元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
先日、このようなニュースを見ました。
新間寿さん、元気だな〜とか、佐山サトルさん、ムリしなくても良いんじゃない?とか、納谷幸男選手のデビュー戦はどんなものか知りませんけども、新日本プロレスで新弟子になって欲しかったな〜とか、いろいろ考えさせられる記事でした。
新間さん寂しいのかな?
『原点回帰』というプロレス大会が行われるそうで、その原点というのが昭和の新日本プロレスということですね。たぶん新間さんは今の新日本プロレスが気に入らないんでしょうね。自分の知らないところで大きくなっちゃってるからでしょう。
だから、こっちが本当の新日本プロレスだ、こっちが本当のストロングスタイルだというのをやって、オールドファンがドッと押し寄せることを期待しておられるのだと思います。
参加選手のよくわかりませんけど、これってこれと同じじゃないの?
しっかり動けなくなった選手が昔の名前でリングに上がることは、現役バリバリの選手をバカにしているように思えて好きじゃないんですけど、この大会の場合は選手がリングに立ってるだけで感激するという感じですから、通常とは別物として開催される分にはおもしろそうだな〜と思います。
ここに新間さんが加わっておもしろいこと(過激なこと)をポンポンと言ってくれたら、当時を思い出して楽しくなると思いますが、ここには呼んでもらえなかったんで、じゃあ自分でやろうということかな?だとしたら、寂しいな〜。昔のことは忘れて仲良くすりゃあ良いのに。
納谷幸男選手が会見に同席しているということは、彼はこの大会に出場するのでしょう。つまり、彼が昭和の新日本プロレスのような試合をするということなのかな?それってどうなの?昭和の新日本プロレスファンの人、ワクワクするかな〜。ボクはしない。
リアルジャパンはストロングスタイルじゃない?
新間さんプロデュースの『原点回帰』には佐山さんの引退カウントダウンもあるというのです。これが目玉でしょう。
ボクの中ではずいぶん前に佐山さんはプロレスを辞めておられる認識なので、今更何を言ってるんだろう?と思わなくもないんですが、ガッチガチの初代タイガーファンにとっては最後の佐山さんの勇姿は目に焼き付けたくなるでしょう。これはワクワクするでしょうね。
ただ、気になるのは佐山さんのコメントです。
「みなさんお気づきでしょうが、ボクは(興行中に)試合を見に行かない。控室にこもっている。見る気がしないからです。ストロングスタイルの厳しい試合なら見たいですが、それがないんですよ」
この見に行かない、見る気がしない試合はどこの団体がやってるのかと言うと、佐山さんがやってるリアルジャパンプロレスでしょうね。
ここではストロングスタイルを後進に伝授して、伝授された若者がストロングスタイルの試合を見せるということではなかったのかな?現時点では佐山さんが思うところのストロングスタイルの試合になっていないということなのかな?
自分たちのプロレスは本当のストロングスタイルだと思ってキツい練習してきて、そして試合してるリアルジャパンプロレスのレスラーたちにとってはきっつい言葉だろうな〜と、泣けてきますね。
今でもきっとこういう指導で練習してるはずです。なのに、ストロングスタイルじゃないと言われちゃうんですから。
そもそもストロングスタイルを教えるということなのに、教官が折原昌夫さんっておかしくないですか?だって全日本プロレス出身の人ですもの。
そりゃストロングスタイルにはならないよね〜って感じもします。
そして、佐山さんの言うところストロングスタイルってなんなんでしょう。
ボクの思うストロングスタイルはこんな感じ
リアルジャパンプロレスが2005年にスタートして今年で12年ということになります。その間に佐山さんが思うストロングスタイルの試合をするレスラーが現れなかったということになります。12年で教えられなかったものが、引退するまでで教えられるんでしょうか?
教えるだけなら引退してからでもできるんじゃないの?と思えなくもないのであんまり引退は関係ないんじゃないでしょうか。教えられるものならとっと教えてあげてください。プロレス界の無形文化財ですよ。
佐山さんが考えるストロングスタイルがどんなものなのかよくわかりませんが、ボクがストロングスタイルだと感じるのは、新日本っぽい展開のことです。
序盤において
昭和の新日本プロレスの序盤におけるよくある展開は
手四つ→押し込んでブリッジ→ブリッジの上に乗り跳ねる→元に戻って反対の人がブリッジ→元に戻して脇の下に頭を入れて後ろに反り投げ
最近はロックアップからスタートするのが普通になりましたけど、僕のイメージの中ではロックアップよりも、まず手のひらをお互いに合わせるところから始まるのが新日本っぽいなって思います。
全日本プロレスではまずこの展開は観られませんでした。大体は
ロックアップ→ヘッドロック→ロープに振る→ショルダータックル合戦
もしくは
ロックアップ→ヘッドロック→腰投げ→投げられたほうがヘッドシザースで切り替えす→それをはずして向き合う
というような今では新日本プロレスでもよくある攻防です。いつの間にか全日本プロレスでよく観た光景が新日本プロレスでもよく見る光景になっていたのです。
寝技において
新日本では腕だったり、足だったりの関節を取りに行くのが主流でした。とくにUWFがUターンしてきてからは増えましたね。
逆に全日本では、たとえば腕をとってもそれを極めてギブアップを狙いに行くというよりは相手をコントロールするためのホールドという感じで、次の技へつなぐための腕取りでした。
打撃において
新日本で手の打撃は張り手が主流だった気がします。猪木さんはナックルパートでしたけどね。今ではエルボー合戦がありますけど、ああいうのも昔はあんまりなかったように思います。
また足の打撃においてはトーキックや足の裏で蹴る(ストンピング)のが一般的でした。スネで蹴るのはUWF出現に主流になっていった気がします。
逆に全日本での手の打撃はヨーロピアンアッパーカットと呼ばれるエルボースマッシュなどエルボーをよく使っていた気がします。そして足の打撃はスネで蹴る選手は川田利明さんがやるまでほとんどなかったように思います。
投げ技において
新日本では投げは大体スープレックスでした。キレイにブリッジして投げます。逆に全日本ではあんまりブリッジしません。
わかりやすいのがバックドロップです。
新日本の場合、後ろから相手の胴を両腕でロックして脇に頭を差し込んで、反り投げます。しかし全日本の場合は片腕は相手の胴に回して、もう片腕は相手の膝の裏にまわして、高く抱え上げて、反らずに倒れるように投げてました。
同じバックドロップという名前の技なのに全然見栄えが違ってました。
つまり猪木さんっぽい技を使うのがストロングスタイルで、馬場さんっぽい技を使うのが王道スタイルという認識でした。
全日本のジャンボ鶴田さんはスープレックスを得意にしてましたし、新日本だった長州さんはスネで蹴ってるのを見たことがありませんから、一概には言えないんですけどね。
WWEの中邑真輔選手はキング・オブ・ストロングスタイルですし、もうストロングスタイルが何なのかよくわかりません。
きっと『原点回帰』という大会の中で、佐山さんが思うところのストロングスタイルが見れるんだと思います。期待しましょう。
それではまた。
ありがとう!