元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
ついに『5★STAR GP 2021』も最終戦と優勝決定戦の感想を書くところまで来ました。
5★STAR GP 2021
月並みな言葉ですが、終わってみればあっという間でした。
結果を知ってから見ているので、朱里選手の優勝に感動はなかったのですけども、
20分フルタイム闘って、優勝決定戦も18分36秒としっかり闘って、試合後のマイクからセレモニーから一切疲れもダメージも見せずに、この日の主役を勤め上げたその元気さにはビックリしました。
準優勝の渡辺桃選手は頭部のダメージが残っているんでしょうね、ずっとアタマを押さえて、ヘトヘトになっている感じで登場したのに、出突っ張りの朱里選手は終始ニコニコしてるんですよね。
ボクは朱里選手の笑顔がたまらなく好きなんですけども、スゴく楽しそうにしている姿に癒やされました。
それでは今回はブルースターズの公式戦と優勝決定戦を振り返ってまいります。
今年の女子プロレス大賞は朱里かも
ブルースターズの公式戦で一番面白かったのは朱里 vs 彩羽匠です。

ボクは時間切れ引き分けという結果はあんまり好きじゃないんです。
というのは、通常の試合なら仕掛けているところ仕掛けなかったり、場外戦を長めにやったり、試合時間の半分を過ぎた当たりで、こりゃ時間切れに持ち込むつもりだな、と思わせることが多いからです。
悪く言えば手を抜いているように見えるのです。
だがしかし!
この試合はそういう時間つぶしのような行動は両者にはなく、どちらもガンガン行って、何とか勝ってやろうという姿勢が見えました。
※最初からドローだと知って観ているので、知らずに観ているのとはちょっと受け取り方が違ってはいると思います。
また両者ともこの『5★STAR GP』ではドローの多い選手ですが、この試合は本当に20分では3カウントを奪えるほどダメージを両者とも相手に与えることが出来なかったように見えました。
実際、朱里選手も彩羽選手も試合後めっちゃ元気でしたからね。
試合は緊張感がスゴくて、睨み合っているのを見てるだけゾクゾクしました。
朱里選手がカッコいいのはもうわかっていることなのですが、それよりも何よりも彩羽選手のやることなすことがカッコいいのにシビレました。
こちらを見ますと、ニックネームのところにおなじみの「紅の継承者」とともに「イケメン女子」とあるんですね。
イケメンな、とそれを納得させるカッコよさがありました。
倒れそうになっている朱里選手のアゴに足を引っ掛けて体を支えて倒させずにさらに追撃したシーンは映画のワンシーンみたいでした。
また、 格闘技 vs プロレスみたいな側面もあって、どこか異種格闘技戦のような雰囲気も感じました。
グラウンドの攻防になれば当然朱里選手が圧倒するんだろうと思っていたら、彩羽選手も全く負けていないどころか逆にギブアップ迫る形になったりして、プロレスの技術が格闘技に一矢報いたような感じがして嬉しくなってしまいました。
すると今度は朱里選手のほうがルチャの技術を出してくるんですね。
急にリズミカルなプロレスを見せるのですが、彩羽選手は全く動じることなく対応していくんです。
この一試合でいろんなプロレスのしかも最高レベルの技術が見られるのは贅沢な20分でした。
ベストマッチにも選ばれてましたが、誰もが納得なんじゃないですか。
今年の朱里選手はベストバウト連発ですね。
こりゃ今年の女子プロレス大賞は朱里選手かもしれませんね。
ここに来てフルスロットルの小波
次に面白かったのは舞華 vs 小波です。

勝てば他力本願ではありますが、優勝決定戦進出できる点数が獲得できるということでなのか、小波選手はスゴく躍動してました。
こんなにキビキビと動く、こんなにビシビシと蹴っ飛ばす、小波選手を初めて観ました。
こんなにやれるのに、普段なんでここまでやらないんだろう?と、何かいつもは手を抜いているようにすら見えました。
前にも書きましたが、小波選手のキャッチフレーズである「サブミッションスナイパー」とか「女寝技師」がボクの中ではあんまりしっくり来てないんですが、この試合は「スナイパー」感はありました。
小波選手がゴチャゴチャサブミッションを仕掛けてきても、舞華選手がパワーでねじ伏せてしまうんだろうな〜と予想いたのですが、ほとんどそれをさせない技の切れ味が小波選手にはありました。
ま、最後は力でねじ伏せちゃったんですけどね。
フルスロットルの小波選手が見られた喜びがありました。
だけども、この感じを毎試合やってくれたら、もっと上のほうで活躍できるんじゃないでしょうか。
本人的にはいつもと何ら変わらないのかも知れませんし、スゴく躍動しているように見えたのも、技の切れ味が鋭くなって見えたのも、舞華選手の絶妙な受けがあったのかも知れません。
赤いベルトのチャンピオンと白いベルトのチャンピオンと点数的に並んでいます。
その実力が評価されているということですから、この試合のクオリティを誰の相手であってもやっていただきたいです。
ウナギのほうが上
次はウナギ・サヤカ vs 上谷沙弥です。

個人的には白川未奈選手の点数よりもウナギ選手の点数のほうが上で、しかも敢闘賞を受賞しているというのは納得しがたい気持ちがあります。
でも、この試合を観るとこの評価も納得せざるを得ません。
何度か書いてますが上谷選手からTwitterにてブロックされている通り、ボクは上谷選手のことをここで良く書いたことがありません。
最近は少しずつ世間の評価と実際の試合が一致してきたようには思いますが、ボクが求めることが不当にレベルが高過ぎるのか、この試合でも物足りなさのほうを感じてしまいました。
ゲストのエイトブリッジの別府さんは、上谷選手の技の一個一個が美しいと評価されていましたが、ボクはやっぱり一個一個が雑だと思えましたし、派手な技をチョイスしているだけで美しいとも思いません。
むしろ、技を一個一個丁寧に繰り出しているのはウナギ選手のほうでしたし、重さとか迫力とか、技の説得力もウナギ選手のほうが上に見えました。
この試合結果は格付上、ウナギ選手の金星ということになるでしょう。
でも誰もがこの内容ならば、ウナギ選手が勝つことに何の不思議もなく、実力通りの結果だと感じるのではないでしょうか。
しかも最後の大儀であったは、いつもとは違う入り方をするという工夫もありました。
ウナギ選手がプロレスに対して真摯に取り組んでいることが伺い知れるフィニッシュでした。
※何も上谷選手が真摯に取り組んでないってことではないですよ。
上谷選手は素材の良さだけでここまで来た感じがするんですね。
今のところは、その高い身体能力の無駄遣いをしているように見えます。
普通にやっても、あっと驚くようなことが出来るんですけど、上谷選手はもっともっと凄いことが出来る本当の逸材だと思うので、ついつい辛口になってしまいます。
11点というのは1位が12点ですからかなり評価が高いと普通はなるんでしょうが、上谷選手の素材的には14点くらい獲っててもおかしくないのです。
早くレベルの違いを見せつけて欲しいですね。
スターダムの未来なんですから。
桃が勝てないのは若いからか?
次は優勝決定戦の渡辺桃 vs 朱里です。

桃選手はムチャクチャ気合が入ってました。
悲壮感も感じましたね。
ここで優勝しないと永久に優勝出来ないって感じの追い込まれたような雰囲気を感じてしまいました。
※全然そんなことはないんですがね。
ただ桃選手的には、朱里選手というのは相性の悪い相手という感じがします。
得意技が被っているんですが、どれも朱里選手のほうがいろんな意味で上なので、それで勝負すると不利なんです。
特にサブミッションの攻防になると切り返すことが出来ずにエスケープするしかなくなるのは厳しいです。
終盤、チキンウイング・スリーパーを胴締めに持ち込んでかなり追い込みまして面目を保った感じにはなりましたが、朱里選手相手にはサブミッションよりも丸め込みとか使ったほうが見栄えがよかったかなと思いました。
凄く低空の裏投げを桃選手は使います。
これをかつてミラノコレクションA.T.さんは個性のように言ってましたが、ボクは単に投げるのがヘタクソなだけに見えてしまいます。
今回は雪崩式まで披露してましたが、今からでも裏投げではなくロックボトムに変更したらどうでしょう。
ど〜んと投げるのではなく、一緒に倒れ込んで体重を預けるような形にしたほうが説得力が生まれるのではないかと思います。
桃選手は見るからに重そうですし、体重が掛かる系は良いんじゃないでしょうか。
それにしてもなぜ桃選手が勝てないのかを考えると、やっぱり年齢が若いからってことなのかな?と思ってしまいます。
今全盛期を迎えているであろう朱里選手は、今勝たさなきゃいつ勝たすの?という感じがありますが、桃選手の場合はまだ伸び代もあってこれからだ、と考えているのかも知れません。
点数的には良かったとしても、内容を見れば朱里選手とは実力の差はあります。
この勝てなかったことをバネにして、更なる進化を遂げて欲しいです。
これが転換期なんじゃないでしょうか。
ユニットを変えたり、体を絞ったり、しばらくキックを封印してレスリングの技術を磨いたり、これまでの延長ではキツくなっているのかも知れません。
やっぱりどこか元気のない詩美
次は林下詩美 vs 中野たむのチャンピオン対決です。

どうも詩美選手が元気がないような気がしました。技の一つ一つに気持ちがこもってないような感じがした。
お父さんのビッグダディが見に来ていたので、気合は入っていたとは思うのですが、赤いベルトチャンピオンでありながら点数的には同率4位で、白いベルトのチャンピオンに負けて終わるということで、不貞腐れているようにすら見えました。
たむ選手の最終兵器だと思っていたバイオレット・スクリュー・ドライバーをキックアウトしちゃったところにもそういうものを感じました。
そんな感じでもそれなりの試合になるのが、詩美選手の凄いところなのかも知れませんが、なんか今の詩美選手は惹かれません。
またたむ選手も、大一番では女の情念を剥き出しにして、魂のプロレスをするイメージなんですが、詩美選手には踏み込もうとせず技を出し合う程度に終わらせました。
試合数が多いのでそんなに時間がかけられないというのもあったのかな?
チャンピオン同士の夢のカードなのにイマイチでした。
たむ選手は問題ないでしょうが、詩美選手は大丈夫かな?
大阪城では何もかもを彩羽選手にぶつけて欲しいです。
AZM一人で充分
最後はAZM vs 琉悪夏です。

これはこの試合がしょうもなかったということではなく、他の試合のインパクトがあり過ぎただけです。
終盤、大江戸隊が介入してワチャワチャになりました。
AZM選手の仲間たち(クイーンズ・クエストの皆さん)はこの後に試合が控えているので誰もいなかったのかな?なので、普通なら大ピンチに陥るはずなんですが、AZM選手が大江戸隊全員を軽く蹴散らしまして、問題なくあずみ寿司を握ってしまいました。
大江戸隊の皆さん、あとで刀羅ナツコ選手に怒られちゃうんじゃないかと心配です。
AZM選手一人で充分だと思わせてしまったのは、マズかったんじゃないかと。
琉悪夏選手、最終戦なら勝てるかな〜と思ったんですがね。
残念です。
それではまた。
ありがとう!