元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
昨日の観戦記では盛り下がってきた、なんて書いてしまったのですが、
「んなことあるかい!」とばかりに昨日は良い試合ばっかりでしたね。さすがG1。
それでは昨日の試合を振り返ってまいります。
やっぱり飯伏の試合が苦手
まずは飯伏幸太 vs ジェフ・コブです。
コブ選手は試合を重ねるごとに良くなってきたように思います。つまり、この試合のコブ選手が今年のG1でいちばん良いコブ選手だったように思うだけに、コブ選手の敗戦は実に残念でした。
少し前の試合で元井美貴さんだったかな?コブ選手にはF5ならぬF5000という技があるとおっしゃっていて、こりゃまたずいぶんサバを呼んだもんだと、思っちゃいました。
#心ときめくプロレス技 36
— SHINO@GO-ON (@seanoRKO) September 19, 2019
「F5」
ファイヤーマンズ・キャリーの体勢で相手を両肩に担ぎ上げ、下半身を強く押し出すと同時に頭を支点に旋回させながら自らも後方に倒れ込み、顔面からマットに叩きつける竜巻式の変型フェイス・バスター。名前は竜巻の威力階級に由来。
【使い手】ブロック・レスナー pic.twitter.com/niMfKHQv3u
なにしろ、ブロック・レスナー選手のフィニッシャーの1,000倍だというんだから、またまた〜って感じでした。
ところがついに飛び出したF5000はたしかに1,000倍でした。人の力で人があんなに回せるものなんですかね。
比較的に軽いほうの飯伏選手とはいえ、コブ選手のパワーの凄さをこれ程わかりやすく提示出来る技はありません。これをぜひ、もっとデカい選手に決めてもらいたいものです。
さて勝った飯伏選手ですが、やっぱりボクはちょっと好きになれない勝ち方でした。
KENTA選手もキック攻撃を中心に試合を組み立てて、最後もgo2sleepという言わばヒザ蹴りですから飯伏選手に似てるっちゃあ似てるんですが、KENTA選手は良いのに、飯伏選手のは好きじゃないのです。
なんででしょ?KENTA選手の試合もつい最近まで良いとは思ってませんでしたけど。
キックの説得力の違いですかね。ローキックがKENTA選手より飯伏選手のほうが軽く見えるから、軽く見えるキック1発で流れを変えるという展開がどうにも納得行かないんですかね。
ローキックではなくハイキックでしたが、そこまで優勢に進めていたコブ選手がこれ1発で流れを変えられて、Vトリガー風味のヒザ蹴りからのカミゴェで3カウントが入ってしまいました。
カミゴェも近頃は軽く見えるようになりましたしね。身体があんなにムキムキなのに、攻撃が軽いのが気に入らないんじゃないでしょうか。
以前の飯伏選手はもっとパワフルなイメージだったんですけどね。
それでも次期エースであることは間違いないとは思っているので、期待値が高いというのも気に入らなさに拍車をかけているのかも知れませんね。
負けたけど良い
次は鈴木みのる vs 高橋裕二郎です。
裕二郎選手が4連敗となってしまいました。解説席の金丸義信選手から久しぶりの出場なのに、その気迫が出てないみたいなことを言われてましたが、この試合ではちょっとだけ出てたように思います。
クールなキャラという認識だから、あえて感情は出さないようにしているのかも知れませんが、みのる選手に刺激されて怒りの表情で起き上がってきた時は、凄く心が躍りました。
あの一瞬が観られたから結果はサッパリだけども次戦以降もまだまだ裕二郎選手に期待して良いと思えました。
せっかくピーターさんもいないことですし、これまでの裕二郎選手とは違う裕二郎選手を見せても良いんじゃないかと思います。
キャラを無視したり、使ったことない技を使ったり、お客さんを煽ったり、もう優勝はないんだから、新たな扉を開けまくって一皮どころか二皮も三皮も剥いて欲しいです。
タイチ式レインメーカー
次はオカダ・カズチカ vs タイチです。
タイチ選手、さすがに4連勝とは行きませんでしたか。う〜ん、残念。本来の動きができないオカダ選手から勝っても喜べないし、ま、良いか。
とはいえ、このG1では精彩を欠きまくっていたオカダ選手ですが、この試合で腰はさらに悪くなっている感じではありましたが、ちょっとではありますが本来のオカダ選手に戻ってきたように感じました。
タイチ選手の攻めも素晴らしかったです。しっかりオカダ選手の腰を中心に攻めてました。普段見せないケブラドーラ・コンヒーロを繰り出したり、ミサイルキックをスカしてみせたり、着実にダメージを積み重ねていました。
腰への攻撃ではありませんが、レインメーカー式アックスボンバーも出しましたね。本家が使わないということで、サービスしてくれたんだと思います。
かたやオカダ選手ですが、変形コブラクラッチにはマネークリップという名前が付きまして、今後もフィニッシャーとして使用していきますよ、ということなんでしょうね。
別にフィニッシャーなんてどんな技でも構わないとは思うんですが、そこに至るまでにどういうストーリーをぶら下げて、フィニッシャーに説得力を与えるかというところが重要なのです。
今のところマネークリップに至るまでのストーリーが弱いです。
今回はマネークリップを仕掛けて、このまま掛けててもギブアップが奪えそうにないとわかったら、バックブリーカーを挟んで再びマネークリップという展開を見せました。
こういうちょっと工夫が出てくると、マネークリップにも説得力が生まれてくると思います。こういうことをもっとどんどんやって欲しいです。
ちょっと気になったのは、少し前の試合でもオカダ選手のローリング式のレインメーカーを繰り出すと実況の人は「ラリアット」と呼びまして、この試合でもバックスライドからのレインメーカーをやっぱり「ラリアット」と呼びました。
オカダ選手がレインメーカーを使わないと宣言したので、正調レインメーカーが飛び出すまでは「ラリアット」と呼ぶことになっているんでしょうかね?オカダ選手の使うショートレンジのラリアットは全部レインメーカーだと思っていたのですが、違うみたいです。
いや、ショートレンジのアックスボンバーがレインメーカーだったか。ということはタイチ選手が放ったのはタイチ式レインメーカーです。
オカダ選手が使わないなら、タイチ選手はここからこれで快進撃を演出して下さい。
体重増加のデメリット
次はナンバーワン外国人決定戦と言っても差し支えないウィル・オスプレイ vs ジェイ・ホワイトです。
試合はスカッとオスプレイ選手が外道選手もまとめてぶっ倒すという、正義 vs 悪のわかりやすい展開で、楽しかったです。
この試合もオスプレイ選手がどうこうではなく、ジェイ選手がとにかく上手いということがハッキリした試合でした。
まだ若いんですが老獪という言葉がしっくり来る闘い方をします。カニばさみで海野レフェリーを巻き込んだ時はシビレました。
海野レフェリーは毎試合巻き込まれますが、新しい巻き込まれ方でした。
オスプレイ選手も素晴らしかったんですが、ここに来てちょっと体重増加のデメリットが見えたように思いました。
それは足へのダメージですね。
ジェイ選手に攻撃されたのもあるんですが、クルクルっと回って着地するというのがそこそこ足に負担がかかるんだろうなと思います。
たしか内藤哲也選手も相手の攻撃をかわすためにクルッと回って着地したら、ヒザをやっちゃったんでしたよね。内藤選手よりも遥かにくるくる回るオスプレイ選手ですから、着地のたびにヒザにダメージが蓄積されているのかも知れないと思うと、あんまりアレはやらないほうが良いんじゃないかと心配になります。
神戸大会今さっき見ました。
— サム@新日本プロレス好き (@Katsumi416) September 28, 2020
オスプレイが105kgに増量したにもかかわらず動きが変わってないと皆さん褒めてるけど、本当にそうですかね?
キレと滞空時間は確実に落ちてますよ。
ロビンソンスペシャル使わなくなったじゃない。
何より怪我のリスクが増大してるように思います。#njpw#G1CLIMAX30
奇しくも神戸大会をご覧になったフォロワーさんがこんなことをおっしゃっていたのですが、それが出ちゃった感じでした。
ジュニアのときと変わらない動きとボクらが絶賛すると、オスプレイ選手は期待に応えようともっとたくさん回ろうとするかも知れません。今後はロビンソン・スペシャルも繰り出すようになるかも知れません。
そうなると、ケガのリスクが高くなりそうなので、オスプレイ選手への賞賛の仕方を変えなくちゃいけないか知れませんね。
やっぱりヘビーにはヘビーの闘い方というものがあるんです。
激烈の闘い
最後は当然メインです。石井智宏 vs 鷹木信悟です。
ビックリしますが、石井選手がこの試合、まさかの初勝利なんですよね。あんなに消耗する試合を重ねてるのにここまでずっと負けてたと知ると、やっと初日が出て良かったと思います。
2人とも身体が壊れるんじゃないの?と心配になりました。
明日のことを一切考えずに全身全霊をかけて闘っていたはずです。これでまた何日か後に普通にリングに上がってるんでしょうね。
まさに超人です。
実況の人が手数や技が少ないとか言ってて、解説の柴田さんが言葉に詰まっていたのが面白かったですね。
確かに殴りあいのイメージが強いですし、この試合でもエルボーや逆水平を中心にした攻防ですからそうとらえる人が居てもそんなに不思議じゃないでしょう。
でも、2人ともムチャクチャ器用で多彩です。だからこそ、ただのドツき合いにならないんです。
特に石井選手は、パッと鷹木式GTRを回避したり、突然延髄斬りを飛ばしたりと、しっかりと試合にアクセントをつけてくれるので、無骨なドツき合いでも飽きさせないのです。
試合後にまたしても殴りに行ってましたね。勝ったけど、納得のいかない内容だったのかな?
この理想の高さが石井選手が名勝負製造機と言われる理由です。
石井選手にはここから全部勝って欲しいです。
それにしても金丸選手の解説は良かったですね。もう1回か2回はG1の解説をしてもらいたいです。
それではまた。
ありがとう!
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