元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
本日もコッテリとレッスルキングダム13を噛みしめてまいります。今回はダブルメインの第1試合であるIWGPインターコンチネンタル選手権試合のクリス・ジェリコ vs 内藤哲也の感想です。
いつもの内藤さん
ノーDQマッチということになりまして、ジェリコ選手の土俵に乗ったということは、そこでもしっかり自分を出させると内藤選手が判断したんだろうと思いながら試合を観始めました。
そこで奇襲を仕掛け一気に場外戦へ。そして花道でのパイルドライバー。
お、こりゃ内藤選手が一皮むけるか、という期待感でワクワクしました。
常にスカしてる感じの内藤選手が好きになれず、どんなに世間が内藤選手を推そうとも僕だけはアンチ内藤でいました。しかし、ジェリコのアホをボコにしてやるという怒りを表に出して、熱くジェリコを叩くのなら、僕はあっという間に内藤推しになってしまうでしょう。
序盤そんな内藤選手が観られたので2019年は内藤推しで行くことになるのかと思ったのも束の間、あっという間に主導権をジェリコ選手に奪われてしまい、そこから先はほぼほぼジェリコタイムでした。
その後ドームほどスペシャルな場所はないのに、内藤選手はやはりいつもと同じ内藤選手を見せていきます。地方をサーキットしている時にはいつもの内藤選手のムーブを見せることは良いことですし、お客さんもそれを期待していることでしょう。しかし、今回は年一回のドームという大舞台。ひと捻りを観たいのです。この辺が内藤選手に乗れないところです。
ジェリコさんは素晴らしい
あんなボテボテの体になっても、三角跳びドロップキックやライオンサルトをしっかり決めますし、場外戦になっても常に主導権を取るし、竹刀の扱いも実に見事でした。
さらには「冬木さ〜〜ん」でマッチョポーズ。目頭まで熱くしてくれまして、試合のほとんどはジェリコ選手のソロコンサートでした。
解説の蝶野正洋さんが、新日本のリングをただ荒らしているだけだとジェリコ選手に対して敵意むき出しコメントをいくつか出しておられてましたが、それはそれだけジェリコ中心の試合になっていた、ジェリコ選手が上手いということです。
技の数はそれほどのないのに、緩急をつけて、お客さんの目を引きつけて、ビッグマッチしか出ないけどキチンとストーリーを構築して、試合を盛り上げていくというプロ中のプロの立ち振舞で試合を成立させます。2回の内藤戦を通じて、ジェリコ選手は内藤選手にワンランク上のレベルの選手に、世界の内藤になってね、と教えてあげているようにも思えました。
ウォールズ・オブ・ジェリコはフィニッシャーの1つですが、これも様々な入り方がありました。ヤングライオンと同じフィニッシャーでも魅せ方1つでドームのメイン(実質セミだけど・・・)でお客さんを沸かせることができるというのをしっかり証明していました。
ホントに素晴らしい。これでジェリコ選手はお役御免なのかな?EVIL選手ともう一回戦ってあげて欲しいです。
勝ちましたが物足らない
終盤になって、緊張が解けたんでしょうか、ノリがあからさまに良くなってきました。こうなると、僕も内藤イケ〜と応援してしまいます。この日、掟破り攻撃がバンバン出てきましたが、この試合でも内藤選手がジェリコ選手のフィニッシャーであるコードブレイカーを繰り出しました。
初トライなのかな?とっても良い感じで炸裂したと思うので、もしもジェリコ選手がこの試合で終わりだとしたら、デスティーノにつなぐための技として、これからも使用しても良いんじゃないでしょうか。
そして、野球場である東京ドームで、竹刀を使った野球のスイングを見せてくれた内藤選手。
これはヒジョ〜に良かったです。一本足打法というチョイスも良かったです。
受けに関しては内藤選手は序盤から素晴らしかったです。机の上のでDDTなんて内藤選手の真骨頂でした。ジェリコ選手の技が他の選手に炸裂したときの1.5倍威力が増したように見えます。
ただ、コードブレイカーも見事に炸裂します。完璧に炸裂したかに見えたコードブレイカーを二度に渡ってキックアウトしたのはちょっとどうだろう?と思ってしまいました。最初の一発はキックアウトしてもいいけど、2発目は食らわないか、場外に逃げるか、ロープに近い位置でカウント数えられてのロープブレイクか、のどれかを選択して欲しかったです。
中邑真輔選手の色がついていたインターコンチのベルトが今や内藤選手のベルトのイメージになってきたように思います。散々ぞんざいに扱ったおかげで内藤選手のイメージがコッテリついたような気がします。
こうなったらIWGPヘビーよりも価値があるんじゃないの?と思わせるチャンピオンになるってのも良いんじゃないかと思うんですが、やっぱり「内藤、ベルトを超えた存在説」を推すんでしょうかね?来年はドーム2連戦ですし、本当にメインが2回あるわけですから、片方はIWGPヘビーのチャンピオンシップになることは間違いないですから、もう一つがインターコンチのチャンピオンシップになるということを目指して、1年掛けてコッテリと内藤選手の理想の王者像を構築していくのも良いんじゃないでしょうか。
本当は内藤選手にもIWGPヘビー級戦線に参入してインターコンチは封印というのが僕は好みではあるんですけど、WWEに迫るにはブランドを2つに分けることも必要なのだとしたら、主役の一人は内藤選手でしょうし、IWGPヘビーに並ぶベルトが必要になりますからね。
そのような流れになるとしたら、内藤選手がもうワンランク上の選手にならないといけません。今回のジェリコ選手のエッセンスをしっかり吸収すれば、すぐにでもなれると思います。今後が実に楽しみです。
妄想ではプルマ・ブランカにスターダスト・プレスを決めて欲しい的な書きましたが、それは叶いませんでした。こういう引き出しをドームのような特別な場面で開けて欲しかったです。
ちょっと内藤選手が好きになってきました。でも、まだ物足りないですね。
それではまた。
ありがとう!