全てはプロレスである!

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プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

時々でいいからこんな田口隆祐が観たい:2010.5.3 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 丸藤正道 vs 田口隆祐

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

今回は久しぶりに新日本プロレスワールドの過去映像を観ての感想でございます。今回チョイスしたのはこちら。

IWGPジュニアヘビー級選手権試合:丸藤正道 vs 田口隆祐

出典:新日本プロレスワールド

なぜこの試合をチョイスしたのかと申しますと、コミカルタッチでない田口隆祐選手をほとんど知らないからです。

 

2012年の後半くらいからボクはふたたび新日を観るようになったので、現在の田口選手しか知りません。

時々見せるストロングな田口選手にワクワクしてきましたので、頭からお尻までストロングな田口選手をしっかり観ておこうと思いまして、チョイスしました。

 

また、近頃NOAHを観る機会が増えております。丸藤正道選手の試合もそんなには観たことがないので、多少NOAHの勉強になるかと思いまして、選びました。

シチュエーションを探る

現在の田口選手しか知らないので、このパンタロンで髪がフッサフサの田口選手というのは違和感しかありません。

 

実況の方の話によりますと、タイガーマスク選手がドーム大会で丸藤選手にベルトを奪われたということでした。

 

ここまで多分タイガーマスクを含めて4人の新日の選手を倒していて、田口選手が最後の砦というような感じで挑戦するというようなところのようです。

※間違っていたら教えて下さい。

団体感での争いですから、普段の団体内での試合より殺伐とするものでして、田口選手も今では考えられないお笑い一切なしの試合となっています。

 

必ず新日のベルトは俺が取り返してやるという決意を解説の獣神サンダー・ライガーさん(このときはまだ自毛でした)も田口選手の表情から感じたとおっしゃっていたことでも、田口選手にお笑いの要素が一切なしなのが伝わってきます。

 

何より実況の方が田口選手を【ストロング・スタイルの体現者】と紹介しているのですから腰を抜かしました。

 

現在ではたまにしか見せないシリアスモードでさえもストロング・スタイルを体現しているとは思ったことがありません。

 

実況の人が言い過ぎという可能性も無きにしもあらずですが、当時としてはそんなにおかしなことを言っている感じもなかったと思われます。

 

かたやチャンピオンの丸藤選手ですが、自分が外敵であることをしっかり理解しての振る舞いに見えましたし、リングアナのコールの時もブーイングが起きていましたから、やる側も観る側も準備万端という感じがしました。

 

ところで、マスクマンでもないのにオーバーマスクをかぶって入場してくる選手が時々います。この試合の丸藤選手もそうなんですが、ボクはどうもこれがカッコいいとは思えません。

 

しかもその丸藤選手のかぶってきたマスクが中二病をこじらせたようなデザインでして、どうせかぶるなら試合で使わないんだから、試合でも使えそうなマスクではなくG.o.D.が入場の時にかぶってくるアイアンマンみたいな感じとか、ビッグバン・ベイダーの甲冑みたいのにしたら良いのにって思います。

 

スターダムの選手もタイガーマスクの亜種みたいなマスクかぶって出てきますけど、イマイチだな〜と思うボクは少数派なんでしょうかね?

 

ということで、田口選手にとっては是が非でも勝たなければならないというシチュエーションだと思いましたので、こりゃ田口選手が勝つなと思いながら観ておりました。

猪木 vs 馬場の代理戦争

10年も前の試合ですから、2人とも全盛期なんじゃないでしょうか。動きがムチャクチャ良いです。

 

なんとなくですけど、田口選手が丸藤選手のほうに合わせに行って序盤を形成しているように見えました。

 

場外での飛びつき腕十字が急に飛び出したあたりから、

田口隆祐の飛びつき腕十字

出典:新日本プロレスワールド

田口選手が本当に【ストロング・スタイルの体現者】であることが臭ってくる闘い方にシフトしていったように見えました。

 

腕をとったり足をとったりというところでは田口選手のほうが引き出しが多い感じがしました。

 

逆にインサイドワークといいましょうか、間の取り方やスカし方では丸藤選手のほうが上で、テクニックで圧されても、上手くダメージを回復しながら試合そのものをコントロールしている感じがしました。

 

ガンガン攻めに行く田口選手としっかりそれを受け止める丸藤選手という図式は、かつての新日 vs 全日、ストロング・スタイル vs 王道スタイル、アントニオ猪木 vs ジャイアント馬場という感じでした。

 

2人は同い年だそうですが、育ち方の違いがモロに出た展開でした。

 

先日このニュースを見たときに

gunosy.com

わざわざ全日の秋山準選手から王道を継承してもらわなくても、グループ会社のNOAHにも王道を継承する選手がいるんだから、技術交流はそっちのほうがすんなり行くでしょうよ、と思いました。

 

話題作りもあるのかも知れませんが、社長の高木三四郎選手がわざわざ秋山選手にお願いするということはNOAHにはもう「王道スタイル」はないということを社長自らが認めてしまったということです。

 

かつては全日のほとんどの選手が移籍したノアこそが、王道中の王道だったわけですが、団体のイメージカラーの緑を捨て去った時にそういうものは全部捨てて先に進んだということでしょうか。

 

W-1を閉めちゃったばっかりの武藤敬司選手が

times.abema.tv

今の状況から、プロレス界が何を生み出すか。もしかしたら、これが未来型のプロレスなのかもしれないしな。この環境で新しいプロレスを作った団体が生き残るのかもしれないって思ったりもするよ

とおっしゃっています。そして、武藤選手は今NOAHに出ています。

 

つまりNOAHは完全新生を果たして、どこの団体よりも先に進んだということで、武藤選手はこれからのNOAHが生き残る団体だと言っているのかも知れません。

 

そう思うと、このときしっかり王道プロレスを見せた丸藤選手の居場所がNOAHにあるのだろうか、と心配になります。10年の時を経て、丸藤選手もまた王道の向こう側に行ったのかも知れませんが。

 

あれ?でも、少し前NOAHのリングで行われた潮崎豪 vs 藤田和之は猪木 vs 馬場的な試合だったんじゃなかったっけ?潮崎選手が馬場さん的振る舞いをしたんじゃなかったっけ?ま、いいか。

 

なんだかんだ言いましても、ボクの世代は猪木 vs 馬場の代理戦争というのは、興奮します。

時々でいいからこんな田口が観たい

丸藤選手といえばひらめきですけども、この試合での丸藤選手のひらめきは素晴らしかったです。

 

特にエプロンでの攻めはあっちこっちから飛んできました。丸藤選手をよく天才と称しますが、多くの場合で天才なんて言われる選手で本当に天才だな〜と思わせる動きをする選手はいません。

 

でも、丸藤選手は本当に天才と称するのがしっくり来る選手だと思います。ほんの少し登場する時代が前か後ろにズレていたら、大スターになったであろう逸材です。

 

そんな丸藤選手が謎の技を繰り出してました。

丸藤正道のジャベ

出典:新日本プロレスワールド

どこが効いているのかよくわからないけど、ほとんど動けないという技です。これはジャベなんでしょうか。こういうプロレスでしか観られない技はとっても好きです。

 

何気にこういう技を繰り出してくるのも天才のひらめきなのです。

 

結果、丸藤選手のタイガーフロウジョンで田口選手が負けてしまうわけですが、田口選手も攻めました。

田口隆祐のどどん

出典:新日本プロレスワールド

どどんもこの落差です。丸藤選手が顔面から落ちていきました。 インパクト大だったと思いますが、3カウントならず。

 

そしてフルネルソンのようでフルネルソンでない、奇妙なクラッチでのスープレックス。

田口隆祐の変形スープレックス

出典:新日本プロレスワールド

フルネルソンでは自分の手を相手の首の後で掴んでクラッチしますが、これは両手とも相手の手首を掴んでます。すごく不安定なクラッチでこんなので後ろに投げられるのだろうかと思いますが、きっと田口選手の引く力が強いんでしょうね。

 

当然、丸藤選手の腕の自由が効きませんから受け身なんか出来ないでしょう。厳しい攻撃ですが、これもやっぱり3カウント奪えず。

 

ちなみにこのクラッチを片方だけして、もう片方は胴に手を回したら「ご当地スープレックス」だと思います。

 

さらにフィニッシュになっても良かったんじゃないかと思うインパクト絶大のこの技。

田口隆祐の鹿殺し

田口隆祐の鹿殺し

田口隆祐の鹿殺し

出典:新日本プロレスワールド

「鹿殺し」という技だそうですが、いわゆるリバース・ゴリースペシャルボムです。

 

田口選手はジュニアの中では背が高いほうなので、こんな技は実に映えます。どうして今は使わないんでしょうかね。

 

それでもやっぱり3カウントを奪えずに負けてしまいました。
 

尻を使った攻撃がまったくない試合でしたので、違和感が半端なかったんですが、時々でいいからこんな試合をする田口選手を観たいです。その時々の機会が『スーパージュニア』だったのかも知れませんね。

 

そう思うと『スーパージュニア』の中止は実に残念です。仕方がないんですがね。

 

田口選手は負けてしまいますが、そこそこ面白い試合なのでぜひご覧ください。

 

それではまた。

ありがとう!


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