全てはプロレスである!

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プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

『証言1.4 橋本vs.小川 20年目の真実』読書感想文

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

 

もしもこの事件がなかったら、僕がプロレスから離れずに観続けていたかも知れない大きな出来事でしたので、

www.loca-neo.com

読まずには居れませんでした。

橋本真也さんが証言できないのは仕方がないにしても、もうひとりの当事者である小川直也さんのインタビューがないのが、この本の唯一ダメなところです。2人との距離がどの程度であっても部外者は部外者ですからね。20年も経てば、記憶違いもあるでしょうし、これが真実なのかどうかはちょっとわかりません。

 

ただ、多分こういうことだろうというのは見えてきます。そして、僕はほぼそういうことだろうと納得できました。あとはもう小川さんがこの件について語れば完結ですが、今後あるでしょうかね。

印象に残った人の話について振り返っていきます。

ジェラルド・ゴルドーさんの話

ゴルドーさんについては、怖い話ばっかりで、だいぶヤバい人なんだろうな〜という印象しかなかったのですが、このインタビューを読んで180度印象が変わりました。

ゴルドーさんは格闘技は武道あり、その試合はスポーツのそれではなく、「死合」であるという考えのようで、相手と向き合っている間は相手を倒す(殺す?)ことに真摯であるということがわかります。

 

試合が終わればノーサイドというのでしょうか、別に相手を恨んでいるわけでもないので、握手して終わろうという考えで、小川さんが、試合後に新日本プロレスの皆さんとファンに対して挑発的な言葉を吐くのは、武道家としてアウトだとおっしゃっているのです。

 

でも、アントニオ猪木さんに「小川を守ってくれ」と言われて「イエス」と答えたからには小川さんの態度が気に入らないからと言って、小川さんを守らないという選択肢はないということで、わ〜と寄ってくる新日の皆さんの前に立ちはだかったというわけです。

 

昔の日本人とか、武士(たけしじゃないよ)ってこんな感じだったんだろうな〜と思わせました。

前田日明さんの話

今度は外から見ていただけの前田さんです。前田さんも若い頃、同じ新日のリング上においてアンドレ・ザ・ジャイアントという当時の外国人エースにガチンコを仕掛けられた人として有名です。

ゆえに、仕掛けられたなら、それを対処するのもプロのレスラーだろと橋本さんに言えるのは前田さんくらいでしょうか。

 

プロレスのリング上は、それこそ何でもアリなんだから、小川さんに仕掛けられたなら、リングの下にあるスパナで小川さんをぶん殴ってやればよかったんだ的なことをおっしゃっています。

 

昔、総合に出ていって負けるプロレスラーの姿を観て、あんな無様な姿を晒すくらいならイス攻撃でもやって反則負けになったほうが、プロレスラーらしくて良いな〜とず〜っと思ってたんです。前田さんは総合の試合ではやったらイカンとおっしゃっていますが、僕は負けるくらいならムチャクチャしても良いと思ってます。

 

『1・2の三四郎2』の最後、主人公の三四郎がガチンコに強い赤城という選手と戰います。通常のプロレスルールではなく、今で言う総合のルールで戦うことになるんですが、

もつれ合って2人揃って場外へ落ちてしまう場面があります。このとき総合っぽい試合を重ねてきた赤城はすぐにリングに戻ろうとしましたが、プロレスの試合を重ねてきた三四郎の手にはいつ間にかイスが握られていました。

 

このシーンがまさにスポーツとして総合格闘技をやっている選手とプロレスラーの違いがはっきりと出ているシーンで大好きなんですけども、総合に出ていったプロレスラーの誰もが、プロレスラーというアンデンティディを捨てて、総合格闘技の選手になろうとしてなれずに負けたように見えてました。どんな場面でもプロレスラーがプロレスラーとしての姿を見せてくれたら、結果がどうあれガッカリすることはなかったんじゃないかと思っていました。

 

ましてやこの試合はプロレスのリングでの出来事です。ヤングライオンよりもキャリアの浅い、プロレスラーになりきれていない小川さんにプロレスラーとはなんたるかを橋本さんに教えてやってほしかった、と前田さんも思っているんじゃないかと感じました。

永島勝司さんの話

いろんな人が語っているこの本ですが、この方の話が一番ビックリしたと言うか、そう言われりゃそうかなと言う腑に落ちた話でした。

永島さんの話を読むまでは、小川さんが猪木さんに焚き付けられて、橋本さんにガチンコを仕掛けた話だと思っていたました。そこで、猪木さんが黒幕なのか、はたまた佐山聡さんが黒幕なのか、このことを当時の現場監督だった長州力さんは知っていたのか、などなどがキーポイントになると思って読み進めていました。

 

ところが永島さんが言うには、ガチンコ風味のプロレスをする予定になっていて、結果も最初からノーコンテストになる予定だったというわけです。あくまで「ガチンコ風味」で、これは小川さんが仕掛けたわけじゃないというのです。その証拠にスリーパーなんかも見る人が見れば、全然極めに行ってないとわかるというわけです。

 

ところが小川さんがやりすぎて「風味」どころかかなりガチンコ寄りの攻撃をしてしまい、橋本さんは仕掛けられたと思ったからビビりすぎて、こんな事になっちゃったんだとおっしゃるのです。

 

小川さんがプロレスを理解していないことと、肉体的にも精神的にも橋本さんのコンディションが悪すぎたことが原因で起きた事件だというわけです。

 

小川さんにはプロレスのセンスが全然ないという評価を多数の人がつけてますが、もう少し時間をかけて、ちゃんとプロレスを理解させることができたのなら、こんなことにはなってなかったんじゃないかと残念で仕方がありません。

 

この後、小川さんと橋本さんはタッグを組んだりして、大変仲良しになってますから、

このとき新日の外の人間だった猪木さんを介さずに、新日の中での話で進んでいたら、全然結果が違ったんじゃないかと思いました。

 

あれ?だとすると、やっぱり黒幕は猪木さんになってしまいますね。そういえば猪木さんのインタビューもありません。

 

ともかく、僕はこの事件がだいたい明らかになったように思えてスッキリしました。気になっていた方はぜひお読みください。

 

それではまた。

ありがとう!


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