなさいよと、ムッとしたものだった。


ということで、府立なら迷わず2階席。

 

入り口にグッズ売り場があった。Tシャツだらけだったが、どれも黒を基調にしたものばかりで、全く買う気にならず、パンフだけ記念に買った。

 

まずはオープニングセレモニー。客の入りがこれまで観戦した中で最も少なかった。おかげでほとんど盛り上がってなかった。ハッスルボードコンテストってのがあったのだが、そんなコンテストをやるってことも知らんかったし、知ってても参加する気はない、会場はそんな人でいっぱいだった。


アメリカのプロレスで、ボードにメッセージや選手の名前を書いて、大騒ぎしてるのを観たことがあるけど、これは日本では定着しない気がする。前の客がこんなもん振り上げて騒ぎ出したら、ジャマだ。

 

日本では横断幕で良い。昔は一言ビシッと書いて、笑いをしっかり取るナイスな横断幕があったものだ。


全く盛り上がらぬコンテストもそこそこにサインボール投げが始まる。大谷晋二郎選手以外は誰だか知らん人がボールを投げていた。

 

そして、ハッスルポーズ。

 

頭からいきなり立ち上がってハッスル、ハッスル。テンションが上がったところでやりたかったな~。

 

オープニングムービー。これまでの流れとこの日の試合の位置づけを知る為の映像。RGさんがなかなかおもろかった。

 

やっと試合が始まるのかと思ったら、なぜかインリンさんの登場だ。インリンさんに洗脳されてしまったというTAJIRI選手。その一生懸命な姿に感動した。

 

WWEで活躍していたレスラーってのは、どこへ行ってもちゃんと仕事をするんやな~と感心した。ちゃんと仕事するって行っても、何もこんなことさせんでもええのに。実にもったいない。

 

そもそもインリンさんには何の興味がないので、このコーナーは実に退屈でした。笑いもないし。


ただ、インリンさんがM字開脚のまま、お立ち台の上で180度回転したのには、あまりのアホらしさにちょっと笑ってしまった。

 

やっと試合。佐藤耕平&ジャイアントバボ&KIDATA・ロー2007 vs キンターマン&クロダーマン&ランデルマンの6人タッグマッチ。

 

大阪の試合に出て来るというKIDATA・ロー2007というレスラー、ちょっぴり楽しみにしていたが、名前以外、浪速のモーツァルトには全く関係がないレスラーで、かなりガッカリ。

 

しかも技と云えばローキックくらい。ロー、ロー、KIDATA・ローというつまらんダジャレ付き。こんなんで笑うと思われてるのがムカつく。

 

佐藤耕平選手。前にZERO-ONEで観た時は、技術的にはまだまだやったけど、これからが楽しみなレスラーやな~という印象だった。


どうもそれは俺の思い違いやったみたいだ。

 

ちゃんとした団体でちゃんと練習して、ちゃんとした試合がコンスタントに出来るようになってから、この手のおちゃらけをやって欲しい。

 

それはまたジャイアント・バボ選手に言えること。昔、新日本におらんかったか?最近の選手の流れがよくわからんので、曖昧な記憶なのにだが・・・。体格に恵まれてるのにそれを全く活かしてないプロレスは、金を取ってみせるレベルではありません。

 

歳もまだ若そうやから、しっかりプロレスを学んでから、あんな試合をやればいい。

 

キンターマン選手とクロダーマン選手は、もうベテランですな。しかしながら、試合が唐突に終わってしまった為に、ベテランの味を全く発揮せぬままでした。

 

マスクがパーマンをモチーフにしてるってことに、だいぶ後になってから気がついた。

 

そしてランデルマン選手。この試合で一番仕事ができていたのは彼だ。パーマン2号の役割をキチッとこなしてました。

 

さて、2試合目。崔領二 vs アン・ジョー之助。

 

崔選手も前にZERO-ONEで観たんやけど、そん時は人気があるのにプロレスがえらい下手って印象でしたが、今回もそれは全く変わっておりません。

 

素材はええんでしょうけど、センスがない感じがした。ちゃんと練習出来てるんでしょうか?ウエイトは出来るでしょうけど、プロレスそのものの稽古は誰が見てるんでしょうか?

 

対するアン・ジョー之助選手。何でまた、こんな名前になっとるんやろうと思っていたら、どうやら上田馬之助先生をモチーフにしてるみたい。

 

だけど、馬之助先生のド迫力の足下にも及びません。ずっと前に、生で馬之助先生が出刃包丁くわえて乱入して来たところを観たことがあるが、あの時の迫力は凄まじかった。

 

マジで怖かった。

 

せめてキレイに金髪に染めて欲しかった。もしくはちょっとやそっとじゃづれない金髪ヅラ。金髪を振り乱し、ボテッとした腹を揺らしながら、いかにも機嫌悪そうに、竹刀を振り回す。馬之助モチーフならば最低これだけはやってもらいたい。

 

中途半端が一番あかん。

 

前田日明さんに蹴っ飛ばされても、全く動じなかったあの馬之助先生の勇姿に、プロレスラーの凄みを感じた幼少時代。その思い出に、泥を塗るようなマネはやめていただきたい。

 

3つ目。KUSHIDA&\(^o^)/チエ vs TAJIRI &赤鬼蜘蛛&青鬼蜘蛛というハンディキャップマッチ。

 

KUSHIDA選手と\(^o^)/チエ選手は完璧に素人って感じでした。大阪プロレスの若手のほうが、どこをとっても圧倒的に上でした。

 

側のマスクマンたちも、取りたてて印象に残る活躍はなし。

 

TAJIRI選手はさすが元WWEって感じの動きを、ほんのちょっぴり観ることが出来た。どこか体が悪くて、全盛期の半分も動かれへんとか、体調面で何か問題があるなら仕方がないが、そう云うことがないのなら、もっとTAJIRI選手を観たかった。

 

次は大谷晋二郎・中村カントvs 小川直也・島田二等兵


中村カントク選手と島田二等兵選手は、全く話になりませんね。プロレスラーやない人がリングに上がってプロレスすること対して、あんまり抵抗がない方なんやけども、それはあくまでもその人のプロレスに対する姿勢が本気であった場合に限る。

 

こんな悪ふざけをする為のリングなんてあったらあかん。

 

その辺が WWEとは全く違うところ。WWEは素人でもレスラー並のことをみせてくれるから、凄いんですよ。

 

そして、小川選手ですけど、相変わらず下手ですね。プロレスラーとしてどのくらいのキャリアになるのかは、全く知らんけども、そろそろ、もう少し上手くなってもええんちゃうかな。


プロレス的に動きは素人やけども、柔道の技とかはさすがやな~と、以前観た時は思わせてくれたんやけども、今回に関してはそれも全くなし。

 

ヒョロッと背の高い随分下手なレスラーでした。

 

最後に大谷選手。大谷選手ってもっとやるレスラーという認識があったんやけど、ほとんど良いところが出ずに終わってしまいました。

 

もうレスラーとしてのピークは過ぎてしまった感じです。大谷選手にはハッスルなんか出んと、ちゃんとしたプロレスをちゃんとして欲しい。実に残念。


ついにセミファイナル。いや、セミハッスルか。インドの狂える虎、タイガー・ジェット・シン選手の登場であります。

と、その前に、ここからリングアナがケロちゃんに!

 

試合前の口上も、一番燃えてプロレスを観た頃の、新日本を彷彿とさせました。ケロちゃんの登場で、
かなりテンションが上がりました。


そして、ついにお待ちかねのシン!

 

どんな入場シーンになるのか、期待に胸を膨らましながら、今か今かと登場を待った。聞き覚えのあるテーマ曲にのって、シン師匠が現れたのでした。

 

その姿は、テレビで観てた昔のシンさんと全く変わらず、真っ直ぐリングに向かうことはなく、会場を荒らしまくって、会場をグルッと1周。実にサービス精神が旺盛なおっちゃんだ。

 

クモの子を散らしたように逃げ惑う観客。怖さと笑いが同居する、何とも不思議な感覚で逃げ回っているのが、上から見てて実に微笑ましい。


シン師匠はフェンスやら椅子やらを投げます。上手に客のいない、もしくは少ないところにめがけて、荒々しく投げます。

 

これぞ名人芸。

 

やっとリングに上がったかと思えば、名前をコールしようとしてるケロちゃんに蹴りをお見舞いして、その流れでまたもや場外へ。周りを見回した時に、ケロちゃんくらいしか知ってる人がおらんかったから、ケロちゃんをとりあえず蹴ってみたってところでしょうか。

 

今度は対戦相手の坂田亘選手も場外にシンを追います。ひとしきり暴れたところで2人はリングに帰って来ました。

 

すると、坂田選手の額はパックリ割られていました。いよっ!待ってました!またも名人芸。かつて何度か観た映像だ。

 

リング上でもシン師匠は技らしい技は全く出さずに、試合を組み立てて行きます。首を絞めて、額を噛んで、レフェリーの反則カウント4カウントでパッと攻撃をやめ、そして、また反則攻撃。

 

坂田選手の美味しい場面はほとんど作られることなく、お約束の反則負け。もう見事と云うしかない。それまでの試合が、学生プロレスの試合レベルより、低いものばかりやったら、ここに来て、
やっとプロレスらしいプロレスが観れて、実に嬉しかった。

 

さてメインのカードは、天龍源一郎・川田利明 vs HG・RG


芸人とトップレスラーと云うカードをメインに持って来るとは、大胆っちゅうか、プロレスを舐めてるっちゅうか、始まる前はモヤモヤしてたんやけど、いやま~結論から書けばね、なかなか面白かったんですよ。

 

でもね、おもろかったからってこれでええんですか?HGさんがナンボ鍛えてようと、芸人は芸人ですからね。トップ中のトップのレスラーと戦ったらあかんと思う。

 

プロレスを提供する側が、プロレスの価値を落とすようなことをしてはいかんと思う。学生プロレスもプロレスごっこも、みんな同じプロレスってことになったら、金払って観る価値ないでしょ?

 

ちょっとやそっと鍛えただけじゃあ、他のスポーツで有名やからって、そんな簡単に通用せえへんってところに、プロレスラーのプライドがあるんやないのか?プロレスラーの凄みがあるんやないのか?

 

その凄みに憧れや尊敬の念があるから、俺はプロレスが好きなんですよ。ファイティングオペラやなんや言うたって、世間はプロレスとしか認識せんでしょ?もう少しプロレスに誇りを持って欲しい。

 

とはいえ、おもろかったことはおもろかった。

 

これは事実。HGさんも雑誌なんかで見る限りは、芸人の枠を超える程の技量との評価やったが、確かにそれはそう思いましたが、それでもやっぱり芸人は芸人。

 

プロレスラーとしてみると、やっぱりメインを張る程のモンやないと思います。

 

それでも、彼らを観て、ほとんど腹が立ってけえへんのは、彼らがプロレスが好きってのが伝わって来るからです。ホンマに好きな人がやってるから、技術がイマイチでも観てられるんです。

 

そして、本職のレスラーも見習わなくてはならんところもあった。

 

特にRGさんのやられっぷりは素晴らしかった。往年の菊池毅を思い出しました。ろくに練習もしてなさそうな体やから、天龍や川田の攻撃を受けるのは、
かなりキツいというのは、観ててヒシヒシと伝わって来ました。

 

でも、ちゃんと受けてました。遠くから観てたんで、そんな風に見えたのかも知れんけど、RGさんは2人の攻撃を正面で受けてたように思います。

 

技らしい技はあんまりなかったけどね、100キロ越えた人のパンチやキック、俺は受けたことないからわからんけど、相当痛いと思います。逃げずに受けきる。これもレスラーのプライドです。

 

芸人でありながらレスラーのプライドを持っていたRGさんに、俺は感動しました。

 

最後はあっさりコブラツイストでギブアップでしたが、その頑張りは素晴らしかったと思います。

 

試合後、高田総統が出て来てしばらくお喋りタイム。始めてちゃんと喋ってるところを見たんやけど、喋り上手いね。

 

スポーツニュースのキャスターやってた時とは、えらい違いで立て板に水のごとく喋ってました。

 

ハッスルを始めて見たワケですが、こんなにプロレスのレベルが低いとは驚きました。正直、金を払う価値はありません。

 

学生プロレスの方がよっぽどおもろいと思います。ホンマに残念でした。

 

次の日に会社に行った時に「プロレスどうでした?」なんて聞かれたので、最悪やったわ、全然おもんない、と答えました。

 

すると「やっぱやらせですからね~」と言って来た。これが普通の人の意見です。

 

プロレスをリアルファイトやと云う前提で観るから、「やらせ」なんて言葉が出てくるんですね。

 

ガチンコやないということを言いたかったんでしょうけど、ガチンコやないというのがおもろくなかった理由になんかなりません。

 

むしろ、ガチンコの方がつまらんことの方が多いと思ってるくらいです。

 

世間の人が、プロレスのことをちゃんとわかって、楽しめるようになったら、もっとプロレスは盛り上がると思うのですが、それはまだまだ遠い先の話になりそうですね。


一般認知度が比較的高いと思われるハッスルで、こんな内容を披露していたら、プロレスはいつまでたっても変わらんと思います。

 

プロレスってホンマは楽しいもんなんです。

 

観戦記はここまでです。35歳だった僕が観たハッスルはイマイチだったみたいです。タイガー・ジェット・シンさんの試合を観た記憶は残っているのですが、他は全く覚えてませんでした。

 

KUSHIDA選手は再び新日を観るようになって初めて観た選手だと思っていたのですが、この時観ていたことに驚きました。

 

それではまた。

ありがとう!


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