全てはプロレスである!

全てはプロレスである!

プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

武藤の横綱相撲:武藤敬司 vs 中邑真輔 10.13 DESTRUCTION'08 観戦記

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

ボクは2000年代のプロレスをほとんど観ていません。ちょうどライブ観戦はおろか、ライブ中継も観られないので、2000年代のプロレスを勉強しようと思いまして、今回見たのは2008年のDESTRUCTIONのメインであるIWGPヘビー級選手権試合、武藤敬司 vs 中邑真輔です。

IWGPヘビー級選手権試合:武藤敬司 vs 中邑真輔

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

結果を知らずに観てましたが、こりゃ中邑選手が負けるなと途中からわかってしまうそういう試合でした。

 

ちょっとメインにしては盛り上がりに欠けるかな?という仕上がりでした。 

シチュエーションとして中邑勝利の予感がしてのに

実況があんまり好きじゃないアナウンサーだったので、まずそこで気持ちが落ちたんですが、一応なぜこの試合が組まれることになったのかというシチュエーションをちゃんと語ってくれたので、良しとします。

 

まずチャンピオンの武藤選手はこの時全日本プロレスのレスラーですから外敵ということになるんですね。

 

その武藤選手にIWGPヘビーを奪われてしまったのが中邑選手だったそうです。

 

再び中邑選手が挑戦するまでに、中西学選手、G1を制した後藤洋央紀選手、真壁刀義選手が新日にベルトを取り戻すために出ていったのですが、返り討ちにあったと。実況アナ曰く中邑選手が最後の希望やと言うておられました。

 

んなわけあるかい、と当時のこと知らないのに思っちゃいました。

 

永田裕志選手も棚橋弘至選手もいるじゃないの、と。最後の希望は言い過ぎです。そういういい加減なところがこのアナウンサー嫌いだなと思わせました。

 

ただ、獲られちゃった選手が獲り返すというのは応援しやすいですね。

 

また45歳の武藤選手に対して28歳の中邑選手ですから、年齢的にも中邑選手が勝ってもおかしくありたせんから、カードが決まったときはそこそこファンをワクワクさせたんじゃないでしょうか。

 

中邑選手のセコンドには、後藤選手、ミラノコレクションA.T.さん、田中稔選手、プリンス・デビッドという名前だったフィン・ベイラー選手がついてました。勢いある新日の若手成長株?が中邑選手を後押しするというシチュエーションでもありました。

 

こんなにお膳立てが整っているんだから、こりゃ中邑選手がベルトを奪還しないとおかしいという雰囲気かと思っていたら、武藤選手にも結構声援が飛んでるんです。

 

バックステージで武藤選手はこんなことを語っています。

昔、俺のライバルで橋本真也っていうのがいたけど、当時、俺も橋本も新日本プロレス(所 属で)、外敵である天龍源一郎が乗り込んできた時、アイツが真っ先に手を挙げて(天龍に)2回も3回も敗れているんだよ。あれを見て、俺は橋本にジェラ シーを感じたし、負けていても『橋本、カッコいいな』なんて思いながら、俺も日々精進していた時もあったよ。

武藤選手はかつての天龍源一郎さんと自分を重ねてリングに上っていたんでしょう。

 

お客さんも一丸となって外敵である武藤敬司を倒すぞ〜という形になるだろうと予測して、中邑選手の前に壁となって立ちはだかってやろうとしていたと思います。

 

ところが武藤選手に声援が飛ぶもんですから、ヒール寄りのファイトをしてお客さんをヒートさせるよりも、全日本プロレスにお客さんが流れるようにカッコいい武藤敬司を演じることに変えた気がします。

(『武藤選手と中邑選手に対する声援が五分五分だったが?』)コールはそんなに気にはしてないですね。たぶんお客も中邑選手に期待しているんでしょうね。それは新日本プロレスの全ての選手から感じ取れたというか。ぶっちゃけ、これも踏み台にしてまた這い上がってきて欲しいですね。

こうも言ってますが、たぶん武藤選手はお客さんの声援もきちっと頭に入っていると思います。

中邑が硬い

ボクは中邑選手がクネクネしだしてからのほうがよく知っているので、クネクネしない中邑選手を観ると新鮮でした。

 

初めてクネクネしてる中邑選手を観たときは、この人何やってんだろ?と、アホになったのかな?とか思ったのですが、その内クネクネがクセになってきて、その内大好きになってしまいました。

 

クネクネが大好きになってからクネクネしない中邑選手を観ると、そりゃ武藤選手には勝てないわ、と思わせました。

 

なにしろ動き硬い。

 

とにかくやること成すことが硬いんです。この「硬い」はMMA的な「硬い」攻撃ということではなく、ホントに体に余計な力が入ってる感じで動きが硬いの「硬い」です。

 

大先輩を前に遠慮してるのか、 緊張しているのか、ビッグマッチのメインですからいい試合にしなきゃというプレッシャーもあったでしょうね。ところどころぎこちなく動いてしまうところがありました。

 

グラウンドのテクニックにしたって、動くスピードにしたって、このときの中邑選手が武藤選手に劣っていることはないと思うのですが、負けちゃってるんです。

 

こういう試合を振り返った時に力み過ぎてはいけないとの反省からクネクネしだしたんでしょう。

 

結果、この試合も多分中邑選手の糧になっていて、今や世界で最も知られている日本人とか紹介されるまでになったわけですから、自分の試合を振り返って分析して反省して次に活かしてきたということでしょう。

 

やはり中邑選手は若い頃から並の選手ではなかったということでしょう。

 

当時はフィニッシャーがランド・スライドとか飛びついての三角絞めだったのかな?ランド・スライドは決まりましたが、勝てるような雰囲気にはなりませんでした。

 

この辺も試合の組み立てもまだ甘かったということなんでしょうね。

武藤の横綱相撲

中邑選手の動きが硬かったからか、先手先手を武藤選手が打っていく試合でした。結果、最初から最後まで『武藤敬司の作品』でした。

 

中邑選手を以てしても武藤ワールドを壊すことが出来ないんですから、やっぱり武藤敬司というレスラーは天才です。

武藤敬司のムーンサルトプレス

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

今では懐かしいムーンサルトプレスも爆発しました。

 

でもちょっと中邑選手の頭のほうに体が流れてしまって、 左膝を強打してしまってすぐにフォールに行けませんでした。

 

かつてはあんな着地を何度もしていたと思うんですが、あんなに痛がるということはもうこの時点で相当悪かったということでしょうね。でも、そんな悪いヒザで、あの体のデカさで、この美しさを保って飛行するってやっぱりすごいですね。

 

ドラゴンスクリューなんて、今や誰でも使う技になってしまいましたが、切れ味が全然違います。スパンと決めてしまいます。

 

そして、ここぞという時の畳み掛けの速さも素晴らしい。

武藤敬司のシャイニング・ウィザード

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

中邑選手、それはいくら何でももらい過ぎやで、と思うほどズドンズドン決まってました。 なんか逃げられないんでしょうね。

 

蹴り足を捕まえて、アンクルホールドやヒールホールドを繰り出して、逆転勝利のシーンを作ったのですが、多分当時のお客さんはどれだけ攻められても武藤選手がロープにエスケープするだろうなと思ったはずです。

 

試合の前半から武藤選手は足、中邑選手は腕とターゲットを絞って攻撃していたんですが、ムーンサルトの着地で痛めたのを見たというのもあるんでしょうが、そこまで紡いできたもの解いちゃった印象だったので、盛り上がりに欠けたのかなと。

 

ヒザをもっとしつこく攻めれば良かったんですが、武藤選手がそれをさせなかったと捉えるほうが的確でしょうか。

 

まさに横綱相撲。

 

危なげなく勝ってしまいました。この後、誰が武藤選手からベルトを取り返したのか知らないので、次の防衛戦も観たくなりました。

 

今のIWGPヘビーのタイトルマッチは大体同世代で繰り広げられることが多いんですが、たまにはもっと若いチャレンジャーを迎えて、チャンピオンの格の高さと上手さを見せる試合を組んでもいいんじゃないでしょうか。

 

今海外にいる若手たちが、かつてのオカダ・カズチカ選手のようにいきなり挑戦表明するようなことがそろそろあっても良いかなと思いました。

 

あ、ジェイ・ホワイト選手はかなり若かったんでしたね、忘れてました。

 

日本人選手で出てきて欲しいです。

 

それではまた。

ありがとう!


プロレスランキング