元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はちょっと珍しくてメインの感想は割愛します。
昨日に続きましてスターダム9月24日の『5★STAR GP 2022』高田馬場大会の感想を書きます。
5★STAR GP 2022
少しだけメインで触れたいことがあったので、触れておきます。
葉月選手の入場コスチュームが新調されておりました。
スゴく似合っておられて、カッコよくて、美しくて、多くの男性ファンの目を釘付けにしたことでしょう。
少し前まではヤンキーをこじらせたまま大人になった田舎のシングルマザーを感じていましたが、いつの間にかファンの方が「葉月ねえさん」と呼びたくなるのがよく分かる、大人の仕事のできる女性にしか見えません。
きっと葉月選手が描いている「葉月像」がきちんとコスチュームに反映されているのでしょう。
選手のイメージとコスチュームがしっくり来ると、これほどまでにカッコいいのだというのを身を持って示しているのです。
ということで『5★』公式戦の後半4試合を振り返ってまいります。
さらばウナギ
まずはひめか vs ウナギ・サヤカです。
このところ、ウナギ選手がTwitterのトレンドに入っておりまして、何があったのかと気になって見てみると、特に何のニュースもないという変なことになっていました。
どうも、次のシリーズからウナギ選手はスターダムのリングにはしばらく上がらないようではあるのですが、公式にも本人からもハッキリしたことが発表されていないようです。
ギャン期なんだそうですが、特にウナギ選手が推しというわけでもないボクには、さっぱりです。
気になるのは、これまでアンドラス宮城選手とか夏すみれ選手が特に何のアナウンスもなくスターダムのリングに上がらなくなってしまいました。
夏すみれ選手なんかは、とっても見た目が好みでしたから、このフェイドアウトはすごく残念でした。
スターダムにはフェイドアウトの歴史がありますので、ウナギ選手もそんな感じでいつの間にかスターダムには上がらなくなって痛みたいことにするつもりなんでしょうか。
それはいくらなんでも不誠実なのではないでしょうか。
ちゃんとした会社がバックについて、契約なんかも以前の実に昭和のプロレスらしいどんぶり勘定みたいなことはヤメたのだと思っていたのですが、全部が全部きちんとするわけではないというのは、悲しいですね。
さて試合ですが、ひめか選手が入場のついでにコーナーに上って、お客様にその美しい顔を見せる場面でウナギ選手が仕掛けました。
入場コスチュームのままのひめか選手の腕を絞り上げ、いよいよ「腕殺しのウナギ」のいち面を見せてくれるかと期待してしまいました。
しかしながら、腕殺しは点どまり。
なかなか先になってひめか選手の攻撃を防ぐまでには至っていませんでした。
残念ながら今回も中途半端な感じで終わってしまいました。
この時にはまだウナギ選手がギャン期に入るとかなんとかの話はしてなかったような気がするのですが、ひめか選手にはウナギ選手の決意のほどが感じられたのでしょうか、いつもよりも厳しく攻撃していたように見えました。
エルボーなんかもズドンと極太のを打ち込んでいましたが、特にエグかったのはJPコースターです。
あんなに真っ逆さまに落とすバージョンが存在していたことを知らなかったので、ビックリしました。
終わってみれば、特にピンチらしいピンチがほとんどないままに、普通にひめか選手が勝ってしまいました。
奇襲を仕掛けた勢いはあっと言う間に押さえ込まれて、普通に負けるというようなことでは、今後スターダムから離れて、さらなる荒波にさらされてしまうウナギ選手の目の前に暗雲が立ち込めているように思えます。
ボクは今のウナギ選手が一皮剥けるには、縛られすぎているように感じる「傾奇者」というキャラを緩めることが必要なんじゃないかと思います。
下剋上を仕掛けるために、まず空気を読まずに話題の中に入り込んでいくというのはいい方法だとは思いますが、あまりに実力が伴っていないとただ流れを壊しただけになってしまいます。
どこでも首を突っ込むというのではなく、身の丈にあったところに首を突っ込むのをやって、しっかりインパクトを残せるようにしたほうが良いのではないかと思います。
試合の組み立てにもマイナーチェンジは必要かと思います。
ボクは他の女子プロレス団体を知らないので、スターダムのレベルは女子プロ界ではどの辺に位置するのかわかりませんが、決して低くはないと思いますから、スターダムから離れるということは少しレベルを下げることになるのかな、と受け取っています。
そこでスターダムファンにも届くインパクトを残すことが出来たら、ギャン期はマズい選択ではなかったとスターダムファンも思えるんじゃないでしょうか。
ボクは、一度離れて、再び戻ってくるというのは、現状のウナギ選手のレベルではしんどい気がします。
生え抜き大好き渡辺桃
次は岩谷麻優 vs 渡辺桃です。
この試合でもしっかりスパナを使ったことをアピールしていた桃選手ですが、やっぱり申し訳ありませんが、ボク的には使い方が下手だな、と思いました。
ジュリア戦で見せたピーチ・サンライズの連発よりは、スパナキックからのピーチ・サンダー一発というのは良かったと思うんですが、そこに至るまでがちょっと時間がかかったかな、と思っちゃいましたね。
古い考え方なのかも知れませんが、凶器は出して直ぐに結果が出ないとダメなんじゃないかと思います。
今回のようにレガースに入れたまましばらく試合をするということなら、最初から入れといたら良いんじゃないかと思います。
今日の桃選手のキックはいつにも増してダメージが大きそうだな〜と思わせて、フィニッシュもキックで完全に動きを止めた後にピーチ・サンダーという展開で、試合後にヘラヘラ笑いながらレガースからスパナを出す、という感じなら、良いんじゃないでしょうか。
とはいえ、やっぱり桃選手は生え抜きの選手のほうが好きなんですね。
いつもよりイキイキして見えました。
桃選手自身の動きも良かったし、大江戸隊の皆さんもそんな桃選手を盛り立てようと一生懸命動いておられました。
ごめんなさい、岩谷選手のことはほとんど印象に残ってません。
林下詩美完全勝利
次は中野たむ vs 林下詩美です。
一昨日の感想の中で、朱里選手にレフェリーストップ負けをして、リベンジする機会を失ってしまってたむ選手が気の毒だ的なことを書いたんですが、
元気ですか〜?!どうも、ろけねおです。今回は昨日に引き続きまして、9月23日に行われましたスターダムの後楽園ホール大会の感想の続きを書きます。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://w[…]
『5★』の結果を知ってから観ると、この試合もまたたむ選手にとってはあまりに気の毒な内容になっております。
まずは入場です。
たむ選手の歌で入場してくるのですが、これを詩美選手が「中野ぅたみ」になって歌いだして、たむ選手の歌を妨害するのです。
その歌はたむ選手がリングに入り、コーナーに上って、ファンと交流している間さえもずっと続くのです。
試合開始直前のレフェリーのチェックの時もまだ、詩美選手は「中野ぅたみ」でした。
プロレスラーの見せ場の一つである入場をたむ選手は完全に破壊されたわけです。
こうなると、その怒りは怒髪天を衝くってな感じで、いつにも増して情念丸出しで、ゴングと同時にたむ選手の厳しい攻撃が炸裂するわけですね。
こりゃ、今まで見たことがないほどに怒り心頭のメチャクチャ強いたむ選手が観られるんじゃなかろうかと思っていたのですが、程なくその怒りは詩美選手のパワーによって粉々に砕かれてしまいました。
途中、タイミングと反りでぶん投げるたむ選手のスープレックスと、引く力で強引にぶん投げる詩美選手のスープレックスとのコントラストなんかは実に面白くて、これは時間切れ引き分けがあるかもな〜なんて思わせました。
※結果知ってみてますから、そんな事が起こりえないのはわかってはいるんですけどね。
それが10分足らずでハイジャックボム。
赤いベルトの挑戦者ランキングランキングがあったとしたら、ず〜っと2位か3位にいるであろう詩美選手にこれだけの負け方してしまったら、たむ選手の赤いベルト挑戦は今年いっぱいないかも知れません。
まさに林下詩美選手の完全勝利という内容でした。
ボクはあんまりたむ選手のことが好きではなかったのですが、扱いがあまりに悪くて、本当にかわいそうに思えてきました。
ゴッデス、出来るだけたくさん防衛させてあげてください。
新技ボナノテ爆発
最後は上谷沙弥 vs ジュリアです。
高田馬場大会の公式戦後ろ3試合は、どのカードもビッグマッチのメインになってもおかしくないカードばかりですね。
このカード編成を見てますと、高田馬場大会が特別な大会であったことが伺い知れます。
今後、スターダムの聖地として高田馬場が認知されるのではないかという気がしてきました。
この試合もまた良い試合でした。
チャンピオンとして上谷選手が先手先手と行きたかったところですが、試合をコントロールしていたのはジュリア選手かな〜と思えてしまいました。
上谷選手はこれまで使っていた技を少しずつバージョンアップさせていて、雑に出す技が極端に減ったと思いますし、受けるのも実に豪快に受けて、対戦した選手もちゃんと強そうに見せてくれるので、素晴らしいチャンピオンだな、と思います。
かたやジュリア選手は、少しずつ使う技を入れ替えて、試合そのもののレベルを少しずつ上げていっているように思います。
このところ、スターダムの選手の打撃がハードヒットに感じるのは、ジュリア選手のせいなんじゃないかと思います。
ハードヒットしてる選手とそうでない選手だと、ハードヒットしてる選手のほうがインパクトが出ますから、試合を思い返したときにハードヒットしてる選手のほうばかりを思い出してしまいます。
それで、他の選手よりも図抜けてジュリア選手が記憶に残っているんじゃないかという気がします。
この試合でガツンとイタリアン・フックを出してました。
グラウンドでの攻防をしっかりやるというのもジュリア選手というかDDM(ドンナ・デル・モンド)勢が積極的に取り入れてから、他の選手も釣られた感じがしてます。
で、その責任をとってか、ジュリア選手は他の選手のやらないような技術を積極的に取り入れているように見えます。
この試合ではフォールをキックアウトすると同時に相手の身体を鉄棒に見立てて、逆上がりみたいにクルッと回って相手のバックを取るというのをやってました。
また、ファイヤーバード・スプラッシュで飛んできた上谷選手を下から足を取ったと思ったら、スルスルと上半身に移動して三角締めを極めました。
まるでザック・セイバーJr.選手みたいなことをしてました。
近々、タッグを組むでその布石まで打ってるんですね。
今のところ、ジュリア選手の粋に達している選手はスターダムにはいません。
ここまでやれば、ジュリア選手が勝とうが負けようがジュリア選手の記憶しか残らないわけですが、最後は新技で締めてしまうというのもまた素晴らしい。
そもそも監獄固めを出しただけでも「おお!」と色めきだってしまったわけですが、そこからさらにフロントネックロックに捕らえて、更に反転しました。
反転させるまでが技なのかどうかはちょっとわかりませんが、この技をジュリア選手は「ボナノテ」と呼んでいます。
これまでジュリア選手のサブミッションと言えば、ビアンカと蜘蛛の巣でしたが、そこにまた1つ強力な技が増えたのです。
これもちょっとザック選手的ですね。
ちなみにこの形はかつて秋山準選手が「タラバガニロック」という名前で使っていたそうですが、こっちは雁之助クラッチと違って、本家に断りを入れてなくて良いのか、気になります。
この試合を観ると、ジュリア選手の充実ぶりがよくわかります。
もうこの時からジュリア選手の優勝は決まっていたのかも知れませんね。
それではまた。
ありがとう!