元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
またまた遅ればせながら11.21の新潟大会を観ましたので、それを振り返っていきます。主役のいない力の抜けたシリーズだな〜と始まる前はガッカリのほうが多かったのに、ここまで2大会を観てきましたら、なんのなんの好勝負連発で、新日本プロレスの底力を見せられた気分です。
そうなりますと、こりゃ新潟大会も良いものが観られるんじゃないかと若干ハードルがあがってしまいました。
天山広吉&小島聡 vs 吉田綾斗&海野翔太
これまで何度なく会場に流れてきたテンコジのテーマ曲。天山選手と小島選手のテーマ曲を並べただけの雑な作りに、そのうち慣れるのかな〜と思っていたのですが、やっぱり慣れません。
天山選手のテーマ曲がまず流れて、テンポよく手拍子がノッてきたところで、急に小島選手のテーマ曲で手拍子をかき消されるというか、即座に止めなければならないという気持ち悪さが、やっぱり慣れずにあります。もうちょっと上手にくっつけることが出来なかったのかな〜と。せめて手拍子をがそのままできるようにアレンジしても良かったんじゃないでしょうか。
それが出来ないんなら、くっつけるとかせずに今日は天山選手、明日は小島選手という具合にかわりばんこに流しても良いんじゃないでしょうか。合体テーマ曲でしっくり来る曲なんて知らないんですけど、入場も大事なプロレスの試合の一部ですから、もうちょっとなんとかして欲しいものです。
そして、もう一つ。天山選手の試合の序盤でモンゴリアンチョップの体制に入っていないのに会場が「シューシュー」言い出してましたが、僕はアレも苦手です。
やってる人はきっと楽しいんでしょうけど、モンゴリアンチョップは繰り出すモーションがデカいので、事前に来るのがわかるでしょ?その時「シューシュー」言えば良いんじゃないでしょうか。戦っている選手のリズムが狂って、どこかしら戦いにくそうにしているようにいつも思います。
思えば久しぶりに新日本プロレスの会場に行った時に、まず違和感があったのはそれでした。たしかに昔も「シューシュー」言ってました。でも、あんなに四六時中「シューシュー」は言ってませんでした。いくら天山選手が動けてないからってバカにし過ぎな気がします。
大抜擢の海野選手ですが、なんかちょっと空回りしているように見えました。燃えているのはわかりますが、デカい声を出すとか、熱くなってますよというジェスチャーをするとかそういうことも必要ですけども、これまでとは違う動きや技を出しても良いんじゃないかと思うのですが、それが残念ながら出てきません。
技に頼らず、気迫や表情で試合を作れるようになるのもヤングライオンには必要なことではあるんですが、個人的には期待ハズレに感じています。もっとやってくれそうな気がしていたので。とはいえ、まだ始まったばかりです。今後、急にはじけるかも知れません。
それとちょっと気になったのは、ストンピングです。
海野選手は下半身がしっかりしている選手なので、ドロップキックも迫力があるし、説得力もあると思いますが、この試合がたまたまそうだったのか、ストンピングがエラく下手に見えました。太めの下半身があまり活きてないように見えました。
小島選手のいっちゃうぞバカヤローエルボーは最近炸裂しないというのが普通になってきましたね。別に試合を決めるような場面では出ないんだから、毎回決まっても良いように思うのですが、もしかしたらヒザをケガしてからトップロープに登るのがキツくなっちゃったんでしょうか。ちょっと心配です。
ザック・セイバーJr.&タイチ vs ベストフレンズ(バレッタ&チャッキーT)
ここまで全然いいところが見えてこなかったチャッキー選手がこの試合では輝いて見えました。
大抵の選手は一旦ザック選手のサブミッション地獄がスタートすると一方的に腕やら足やらを極められまくるのが普通です。ところがこの日のチャッキー選手はサブミッションが決まる前にスルスルッと脱出して、自分のペースで試合を組み立ててしまい、ザック選手の好きなようにさせなかったんです。
これまではただ耐えるだけか、テクニックで対抗するかのどちらかしかなかったザック対応をザック選手のペースになる前に自分のペースに引き込むという第3の対応を見せてくれたのが感激しました。
なんでこんなに地味で面白味のない選手が何回も何回も新日本プロレスのリングに呼ばれるんだろうな〜と思っていたのですが、こういう上手さがある貴重な選手だったからなんだな〜と、今更ながら気が付きました。チャッキー選手スミマセン、ナメてました。
それに引き換え、バレッタ選手はサッパリでしたね。勝つに勝ちましたけど、特に見せ場を作ることもなく、代わる代わるザック&タイチにいたぶられるだけの選手が今後も新日本プロレスで活躍するのはキツいんじゃないでしょうか。
とはいえ、チャッキー選手の例もあります。僕がバレッタ選手の良さに気がついてないということもあるでしょうから、もう少ししっかりバレッタ選手を観てみようと心に誓いました。
かたやザック&タイチですが、負けてしまいましたがキックのコンビネーション攻撃が印象的でした。ザック選手はサブミッションのイメージが強いですが、ムチのようにしなるキックもまた持ち味です。そしてウエイトアップで重みの増したタイチ選手のキックもまた素晴らしいです。もっともっと2人のキックのコンビネーションのバリエーションが増えることを期待しています。
EVIL&SANADA vs ハングマン・ペイジ&高橋裕二郎
僕は全然知らなかったんですが、ハングマン・ペイジ&高橋裕二郎にはすでにチーム名がついていたんですね。
ペイジ「(※裕二郎に肩を貸して、一緒にコメントスペースにやって来る)また来年だ。そこを目指していこう。また別のツアーで優勝を狙おう」
裕二郎「(※英語で)それなら、俺たちのチーム名はどうする?」
ペイジ「そうだな。俺たちで考えよう。どういうのがいい?」
裕二郎「(※英語で)DICK & BALLはどうだ?」
ペイジ「DICK & BALLS?……」
裕二郎「(※英語で)そう、DICK & BALL。BALL & DICKの方がいいか?でも発音は“DICK’N BALL”(ディックン・ボール)がいいな」
ペイジ「オオ、DICK’N BALLの方がいい感じだな。このツアー、サンキュー。次こそ優勝しよう。アイ・ラブ・ユー」
とっても良いチーム名じゃないか。知らなくてごめんなさい。
そのDICK'N BALLのボールのほう、裕二郎選手は新潟出身で、そしてSANADA選手もまた新潟出身ということで会場は盛り上がっているようでした。
ところが先日、後楽園ホール大会でSANADA選手は試合後のマイクで
SANADA「ひとつだけ言ってやるよ、じゃあ。日本で1番、ここ後楽園ホールが好きです(※大歓声)」
言っちゃいました。その前、あれはG1でしたか、新潟は長岡大会で
日本で一番好きなのは長岡だと言っていたのに、後楽園ホールでは後楽園ホールが一番好きだと言ってしまったためでしょう、普段声援が飛ぶことがあまりない裕二郎選手にも声援がかなり飛んでました。
でも、僕はこれでいいと思います。この調子で時々、その土地が一番好きと言って欲しいです。
さすがにチーム名のあるタッグチームだけあって、前年優勝チームであるチーム名のないEVIL&SANADAに負けるとも劣らないコンビネーションを見せたDICK'N BALL。東京ピンプスとダイビングエルボーの合体技である「ドミネイト」でSANADA選手が真っ逆さまに落ちたときは、こりゃSANADA選手負けたんじゃないの?と思っちゃいました。
ちょっと古い試合ですが、こういう技です。
Double Team by Bullet Club. #njwtl #njpwworld pic.twitter.com/ksEyJC8LaJ
— Allan (@allan_cheapshot) 2016年11月23日
なかなかカッコいい技です。
最後は裕二郎選手のマイアミシャインが決め手にならずに、
この実に美しいSANADA選手の後方回転足折固めでキチッと丸め込まれて負けてしまいました。これだけキチッと固められたら、そりゃ動けんわなと思わせる説得力があります。この技がフィニッシャーとして認知されたのは、今後のSANADA選手にとってかなり大きいと思います。
最後、マイアミシャインではなく、ピンプジュースだったら結果が違ってたんじゃないかと思わせたのが良かったです。でも、DICK'N BALLのディックのほう、ペイジ選手いわく
ペイジ「やられた。あそこでトップロープの金具に股間を打ちつけてさえいなかったら……。大きいのが災いしてしまうなんて……。そのあと、何がどうなったんだ?」
ディックを痛めて裕二郎選手を救出できなかったのが敗因だったそうです。
ということで、この日のタッグリーグ戦も味わいの違う3試合でたいへん楽しませていただきました。新日本プロレスの層の厚さに脱帽です。もう来年からはたとえ主役がいなくてもワクワクするようになるはずです。
そろそろ神奈川大会の試合が観られるようになっているはずですし、ボチボチ観ます。来年とは言わず、もうすでにワクワクしています。楽しかったです。
それではまた。
ありがとう!