元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はシンデレラ・トーナメント2020準決勝、決勝を観ましたので、その感想を書きます。
結果を知っていたにもかかわらず、ジュリア選手の優勝には涙が出ました。
結果だけ知ると会社がゴリ推ししてる感じがしてしまいます。でも、ここまでのジュリア選手の試合やこの2試合を観れば推すべきはジュリア選手以外あり得ない、ジュリア選手しかいない誰もが思うはずです。
さっそく振り返ってみましょう。
同門対決に妥協なし
まずは準決勝であるジュリア vs 朱里のドンナ・デル・モンド同門対決です。

試合時間はわずか4分ほどなんですが、ムチャクチャ濃厚でした。
さすがにガチンコでならした朱里選手。打撃もサブミッションもいちいち強烈です。
またボクの好きな技ハーフハッチを見せてくれまして、

ますます朱里選手が好きになりました。ホントにカッコいい。
総合を経由した選手というのはどうも感情を試合に乗せるのがあんまり上手じゃないイメージがあるんですが、朱里選手はホントに表情豊かで観てて楽しいです。
女子プロらしく声も凄く出てますしね。
スターダム所属の選手じゃないからシングルベルトに絡んだりするのはちょっと難しいかも知れませんが、スターダムの選手にないものをたくさん持っているので、絡んだら朱里選手が全部持っていきそうです。
そんな凄い選手を相手にジュリア選手は一歩も引かないんです。強烈な打撃には強烈な打撃で、気迫には気迫で真っ向勝負を挑んでいきます。
石井智宏選手のようなバチバチの試合が好きだとおっしゃっていたジュリア選手ですが、まさにそういう試合を見せてくれました。
その相手が同門の朱里選手というのはしんどかったでしょうけど、ムチャクチャ嬉しかったでしょうね。こんな頼もしい仲間はいないでしょうし、ジュリア選手を成長させてくれるでしょう。
こちらのヘッドバッドはゴンって音が聞こえてました。

男子の試合でも特定の選手の試合でしか聞こえないような衝撃音が聞こえてきました。
ルックスが整った選手に体ここまで張られたら、ルックスを売りにしてない選手は一体どんなことすれば良いんだろうと悩ませるんじゃないかと心配になるほどの一撃でした。
首から肩にかけてテーピングしているのに、朱里選手のハイキックもらってもひるまずブートで返して朱里選手に勝ちました。
こんな試合を展開したら負けた朱里選手も納得でしょうし、ドンナ・デル・モンドの仲間としてもより信頼感が増したんじゃないでしょうか。
ブートを顔面に受けて、場外に落ちたときの朱里選手の表情がビックリしたみたいな顔だったんです。ハイキックの足ごたえがあったのにすぐ顔蹴られたんで、ジュリア選手のタフネスぶりや根性にビックリしたんじゃないですかね。
いい試合でした。
優勝決定戦にふさわしい名勝負
準決勝が良かったので、決勝はこの試合を超えるものになるのか、ちょっと心配でした。

何しろジュリア選手は続け様にもう一試合です。
試合時間が短かったとは言え朱里選手にボコボコにされましたから、ダメージもそこそこあったはずです。
かたや刀羅ナツコは不戦勝で決勝戦に上がってきてますし、初戦は上谷沙弥選手で大してダメージもなかったでしょうから、実質中野たむ戦だけで勝ち上がってきたようなものですから、余力十分です。
しかもセコンドには鹿島沙希選手がいるということで、これ以上ないほど優位に試合が進められそうなシチュエーションではありました。
ところが試合はこれまたジュリア選手の好きなバチバチの試合になりまして、今まで刀羅選手のことをあんまり評価してなかったんですが、この試合でかなり見る目が変わりました。
ただ若干、中途半端な試合になってしまったのは、鹿島沙希選手の介入があったからです。
中野たむ戦でもちょっかいを出していましたが、物凄く間が悪かったんです。で、この試合も間の悪いことをいくつかやらかしまして、試合を壊しそうでハラハラしました。
ヒールだからと、ちょっかい出したんでしょうけど、やりゃあ良いってもんじゃないんです。間がホントに大事なんです。きっと自分が試合するより他人の試合に介入するほうが難しいと思います。
もうちょっと外道さんの介入する試合でも観てしっかり勉強して欲しいです。鹿島選手さえいなければもっといい試合になっていました。
とにかくジュリア選手がカッコいい試合でした。ということは刀羅選手がキチンと仕事したということです。噛み合ってました。
エルボーの撃ち合いになった場面では、手を広げて打ってこい!と挑発したり、髪をかきあげて首を晒したり、女子特有ギャアギャア言いながら髪の毛を引っ張り合う、盛りのついた猫みたいなケンカではなく、プロレスラーの意地の張り合いをやってのけたのが新鮮でした。
驚いたのはジュリア選手のエルボーが鈴木みのる選手みたいな音のするエルボーだったんです。女子でここまでやれる選手がいるんだと惚れ惚れしました。今までナメてました。ごめんなさい。
またジュリア選手の張り手も強烈でした。刀羅選手のアゴが砕けるんじゃないかと心配になるようなのを何発も繰り出しました。
そんなエグい打撃に刀羅選手も全くひるまず前へ前へと出て受け切ったのは素晴らしかったです。
終盤は大技を連続して返しまくるという展開で、そんなに返して今後の試合キツくなるぞと心配になるほどでした。
先に猛攻を仕掛けたのは刀羅選手で、変形昇天、フロッグスプラッシュからのダイビング・ギロチンを畳み掛けます。

この体型ですから実に説得力のある技です。
しかし、これをジュリア選手はキックアウト。途中ブリッジでフォールを返した場面では古き良き全女の風景が思い浮かびました。
刀羅選手の猛攻を受け切ると、今度はジュリア選手の反撃です。フィニッシュホールドであるグロリアス・ドライバーで突き刺します。

これが出たら終わりだったのに刀羅選手はこれをキックアウト。
ジュリア選手にはもうこの技しかありませんという状況でステルス・バイパー。

ガッチリと決まってタップアウト。ついにジュリア選手が勝ちました。
この技は決まってしまうと刀羅選手は他の選手よりも余計に動けないのでキツいです。これはもう仕方がないです。
ジュリア選手はこれで持てる技を全部出しちゃった感じですが、刀羅選手にはまだセントーンとか昇天があるそうですが、それを出せなかったので負けたと思います。今後もこの2人の対決は楽しみになりました。
ちなみに後藤式も覚えると試合の幅が広がると思いますので是非。
納得のジュリア優勝
これだけの試合を見せられたら、誰も文句言えないでしょう。ゴリ推しに実力で応えたのです。
次はシングルのベルトですね。ただ試合が出来ないのは残念です。試合を観てもらえれば、普通のプロレスファンも振り向かせられると思います。
何とかYouTubeで名前を売って、試合が再開されたときにジュリア選手目当てのお客さんが増えると良いですね。
それぞれのユニットがそれぞれのコンセプトで動画配信をやってますが、1番真摯に取り組んでのはジュリア選手に見えますし、本当に自分の力で女子プロレス界を変えようとしてるんだと思います。
このタイミングではジュリア選手しか優勝させられる選手はいなかったという大会でした。
ところでこの試合、もし刀羅選手が勝っててもあのドレス着たんですかね?

それはそれでちょっと観たかったです。
それではまた。
ありがとう!