全てはプロレスである!

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プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

鈴木みのるの世界一深いタッグ論:Sports Graphic Number 1006 感想2

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

今回もNumberの読書感想文です。

今回はなぜプロレス王などと名乗ることが出来るのかよくわかる鈴木みのる選手のインタビューの感想を書きます。

鈴木みのる

出典:Sports Graphic Number 1006

ボクの中では、みのる選手はシングルプレイヤーの印象が強いんです。何しろU系選手ですからね。

 

ま、Uインターにはダブルバウトというタッグマッチみたいなものがありましたが、その他のU系にはタッグマッチは存在しませんでしたからね。

 

そんなみのる選手にタッグマッチ論を聞くというのが面白いです。

 

実績を見ますと新日、全日、NOAHの3団体でタッグのチャンピオンになっているので、タッグのスペシャリストであることは間違いないのです。

 

よってタッグの極意について語ってもらうことに何ら違和感はないはずなのに、シングルプレイヤーのイメージが強いという稀有な存在だなと思いました。

 

考えてみれば、鈴木軍の連携プレイもみのる選手がタッグマッチの極意を熟知しているからこそなんです。

貪欲な姿勢

みのる選手が純プロレスに復帰した2003年、ボクはプロレスをほとんど観なくなってました。なので、どういう経緯でパンクラスのみのる選手がそんな事になったのかを知りません。

 

記事によると復帰してすぐにIWGPタッグ王者になっているそうです。そこまでほとんどタッグマッチをしたことがないのに、すぐにチャンピオンになってしまったのです。

 

IWGPタッグがそんなに価値のあるベルトではないということでもあるんでしょうが、タッグのベルトを任せてもいいと思えるだけの面白さがあったことは間違いないでしょう。

 

その時のパートナーは高山善廣選手だったそうです。

高山選手とタッグを組んだことが後にプロレス界の王と自称するだけの選手になる素地が出来たような気がします。

高山からのリクエストは一つだけ。「オレの想像を超えて欲しい」だった。

このリクエストを忠実に守ることで、お客さんがどうすれば面白がってくれるのかが、U系と違うやり方でお客さんを満足させる方法が身についたんじゃないかと思いました。

 

復帰してすぐにチャンピオンになったわけですから、その吸収力の速さは凄まじいものがあったに違いありません。

 

その後、NOAHや全日で“ジャイアント馬場直系”の選手と闘うことになります。

 

なんとなく、みのる選手ならスタイル違う相手をねじ伏せてしまいそうなイメージです。自分がやってきたことこそ1番と言って譲らない気がします。ところが

ノアには自分が知らないこと、持っていないものがたくさんあった。片っ端からいただきましたね。コソ泥ですよ(笑)。小橋、秋山、丸藤の3人からは『ああ、これが全日本なんだ』というものを感じました。

全日本スタイルをも貪欲に吸収していったのです。

 

U系の選手なんて頑固者の集まり(全日系など全く認めない)だとばっかり思ってましたが、この貪欲に知識を吸収していく姿勢が今日のみのる選手を作り上げているように思いました。

勝った負けたではない

あれは何の番組だったか忘れましたが、内藤哲也選手が勝った負けたでプロレスをしていないなんて話をしてちょっと話題になりました。

 

それをプロレスラー側が言っちゃって良いのか、と思ったりもしましたが、観てる側としては勝った負けたで観ていない部分があるのだから、内藤選手の目線というのは常にファンと同じなのだと思ったものです。

 

みのる選手は逆にかなり勝負にこだわって試合に臨んでいるように思いますし「勝ち負けにこだわってませんよね?」なんて聞くと怒らそうな気がします。

 

ところがNOSAWA論外選手の話で

本人(NOSAWA選手のことです)にとって大事なのは、勝ち負けもだけど明日メシが食えるかどうか。プロモーターからギャラをもらう時に『明日もよろしく』って言わせる試合をすることなんです。

と語っています。

 

みのる選手は現在フリーです。『明日もよろしく』と言われないとすぐにおまんまの食い上げになるのです。ま、お店やっておられますけどね。

www.piledriver.jp

この感覚で試合がしたいから、フリーなんじゃないかなと。

 

出たからには絶対にスベってはいけないというヒリヒリするような緊張感の中で試合をしているからこそ、みのる選手の試合は面白いんです。

 

みのる選手もまた、勝った負けたではないのかもしれません。

プロレスには理屈がある

ボクはプロレスと格闘技の違いは、闘いの中にストーリーがあるかないかというのがあると考えています。

 

格闘技はとにかく目の前の相手を倒せばいいので、ゴングが鳴ってすぐにパコーンと頭を蹴っ飛ばし終わっても良いわけです。ところがプロレスはそうは行きません。

※そういう試合がないこともないですがね。

 

プロレスでは、勝った選手はなぜ勝ったのか、負けた選手はなぜ負けたのか。これをキチンと示すものなのです。

 

だから王者の闘い方として、どこかの部位を一点集中攻撃をするのがあります。これだけこの部位ばかりを痛めつけられたんだから、相手はギブアップしても仕方がないと、ボクらは考えるわけです。

 

良いプロレスラーは、試合の中でストーリーを作り、観てる側をそのストーリーに引き込んでしまえるのです。

 

かつてみのる選手が、タッグを組んだことがあるアブドーラ・ザ・ブッチャーさんから、なぜ凶器にフォークを使うのかという話を聞いたそうです。

『フォークは食事で使うもんだって世界中の人間が知ってる。だからそれで人を刺すと驚くんだよ。ナイフは最初から切ったり刺したりするもんだから使わないんだ』って。すべてにおいて理屈がある。なるほどって思うことがいっぱいありました。

凶器1つにしたって、それを使うためのストーリー、理屈がちゃんとあるのです。

 

勝つにしても負けるにしてもちゃんと理屈を通してくれると、ボクらは楽しめるのです。みのる選手はそれを理解しておられるので、試合はいつも面白いんです。

 

いろんな選手と関わることで、たくさんの知識を吸収しながら成長して、唯一無二の存在になったみのる選手。

 

これは確かにプロレス王だわ、と思わせました。

 

それではまた。

ありがとう!


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