全てはプロレスである!

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何でもプロレスに絡めて語る雑記ブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

【ネタバレあり】プロレスが上手に説明されている映画@『パパはわるものチャンピオン』鑑賞記

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

 

auスマートパス会員なら月曜日1,100円で映画が観れてしまうのに、

www.tohotheater.jp

ガマンできずに通常料金で観に行ってきました。

 

そう我らが100年に一人の逸材・エース棚橋弘至選手が主演を務める映画『パパはわるものチャンピオン』のことです。

papawaru.jp

ということで、その感想を書いていくわけですけども、まだ観ていないという方はこれ以上は読まないようにしてください。ネタバレあります。

 

よろしくお願い致します。

寺田心くんがとにかく凄い

実はテレビで何度も観たことがある寺田心くんですが、それはバラエティ番組ばかりでドラマや映画で役者としての心くんを観たことがありません。子役としてなかなかやるとは風の噂で聞いているけども、果たしてどんなものなのか、僕の胸を打つような芝居できるの?なんて思いながら観てました。

※真ん中の少年です。

完全にやられました。映画を観る前は棚橋選手が主演と聞いていたのに、観に行ってみたら心くんが主演でした。完全に心くんの手のひらの上で転がされて、泣かされてしまいました。心くんなしにこの映画は成立しないでしょうし、心くんがいたからこそこれほどの映画になったと思います。本当に素晴らしい演技でした。

 

僕には子供がいないので、父親の気持ちというのが理解し難いところがあったのですが、46になりましたけども僕にも父親がいるわけで、息子の気持ちなら理解できます。だから大半は自分と心くん演じる祥太を重ねて観てました。

 

父親のことは大好きなのだけど、父親の仕事は好きになれない、父親を好きなままでいたいから、仕事をやめて欲しいと懇願するも、父親はこの仕事(プロレス)が好きだと言うんです。友達に聞かれても答えられないような仕事をしている父親をついには嫌いと口走ってしまいます。

 

ところが後に父親の仕事について嘘をついていたことが、好きな女の子にバレてしまい、嘘を付くような人は嫌いだと言われてしまうのです。

 

このとき、人が好きな人に嫌いだと言われたらどんなに気持ちになるかを知るのです。父親に嫌いだと言ってしまったことを激しく後悔するのです。

 

こういう親との対立というか、親とギクシャクする感じというのは誰にでもあって、自分のアホさ加減に気づくのは、普通はずいぶん大人になってからなんです。でも、祥太はあんな小さい段階で気がつくのです。大人の階段を3段飛ばしくらいで駆け上がった感じです。そういうところが上手に丁寧に描かれていて、ここが一番泣きました。

 

その他にも心くんは本当に表情豊かで、惹きつけられてしまいます。心くんを小生意気なガキだな〜と思っていた薄汚れた僕の心を洗い流してくれました。感謝しかありません。

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最後はこの選択しかない

本来の主人公である大村孝志はかつてエースとして活躍していたレスラーで、ケガよってエースの役目が果たせなくなり、後にマスクをかぶってヒールレスラーになります。エースになるためにマスクを脱いだ人はいても、エースになった後にマスクをかぶった人はいないと思うのですが、ケガでかつての動きができなくなってヒールに転向するということはあるでしょうね。飯塚高史選手なんかはそうなんじゃないでしょうか。

※奇しくも主人公の名前も「たかし」です。

こんなにルックスが変わってます。飯塚選手にお子さんがいらっしゃるのかどうかは知りませんが、いたとしたらこの映画を観てどう思われたのか知りたいですね。

 

この映画のCMでは試合中にマスクを取ってしまうシーンがありますので、マスクを取って正統派に戻ってZ-1(G1みたいな名前だけどどっちかというニュージャパンカップみたいなもの)に優勝してエースに返り咲き、めでたしめでたしみたいな話だとばっかり思ってました。

 

でも、よく考えてみれば、そんなストーリーにしてしまうとヒールという仕事を否定することになってしまいます。それだけでなく、子供が理解しにくい仕事や友達に言いづらい仕事をしてる全てのお父さんを否定することになってしまいますし、イケてる風に見えない仕事の全てのお父さんがこの映画を見終わると暗い気持ちになってしまいます。実際はそんなストーリーではなかったのです。

 

孝志は子供が恥ずかしい思いをするからと、マスクを脱ぎ正統派レスラーとして復活しようとします。でも、試合に負けてしまい勝手なことをしちゃったので会社をクビになってしまいます。そこでヒールレスラーじゃなくなって普通のお父さんになったんだ、これで良かったんだと自分に言い聞かせてプロレス誌の整理なんかをおっぱじめます。

 

そこに現エースのオカダ・カズチカ選手が演ずるドラゴン・ジョージが、昔の大村孝志に戻ってるんだったら戦いたいと次のタイトルマッチの挑戦者に指名するんです。

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クビになったと思ったらチャンピオンから指名があったので、今度こそ本当に正統派レスラーとして復活するものだと思っていたのですが、孝志は花道の途中でマスクを被りバージョンアップしたヒールレスラーとしてドラゴン・ジョージに挑むのです。

 

過去の栄光にすがるのではなく、現在の生き方に誇りを持って、リングに上ったことで、祥太はヒールレスラーである父がカッコ良く見えてくるのです。な〜んにも恥ずかしがることはない、ヒールも立派な仕事だと孝志は背中で語るのです。

 

良かった。想像していた展開になんなくてよかった。家族のために必死に働く全ての父親はカッコいいのであるというメッセージが込められている映画だと思いました。

 

親子で観に行ったら、きっとお父さんのほうが泣いちゃうだろな。

 

逆に言えば、どんな仕事をしていてもその仕事に誇りを持てなければ、子供にとってはカッコ悪いお父さんなのであるということです。僕に子供がいたら、どうなっていたのだろう。やっぱりカッコ悪いだろうな〜と思うと、子供がいなくてよかったかも知れないなんて思えても来ました。

プロレスが上手に説明されている

プロレスをドラマや映画、芝居で扱うというのは、プロレスファンとしては微妙な気持ちになります。プロレスを格闘技として扱うか、エンターテイメントとして扱うで全然内容が違ってきます。

 

この映画が秀逸なのは、プロレスをプロレスとして扱ったところです。格闘技とは呼ばず、エンターテイメントショーとも呼ばず、プロレスはプロレスであるとしたことで、プロレスはどういうものであるかは観た人それぞれに解釈してくださいとなっています。ここに一番感激しました。

 

プロレスをこれ以上に上手に説明できている映画はないんじゃないでしょうか。

 

ただ、ご覧になった皆さんのつぶやきなんかを観ていると大泣きしたというような話をたくさん見かけましたが、僕は泣くには泣きましたけど、大泣きってことはなかったです。同じプロレスを題材にした映画なら、

これや

これのほうが泣けました。特に『お父さんのバックドロップ』はヒールレスラーである父のことが恥ずかしいという点においては全く同じですが、物語の展開が全然違います。オススメです。

 

もちろん『パパはわるものチャンピオン』もオススメですので、是非劇場でご覧ください。いかなるプロレス映画とも違うところはプロレスの試合は全て本物であるというところです。いつもと違うキャラクターになった新日本プロレスのレスラーの試合が観られるのは、これだけですよ。

 

また、いま新日本プロレスで最も集客力のある男・内藤哲也選手もご出演なさっていますので、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンファンも必見です。僕が観に行ったときにもロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのキャップをかぶって観に来てる人がいました。僕はせっかくドラゴン・ジョージのTシャツを京都大会で買ったのに着ていくのを忘れてしまいました。残念。

 

それではまた。

ありがとう!