全てはプロレスである!

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プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

SANADAの夏:8.3 G1 CLIMAX 29 観戦記

 元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

 

この日のエンディングを観ると今年のG1もライブ観戦したら良かったかな〜と思いました。あんなのに参加することってそう滅多にないですもんね。

 

仮にSANADA選手がチャンピオンになって毎度毎度メインを〆るということになったとしても、やらないかも知れませんもの。

 

SANADAの夏、それでは振り返ってまいりましょう。 

KENTA vs バッドラック・ファレ

KENTA選手の試合内容や試合での動きと戦績がやっと釣り合ってきたと思います。ここまで7試合消化してきたのですが、僕の中ではKENTA選手自身が良かった試合はここまでひとつもないと思っています。

 

そんな選手が勝ちをたくさん重ねるというのは、猛烈な違和感がありました。なので、この試合を観終わって、なんかホッとしました。

 

KENTA選手の攻撃は主にキックなんですけども、ドロップキックもいろんな場面で使ってきます。

KENTAの串刺しドロップキック

KENTAの低空ドロップキック

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

これがいずれもあんまり体重が乗ってない感じがするんですよね。小さいんだから、絶対的に体重を全部のせたように見せないと説得力がないんですが、どれもなんとなく当たりが浅い感じに見えてしまいます。

 

こういう技の説得力のなさが、KENTA選手の勝利にも説得力を感じないところです。1つ1つの技をもう少し丁寧に使ってもらえると、KENTA選手が勝っても違和感を感じなくなるんじゃないでしょうか。ま、違和感を感じてるのは僕だけかも知れませんが。

 

そして、技の説得力というところではファレ選手もその巨体を活かしきれずに、思ったほど説得力を出せずにいる選手です。それがこの日、これまでで最大の説得力を持つ技を見せました。

バッドラック・ファレのスクールボーイ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

スクールボーイ。こんなにデカイ奴に丸め込まれて、上から体重をかけられたらキックアウトなんて出来るはずないと誰でも思います。これほどの説得力ある技を僕は知りません。

 

グラネードやバッドラック・フォールも良いですが、スクールボーイを必殺技にしても良いんじゃないかとすら思いました。来年までにこの技に磨きをかけることが出来たなら、来年のG1優勝もあり得ます。

ザック・セイバーJr. vs ランス・アーチャー

このタイミングじゃなかったら、アーチャー選手が勝ってたんじゃないかと思う試合でした。先日のジュース・ロビンソン vs 内藤哲也もそうでしたが、G1も終盤になってくると選手の当たるタイミングが勝敗を決めるということもあります。

 

これも負けが込んでるザック選手は、ブリティッシュヘビー級でもありますから、これ以上は負けるわけには行かないんです。だから、出来るだけアーチャー選手の商品価値が下がらないような闘い方をしたのかな、と考えています。

 

それにしても、これほどまで何でも出来る選手だとは思ってませんでした。序盤なんてテクニックでザック選手を慌てさせました。他の選手より圧倒的にデカいというだけでも有利なのに、スピードもテクニックも小さい選手に引けを取らないとなると、小さい選手は困ります。

ランス・アーチャーのクロスボディ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

そして、アーチャー選手がチャンピオンでないことにも違和感が出ます。今日の試合でアーチャー選手がシングルのベルトを巻く日はそう遠くないと思った人がたくさんいたんじゃないでしょうか。

 

逆にザック選手は良いところがあまり見せられませんでした。勝ちはしましたが、ザック選手の打撃もサブミッションも、アーチャー選手には通用しないことがハッキリしてしまいました。

 

ザック選手にとっては大きな宿題になってしまいました。次にアーチャー戦があるのはいつかわかりませんが、その時はもう少し美味しい場面を作って欲しいです。

ウィル・オスプレイ vs EVIL

EVIL選手の動きがとにかく速かったです。前から速いのはわかっていたつもりですが、オスプレイ選手にも負けないスピードだったと思い知らされました。

 

ヘビー対ジュニアとなると、どうしてもジュニアの選手がヘビーにどこまで通用するのかという目で観てしまいますが、この試合ではジュニアの世界にEVIL選手が飛び込んで、ジュニアの枠の中でヘビーがどこまで通用するかを観てしまっていました。

 

だから、EVIL選手が勝ったというより、オスプレイ選手が負けちゃったという感じでした。EVIL選手もヘビー級トップ戦線で戦っていくわけですから、相手がいくらジュニアのチャンピオンであっても、おいそれと負けるわけには行かないですからね。

 

オスプレイ選手の闘いはヘビー級の中に混じっても、何ら遜色ありません。ただ体重が少ないというだけで、パワーもヘビー級に匹敵します。

 

御覧ください、この技。

ウィル・オスプレイのライガーボム

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

ライガーボムですが、強烈でした。この高さ。ヘビー級のEVIL選手を物ともせずスンナリぶん投げました。少し前にアーチャー選手がキン肉バスターを披露してましたが、これはもうリアルなキン肉ドライバーですね。

 

だけど、体重が軽いのが仇になったのか、このオスカッターは、

ウィル・オスプレイのオスカッター

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

対ヘビー級では決まってもフィニッシュにはなりません。コーナー最上段から繰り出すオスカッターは受け止められてしまいました。そうなると、オスプレイ選手がヘビー級に勝つには、同じ技をいくつも重ねるか、ストームブレイカーのように相手の体重を利用する技でないと説得力が得られません。

 

逆にEVIL選手はこれぞヘビー級という重みのある攻撃ばかりを繰り出します。

 

このかちあげるラリアットは

EVILのラリアット

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

全体重がしっかり乗って、フィニッシュになってもおかしくない一撃でした。もう「ラリアット」ではなく別の名前をつけたいくらいです。ダークネス◯◯が良いかな。

 

なぜかYOSHI-HASHI選手がラリアットを繰り出すとどの解説者もホメることが多いのですが、ホメるならどう考えてもEVIL選手のをホメてあげて欲しいです。

 

投げも強烈です。

EVILのテキーラ・サンライズ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

このテキーラ・サンライズは連発で繰り出しましたが、いずれも美しいブリッジでした。

 

無骨な感じのするEVIL選手ですが、見た感じよりもずっと器用な選手です。そういうところは石井智宏選手によく似ていると思うので、ぜひタッグを組んで欲しいです。

 

ウンウンとうなずくEVIL選手が好きです。優勝できるならして欲しいとすら思えてきました。

棚橋弘至 vs 飯伏幸太

序盤、棚橋選手がやることが多いヘッドロックをしつこく決める攻撃、を飯伏選手から仕掛けました。新日のエースはこれからは自分の役割になりますので、安心して下さい、というメッセージに思えました。

 

新日のエースというのは、飛んだり跳ねたり、蹴ったり、投げたりだけではダメです。しっかりとレスリングの攻防が出来ることは必須科目です。

 

だから、飯伏選手はそういう事も出来ますよ、とまず棚橋選手に示しに行ったんでしょう。頼もしいな〜と嬉しくなりました。

 

棚橋選手はそれをしっかり受け止めて、徐々に足殺しを中心に形勢を逆転していこうとしますが、大技一発でペースを握り返されます。この一発が飯伏選手の怖さです。棚橋選手がコツコツと積み重ねたものが一撃で無に帰すのです。

 

しかし今度は飯伏選手のフィールドでペースを握ります。打撃勝負になり、いつも通り飯伏選手がスイッチが入った顔になります。

 

普通はそこから相手は飯伏選手の打撃地獄を受ける羽目になるのですが、棚橋選手はドラゴン張り手で、飯伏選手の勢いを止めてしまいました。

棚橋弘至のドラゴン張り手

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

昔はベテラン選手がどんな技を食らっても、張り手合戦になったら先輩の意地で絶対に引かなかったものですが、最近はヤングライオンの強烈な打撃を食らっても先輩の選手が倒れたりすることがあります。

 

しかし棚橋選手は昔観たベテランのように飯伏選手を打撃でねじ伏せました。やっぱりエースは甘くないとシビレました。

 

打撃合戦での勢いのままに、ズルズル押し込まれて飯伏選手が負けちゃうのかと思ったのですが、そこからはシーソーゲーム。

 

この試合、どっちが勝つんだ?どっちも勝って欲しい、と思ったところで、試合にピリオドを打つかのように飯伏選手のハイキックが炸裂します。

飯伏幸太のハイキック

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

エースが砕け散ったと思いました。ところが倒れないんです。ここもエースの意地を見て震えました。しかし、無情にもこの直後にもう一発ハイキックが頭部に炸裂するのでした。これで完全に砕け散りました。

 

仕上げにカミゴェ。これまでも飯伏選手に負けてはいますが、今回の負けはエースの終わりを感じさせる負けだったように思いました。エースの称号が飯伏選手に引き継がれたような気がしました。

 

棚橋選手が動けるうちに粉砕できて、本当に良かったと思います。

オカダ・カズチカ vs SANADA

さすがにこれはSANADA選手が勝つだろうと思っていました。これでオカダ選手が勝つようじゃ、ストーリー考えてるやつはアホだと思いました。最初から大阪が好きです版のSANADA Tシャツ用意しとけ、って感じでした。

 

ところが、オカダ選手は絶好調。いつまで経っても余裕が崩れません。

 

いやいや、夏の大阪ではオカダ選手はよく負けるんです。つまり、毎度毎度オカダ選手は同じ展開のG1を闘っているということですから、それはどうかと思いますが、ここまで1敗もしてないとなると、ここで負けるのはほぼ確定です。

 

ところが、無情にも時間は過ぎていきます。スタミナお化けのオカダ選手にとって30分一本勝負なんて余裕です。まさか引き分けというパターンがここで来るか?と、ヒヤヒヤしました。

 

タイガースープレックスは決まるし、

SANADAのTKO

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

TKOは炸裂したし、3発目の正調レインメーカーを掟破りの逆レインメーカーを決めるし、

SANADAの逆レインメーカー

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

スカルエンドもバッチリ決まってるし、こりゃ勝つだろうと思いながらも、オカダ選手がギブアップするとは思えない、ということはスカルエンドを解いてのラウンディング・ボディプレスしかないな〜と思いながらも、時間は過ぎていきます。

 

そして、ついにスカルエンドを解いてのラウンディング・ボディプレスを繰り出しますが、オカダ選手は膝を立てます。これでああ、やっぱり引き分けか〜と覚悟しました。

 

そこからオカダ選手のドロップキックが炸裂して、仕上げのレインメーカーの体勢へ。まさか時間ギリギリでオカダ選手が勝ってしまうのか〜と諦めていたところで、レインメーカーをポップアップ式TKOでSANADA選手が切り替えします。

 

「うぉ〜〜〜〜!」と声が出てしまいました。そこから一気に背中にラウンディング・ボディプレス、

SANADAのラウンディング・ボディプレス

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

そして腹の上にもう一発ラウンディング・ボディプレスで3カウント。試合時間は29分47秒。時間ギリギリでオカダ選手を仕留めました。オカダ選手が大好きなのに、オカダ選手が負けてこんなに嬉しく思うなんて、変な感じです。

 

エンディングはまた感動的でした。

SANADAのエンディング

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト
やっと、やっと、ライバルに勝ちました。ライバルに勝ったんで、ひさしぶりに“アレ”、やっていいですか?(ここで場内の照明が落とされ、観客はスマホのライトを点灯させる)。本当のことを言うと、去年、ここ、この会場、大阪でライバル、オカダ・カズチカに負けたので、大阪が嫌いでした。が! 今日を境に日本で一番、ここ大阪がメッチャ好きやねん。オイ! 大阪! シー・ユー・ネクストタイム!

他の土地の人間が大阪弁を使うことにアレルギーがあるはずなのに、SANADA選手の大阪弁は心に染みました。

 

今日にはSANADA選手のニューTシャツが出てたら良いな。出たらまさにSANADA選手の夏です。

 

それではまた。

ありがとう!


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