元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
オカダ・カズチカ選手が始球式をした時の野球解説者のコメントが失礼と話題になりました。
このバカな解説プロレス舐めてんだろ!!
プロレスラーは「意外と」身体能力が高いとか言ってやがる!
舐めてんなら俺の前に出て来い!
なんならやってやるよ!!!#オカダは凄いぞ#俺を怒らせるな#プロレスファンは怒るべき https://t.co/4NSCzZycpM— 矢野 通 (@YTR_CHAOS) 2019年5月9日
始球式の動画は当初、音声を消して見ていたので、解説者が何を言っているかは、知らなかったのですが、音声をオンにして見てみるとたしかに「意外と」身体能力が高いと言っていました。プロレス界でも屈指の身体能力の高さを誇るオカダ選手を捕まえてなんちゅう言い草や!と少しムカつきました。
「意外と」がなかったら、何の問題もなかったんですがね。
さて、少し前のエントリーにこのようなコメントがつきました。
話が変わるのですが、自分はオカダ選手の試合があまり好きではないです。オカダ選手が嫌いとかではなく純粋に試合で満足した事がないというか…。だからろけねおさんにオカダ選手の試合の魅力をリクエストしたいです。自分がなぜこのように思う1番の原因はベルトを長期政権した事にも原因があるのかなーとも思いました。ケニーに王座が移った時はこんなにもIWGPって変わるものなのかなと感激しました。石井選手やケニーみたいにゴツゴツ試合をしてほしいとかではなく。普段と違う事をしてほしいなと思います。オカダ選手は普段と同じく淡々と試合をしている印象です。オカダ選手を批判とかではありません。純粋な質問です。
これまでオカダ選手のファンであることを何度も書いてきましたし、しばらくプロレスから離れていて、またプロレスファンに戻った理由もオカダ選手だったので、
近頃のオカダ選手の試合も普通に面白がっていたのですが、改めて質問されると思った程スラスラと出てこず、オカダ選手を盲目的に好きになっていて、試合を無条件に面白がれるようになっていたのかも知れないと思えてきて、これで良いのか?と、もう一度しっかり考えてみました。
身体能力の高さがわかりやすい
試合内容ではないのですが、他の選手と明らかに違うところが背の高さです。
ず〜っと新日信者でしたけども、全日本プロレスには普段街中ではまず見かけないようなデカい人がゴロゴロいるのに、新日にはあんまりいないというのが、悔しいところではありました。
アントニオ猪木さんと坂口征二さんはデカかったけど、その次の長州力さんと藤波辰爾さんはそんなに大きくなかったし、闘魂三銃士もそんなに大きくありませんでした。
闘魂三銃士の時代は全日本プロレスのトップである全日四天王も田上明さんだけが190センチ超で、他の方は180センチ台でしたから、あんまり大きい選手がいない時代でした。
この頃のプロレスをよく観ていたものですから、身体が大きくて、運動能力の高い人はプロレスではなく、他のスポーツで活躍するだろうから、もう大きいプロレスラーは出てこないかも知れないな〜となんて思ったりしてました。
そんな状態で、久しぶり見たプロレスには、190センチ台のオカダ選手がいました。奇しくも身長も体重も猪木さんと変わらないことから、ついに猪木さんレベルのスターが現れた!とすごく嬉しくなったものでした。
身体が大きいというのは財産ですけど、ただ身体が大きいだけじゃどうしようもありません。デカい上に動けないでは話にならないわけですが、
このドロップキックでもわかるように、デカいけど動けるのです。猪木さんはあんまりドロップキックが上手じゃなかったので、ドロップキックが美しいというだけで素晴らしいわけですが、ロープワークの速さにも驚きます。
しかも、ドロップキックの高さやロープワークの速さには、いつの試合でも驚かされます。何度観てもやっぱり凄い。身体能力のレベルが違うというのが、わかりやすく提示してくれるのが魅力です。
試合内容云々の前に存在がもう凄いんです。
安定安心の試合内容
コメントをいただきましたプロレスファンさんは、チャンピオンシップであっても、そうでない試合であっても、同じことを淡々とこなしてるだけなので魅力を感じないと書いておられました。
でも、僕は同じことを淡々とこなしているようには見えていません。同じことと違うことのバランスが絶妙だと思っています。
トップ選手はみな得意なムーブがあります。それによってお客さんの記憶に残り、またあれが観たいという気持ちにさせるのです。「待ってました!」と思わせる、これを定番と呼ぶのです。ただ、これも飽きが来てしまうとマンネリと呼ばれてしまうのです。定番は心地良いけど、マンネリは心地良くないのです。
この見極めがオカダ選手は上手いと思っています。わかりやすいところではフィニッシュのレインメーカーの入り方が変化しているところです。
少し前にどなたか(どなただったか忘れてしまいました。スミマセン!)のブログで知ったのですが2012年に海外から帰ってきてから2019年の現在まで、レインメーカーの種類が7つあると書いてありました。
一番最初のレインメーカー以外は決まった時の形は同じなんですが、入り方が1年に1つのペースで増えているんだそうです。同じ見えてもちょっと違うんです。新しいのが出てきて、そんな入り方があったか!と驚き、決まり方自体はいつものですから、定番を味わう喜びもあるのです。
また長期政権時代、挑戦者は様々タイプのレスラーでした。それぞれの相手の得意な分野に足を踏み入れて、キチンと対応してしまう引き出しの多さも魅力です。そんな事も出来るのか?!と何度も驚かされました。
そして、なんと言っても「今日の試合はイマイチ盛り上がりに欠けたな〜」という試合(シングルマッチに限りますが)がほとんどありません。あくまで僕の主観ですけど。平均で70点くらいの試合は必ずしてくれます。
そういう安定感・安心感も魅力です。オカダ選手のシングルマッチが組まれていると今日の大会はまず大丈夫だなと思ってしまいます。
絶対王者でありながら無限の可能性
現時点でも完全無欠の絶対王者感がバリバリなんですが、まだ30代前半と若いので、まだ伸びしろがあるように見えるところも魅力です。無限の可能性を秘めているところにワクワク感を覚えます。
試合内容もそうなのですが、特に試合後のマイクです。
かつて外道さんが近くにいた頃はほとんどマイクパフォーマンスをしませんでした。そのことを非難する人もいました。ところが外道さんがいなくなって、マイクがグダグダになるかと思えば、回を重ねるごとに面白くなっています。メインを任さられることが多いので、マイクを握る回数が自然と増えますから、他の選手よりも上手になりやすいのもあるでしょう。
でも、バックステージでのコメントはどの選手にも均等にあるので、コメントの上達の仕方はやっぱり本人がコメントについてどう考えているかに表れているでしょうか。いつも面白くない人、決めゼリフだけ言っとけばいいと思っている人、っていますから。
オカダ選手のマイクには、今回は何を言ってくれるんだろうと、ワクワクさせてくれるものがあります。
そして、人が成長する様を観るのもまた楽しいし、順調に成長すると嬉しいんです。オカダ選手はまさに見事に順調に成長しています。それは常に変化し続けているということで、常に新鮮なものを提供し続けてくれているということです。
試合の善し悪しは、結局のところ好みの問題です。ここでズラズラ並べたオカダ選手の試合の魅力に1つも共感できないし、反論もあるという方もおられるでしょう。
そこで喧嘩腰になるのではなく、わからないということで質問してきていただきましたプロレスファンさんには感謝致します。みんながこんな感じだとファン同士でいがみ合うことはなくなるんだろうな〜と思いました。
伝わりましたでしょうか?
オカダ選手のことを考える機会を与えてくれまして、ありがとうございました。プロレスについて考えるのは本当に楽しいです。これからもプロレスを楽しみましょう。
それではまた。
ありがとう!