全てはプロレスである!

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プロレスについての持論を展開しつつ、時々脱線するブログです。プロレスを知らない人でもわかるように心がけます。

凄くてつまらん試合:2.9 THE NEW BEGINNING in OSAKA 3

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

 

まだまだ大阪城ホール大会の感想です。

 

今回取り上げるのはIWGPジュニアヘビー級選手権試合、高橋ヒロム vs リュウ・リーです。

IWGPジュニアヘビー級選手権試合:高橋ヒロム vs リュウ・リー

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

この試合は皆さんはどう評価されているでしょうか。

 

ワールドでもう一度見返してみますと、解説の人たちもただただ凄い凄いというばかりで、解説がほとんど機能していない試合になってました。

 

ゴチャゴチャ語る必要のない、観ればわかる試合ということなんでしょう。

 

でも、ボクはこういう試合はどうにも好きになれません。 

凄いのにつまらん試合

最初のチョップ合戦を観て、多くの方が名勝負と語る2005年7月18日の東京ドームで行われた小橋建太VS佐々木健介を思い出しました。

獣神サンダー・ライガーさんがよく解説の時に言う「意地の張り合い」ってやつなんだと思います。

 

ボクはこの試合、何がそんなに良いのか全然わからないんです。

 

程度の差はあれど、チョップの打ち合いなんて素人でもできるでしょ?かつて武藤敬司選手が素人でもやれるようなラリアットやフットスタンプは使わんというようなことをおっしゃっていたのですが、それこそプロの矜恃であると、思っております。

 

ゆえに良さがわからないのです。

 

また、芸人同士で言い争いになって殴り合いに発展するのかな〜と思ったらキスをして終わるダチョウ倶楽部の上島竜兵さんのネタがありますね。

 

かつての小橋 vs 健介も今回もヒロム vs リーも、最後のキスするというオチが見つからないまま迷走し、グダグダになっちゃったと捉えてました。

高橋ヒロムとリュウ・リーのチョップ合戦

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

ゆえに良いとは思えないのです。

 

勢いでチョップ合戦を始めちゃったは良いけど、着地点が見つけられずになし崩しに終わって、なんとなく次の展開に行くという、なんともヘタクソに観えてしまいました。

 

この時点で早くもボクの好みではなくなっていたのですが、ここからグングン面白くなるかも知れないとまだ期待してました。

 

そこから凄いトペ・スイシーダが飛び出したり

リュウ・リーのトペ・スイシーダ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

派手な落下技が飛び出したり、

リュウ・リーのフットスタンプと高橋ヒロムのダイビング・セントーン

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

2人の試合ではおなじみの命知らずな攻防が続きました。

 

チョップ合戦でさんざん意地を張りあったのに、今度はジャーマンの投げあいで意地を張り合ったりもしました。

リュウ・リーのジャーマン・スープレックス

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

素人目にはなかなか厳しい角度で投げられてしまっているのに、何事もなかったかのように立ち上がり相手を投げるというの繰り返していました。

 

派手な飛び技や相手の上に当たる落下技は良いとしても、ああいう投げ合いは止めて欲しいです。

 

なぜなら、ジャーマン・スープレックスという技が軽くなる気がするからです。

 

言葉でも使い過ぎるとその意味が薄れます。

 

カリスマ◯◯がそうですね。最初はホントにカリスマ性のあったのでしょうが、そんなにカリスマ性のある人はいっぱいは居ないのです。美人過ぎる◯◯も同じです。

 

プロレス技もこんな出し方をすると、その技自体の説得力や緊張感が薄れます。

 

ここまで命を削り合って闘う姿は本当に凄いと思います。しかもヒロム選手もたっぷり技を食らったはずなのに、自分の足でしっかり花道を戻っていきました。その姿はたしかに超人です。

 

でも、全然面白くなかったです。

 

「凄い」のと「面白い」は連動しているものと思っていたのですが、ここで初めて「凄い」のに「つまらん」という感情が湧いてきたのに自分自身で驚きました。

 

四天王プロレスを思い出しました。

 

四天王プロレスは全日本プロレスで始まり、NOAHが旗揚げされるとそちらに継承されました。

 

後に小橋選手が絶対王者と呼ばれて、凄い試合を増産しました。いくつか観ましたが、思えばこのときも「凄い」とは思うけど「つまらん」かったのです。そして、その後NOAHを完全に観なくなってしまいました。

 

以前からリー選手の試合はどうにも面白いと思えなかったのですが、それが好きじゃない小橋選手と同じ香りがするからだと今回気がついた次第です。

ここまでやってなぜドラゴン・ドライバーやらん?

どちらかがケガをしてしまうんじゃないかというヒヤヒヤの攻防を繰り広げながらも、前回の一騎打ちでヒロム選手が長期欠場するはめになった技、ドラゴン・ドライバーだけは出ませんでした。

 

一度その技の体勢にはなったのですが、ヒロム選手がDで切り替えしました。

 

大阪でヒロム選手が復帰宣言をしに出てきたとき、わざと鉄柵に派手にぶつかったり、ブリッジをしてみせたりと、首にはもう何の心配もいらないんですよ、とアピールしていました。

 

だから、頭から落ちる技を食らう自分を見ても怖がらないで楽しんで下さい、とお客さんにアピールしていました。

 

解説席の棚橋弘至選手は、ケガした選手はケガすることも覚悟の上で試合をしているので、ケガしたことは気にしないけど、ケガをさせてしまった選手のほうは引きずってしまうというようなことをおっしゃってました。

 

ヒロム選手はすでに、首はもう大丈夫だとアピールしたのだから、今度はリー選手がお客さんの前で、あの試合を乗り越えた姿を見せるべきでした。

 

ここまで危険な攻防を見せながらも、結局ドラゴン・ドライバーだけは出せなかったのは、結局今回は乗り越えられなかったということになってしまいました。

 

プロレスラーは肉体的にも当然超人ですが、精神的にも超人ですから、ボクらはリスペクトしてしまうのです。

 

でも、残念ながらリー選手は技を出せませんでした。

 

素人のボクからはどの技が本当に危険なのかわかりませんが、ずっと使っていた技ですから、ちゃんと安全面にも気を遣っていたはずです。

 

それでも、出せなかったのです。残念です。あの事故はまだリー選手を苦しめることになるかも知れませんね。

 

またドラゴン・ドライバーをもらって首をやっちゃったら、それこそヒロム選手の選手生命は終わるでしょう。でも、ヒロム選手はドラゴン・ドライバーだってキチッと受けるつもりでいたんじゃないでしょうか。

 

なんなら、あのときケガをしてしまったのは、自分の受けがヘタクソだったからケガをしてしまった、自分の受けがヘタクソだったからリー選手に迷惑をかけてしまったと考えているのではないでしょうか。

あっさり決着

終盤、TIME BOMBが初めてキックアウトされてしまいました。 

 

これはリー選手に対する最大の賛辞です。これまで誰も返さなかった(と解説の人がおっしゃってたのですが確認はしてません、すみません)この技をリー選手ならキックアウトしてもいいですよ、とヒロム選手が許したのは、リー選手を認めているからだし、これを返されてもその先、TIME BOMEⅡがあるからだと思いました。

 

さあ、ここからもう一山くるぞと、リー選手の最後の反撃があるはずだと思ったら、振り抜くエルボーを叩き込んだらすぐにもう一発TIME BOMBでフィニッシュでした。

 

え?

 

フィニッシャーのキックアウトは重要な場面じゃないの?まだ誰も体験したことがない新たなステージへ連れて行ってくれるというメッセージじゃないの?しかもウィル・オスプレイ選手を下したTIME BOMBⅡでもなく、普通のTIME BOMBチョイス?

 

この日、なぜかもう一山、もうひと盛り上がりありそうなところからスンと終わってしまうあっさり味の試合が続出していたのですが、これが今の新日のトレンドなんでしょうか。

 

あれだけ激しい攻防でしたから、致し方なしというのもわからなくもないんですが、それなら最初のTIME BOMBが決まるまでにもう少しいろいろあっても良かったんじゃないか、と。

 

リー選手のデスヌカドーラも一回狙って終わりだったのに、カナディアン・デストロイヤーは2回もあったりと、考えてみれば終盤は何だかバランスの悪い攻防だったように思います。

 

やっぱり最初のチョップ合戦に全精力を注ぎ込みぎたんでしょうかね。

 

2人にとっては特別な試合で、ヒロム選手も2人のことは誰にも文句を言わせないというようなことを言いながら花道を去っていきました。

 

そんなのをビッグマッチでやるなよ、と。タイトルマッチでやるなよ、と言いたい。個人的なことは裏でやってもらって、試合ではお客さんに最高の作品を提示することに集中して欲しかったです。

 

とはいえ、大半のお客さんはきっとこの試合に満足しているはずですから、これで正解だったんでしょう。

 

ボクがひねくれているのです。老害ってやつでしょうか。

 

それではまた。

ありがとう!


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