元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は9月26日の『G1 CLIMAX 31』神戸大会の感想です。
G1 CLIMAX 31
公式戦の4試合を振り返ってまります。
ゲスト解説にマスター・ワト選手が実況席にやってきましたが、とっても良いですね。
何を言っているのか、よくわからないこともありましが、落ち着いた語り口は聞きやすいです。
もっと解説に慣れてきたら、良い解説者になりそうな気がしました。
ちなみに今回の予想はこんな感じでした。
『G1 CLIMAX 31』9.26 兵庫 勝敗予想! https://t.co/XWesvy9Ib8 #njpw #G131 #G1S0926_12121
— ろけねお of プロレス (@locatedonneouni) September 18, 2021
なかなか全部は当たりませんね。
誰がザックを倒せるんだろ?
まずはメインの飯伏幸太 vs ザック・セイバーJr.です。

いや〜ザック選手、強いですね。
Aブロックの優勝候補の3人、内藤哲也選手と鷹木信悟選手、そしてほとんど危なげなく飯伏選手に勝ってしまいました。
飯伏選手に関しては前回の石井智宏戦のときは、コンディションが戻ってない感じがありましたが、この日はかなり戻ってきた印象でした。
ゆえに、この試合は飯伏選手の勝ちかな〜と思って観てましたら、割とあっさりとタップアウトでビックリしました。
ザック選手もそもそも打撃が得意ではあるのですが、打撃勝負になったら飯伏選手だろうと思っていたら、打ち合いには負けても、ミラノコレクションA.T.さんがダッシュミドルと呼んでいたレッグラリアットなんて飯伏選手よりもきれいに決めてました。
打撃をもらっても、無理にこらえることなく、すぐに倒れて連打をもらわない(単に体重が軽いので、吹き飛ばされていただけかも知れませんが、ここはポジティブに受け取ります)ようにしていたことで、大きなダメージを蓄積することがなかったように見えました。
飯伏選手の飛び技も出させませんでしたし、ほぼ完封してしました。
さらに解説のミラノさんは、腕なのか、足のなのか、ザック選手が最終的にどっちを狙いに来てるのか、わからないのが怖い、みたいなことをおっしゃっていました。
だけど、ボクはザック選手は最終的にどっちを狙っているというのはあらかじめ決めてないんじゃないかと思います。
通常は序盤からある部位に狙いを定めて、そこへのダメージを蓄積して、最後に極めるものです。
それはそんなにカンタンには極められないからです。
技をもらうほうだって技術があるから、いきなり極めようったって、極まらないのです。
しかし、ザック選手は技術が飛び抜けているから、そういうロジックが必要ないのです。
相手がある程度疲れてきたら、結局どこの関節でもきちんと極めてしまえるのです。
自分が受けたダメージでサブミッションに行けないということさえなければ、ある程度時間が経てば極められるので、最終的にどこを極めて試合を終わらせるか、なんて考えていないんじゃないかと思いました。
そして締めのマイク、
(日本語で)オー、ナイトー! タイヘンデシタ! キョー メイン イナイ! (カメラを見つめて)ナイトー、いまこれ見てるんだろ、ダーリン?
新日本プロレスリング公式サイト
欠場中の内藤選手の名前もちゃんと入れてます。優しい。
さらに次の対戦相手である-O-カーン選手について
アイツの格好はひどいけど、実力は侮れない。アマチュアレスリングの実績もちゃんとあるんだよな? アラジンのパンツ履いてるとはいえ、侮ったら痛い目を見る事になる。アイツのテクニックは確かだ。でもやっぱりコスチュームはひどい。それにマジックカーペットなしで俺に勝てるのか? ジーニーを見つけて3つの願いを叶えてもらえ。願い事の1つ目は、賢くしてもらうこと。2つ目も同じ。3つ目は”テッカーズ”(テクニック)をくださいってとこかな。でもたとえジーニーでも今の俺は止められない。絶好調だ。ZACKY BIG TEKKERS! ZACKY BIG TEKKERS! ZACKY BLOODY BIG TEKKERS!
新日本プロレスリング公式サイト
こちらも次への期待をいだかせて、いずれも完璧なコメントです。
今のザック選手は全盛期を迎えたかのようで、一切穴がありません。
ザック選手を一体誰が倒せるのか?サッパリわかりません。
“石井キラー”KENTA
続きましては石井智宏 vs KENTAです。

なんと石井選手はまだKENTA選手に勝ったことがないそうですね。
ビックリしました。
しかもKENTA選手に連敗していると。
さすればこの試合、石井選手が劇的に勝つという振りだな、と思っていたら、またしても負けちゃいました。
最後はなんともヒールらしい匠の技できちんと丸め込まれてしまいました。
もしかしたらその前のガッチリ極まったGame Overでのギブアップを拒否したのが、せめてもの石井選手の抵抗だったのかも知れません。
3連敗は飲んでも、ギブアップは飲めん、と。
KENTA選手もけしてスカしまくっていたわけではなく、ある程度石井選手の土俵の上に乗って闘ってました。
エルボーの打ち合いなんて、付き合わなくても良いのに。
新日に来た当初はつまんない試合ばっかりする選手だという認識だったのですが、今はもうどんな相手でも相手の土俵で勝負できる万能な選手だというイメージに変わりました。
この感じだとKENTA選手が優勝圏内に最後まで残りそうな気がしてきました。
逆に石井選手は結果だけがついてこないいつものパターンになりそうです。
邪道が介入して良いパターン
続きましては矢野通 vs タンガ・ロアです。

邪道選手が介入しないと良い試合になることを、ここまでの試合では証明していたのですが、この試合は邪道選手の介入が上手に活用されていました。
邪道選手が介入して良いパターンです。
こんなこともあるんですね、プロレスの奥深さを感じます。
ロア選手は矢野選手と試合することで、多少表情も豊かになっていたようでしたし、プロレスラーとしての器がこのG1でどんどん大きくなっているように思います。
戦績は芳しくないままに終わってしまうかも知れませんが、G1後のロア選手は注目すべき選手になっているように思いました。
なんてこと、前にも書いたような。
雑な-O-カーン
最後はグレート-O-カーン vs 高橋裕二郎です。

-O-カーン選手はすべてを丁寧にやる選手であるというイメージがずっとあったんです。
入場の仕方、試合の組み立て方、技の決め方、マイクでの締め方と、”グレート-O-カーン”というキャラクターに沿ってあらかじめ用意されたものを、しっかりと試合に出せるという安心感がありました。
ところが、この試合ではフィニッシュがずいぶんと唐突であったような気がしました。
それまで流れがどうであっても、大空スバル式羊殺しが決まれば、自動的にエリミネーターが決まってしまうかのような、雑なフィニッシュでした。
裕二郎選手の独特のリズム感が、-O-カーン選手の何かを狂わせたのかも知れませんね。
この試合ではここまで好調だった裕二郎選手が、イマイチな裕二郎選手に戻っていたようにも思えました。
裕二郎選手って気持ちにムラがあるのかな?
内藤戦は流れちゃったけど、このG1はチャンスなので、存在をもっともっとアピールして欲しいところです。
それではまた。
ありがとう!