好き勝手なことを書いておりますが、悪意はありませんのでご了承下さい。

中野たむ砕け散る(良い意味で):9.16 5★STAR GP 2021 後楽園大会 観戦記

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

もう結果出ちゃいましたけども、順追って感想を書いていくつもりのスターダム『5★STAR GP 2021』の感想です。

9月16日ですから、もう10日前の話です。

5★STAR GP 2021 後楽園大会

試合がたくさんありまして、楽しいです。

中止があってどんどん消化していかなくてはならなくなったのかな?

このところ良かった試合から感想を書いておりますが、今回は公式戦の7試合を順番ずつ振り返っていきます。

カウント取るところまでは行きたい

まずはなつぽい vs 鹿島沙希です。

出典:スターダム公式サイト

短時間決着の指示でもあったんですかね?

なつぽい選手がガンガンドロップキックを放り込んでいく場面がありましたが、見るからに打たれ弱そうな鹿島選手が気の毒になるわけです。

ところが、これは鹿島選手のセールスポイントですから、これで良いんです。

鹿島選手を相手の技を受けて受けて受けまくってナンボだと思いますし、それがあっての「起死回生」ですので、これが良いんです。

序盤にちょこっと髪の毛引っ張ったりしてヒールであることをわかりやすく提示したら、中盤から終盤はボコボコにされるという、鹿島選手にとっては完璧な流れだったんですが、最後がちょっといただけない。

丸め込み合戦のような形になってのですが、レフェリーがカウントを取る前に相手の技を崩して、自分の技に入るという攻防があり、最終的になつぽいの回転式ラ・マヒストラルが炸裂したのです。

ここ、レフェリーがカウントを取るところまでは行って欲しいです。

ワン、ツー、ワン、ツー、と続いての3カウントが良いんです。

※あくまでボクの好みの問題ですけどね。

この試合のレフェリーがあんまり見たことがない猛烈に肥えてるおじさんだったんですが、丸め込み合戦におけるカウントしまくりのレフェリングには対応できないということでの、最後の攻防になったんでしょうかね。

あの、何度もカウントツーまで行くのはレフェリーの美味しい場面の1つだと思うのですが、違うんでしょうか。

しかし、鹿島選手の点数は伸びませんでしたね。不思議だ。

白川は着実に成長している

続きまして、渡辺桃 vs 白川未奈です。

出典:スターダム公式サイト

なかなか出せなかった桃選手の新技、ピーチサンダーがここで爆発しました。

アレは特別危険な技っぽいので、岩谷麻優選手くらいに受けの上手か丈夫な選手にしか出せないので、これまで出さなかったのかと考えておりました。

つまり、白川選手相手に出したということは、白川選手が受けが上手い、もしくは丈夫のどちらかだと桃選手が認定したということです。

たぶん、スターダムに来て間なしの白川選手にだったら出さなかったと思いますので、これは白川選手が成長していることの証であると思います。

また、白川選手は攻めも良かったです。

桃選手、腰のテーピングが消えたと思ったら、今度は右足にテーピングをしているんですね。

白川選手は序盤からこの右足に攻撃を仕掛けるんですね。

得意のロメロ・スペシャルでもわざわざ右足のフックをするときにグリグリやってました。

この後もしつこくヒザ攻めが見られたらもっと良かったと思うんですが、格上の選手に食らいつこうという姿勢とか、勝つためのロジックを組み上げていこうとしているところに成長を感じました。

同時期ぐらいにスターダムにやってきたウナギ・サヤカ選手の成長スピードに比べるとやや劣る気はするのですが、確実に良くなって来ています。

負けた後、たいへん悔しそうにしておられましたけども、今後もっともっと上で試合できる選手になると思いました。

AZM選手は優し過ぎるのかな

続きましてはクイーンズ・クエスト(以下QQ)対決の上谷沙弥 vs AZMです。

出典:スターダム公式サイト

この前の林下詩美選手とAZM選手のQQ対決の時、AZM選手からは勝ちに行こうという気持ちが見えないと感じたのですが、この試合でもやはり最初から、上谷選手に華を持たせるような試合に見えました。

結果を知らずに観ていたのですが、これは上谷選手が勝っただろうな、と思ったら、やっぱり勝っちゃいました。

同じユニットなので、一緒に練習しているんでしょうかね。

実戦形式のスパーリングもやっていて、いろんな流れをきっと研究しているとは思うのですが、練習でやったことをココできちんと再現してみせたという感じがして、そこに『闘い』は感じられませんでした。

ダンスに近いのかな。

しかも、上谷選手は相手と呼吸を合わすのが苦手なのかな?ダンスをやっておられたということでリズム感が悪いということはないと思うのですが、どうにもAZM選手とタイミングが合わずに変な間が空いているシーンが2回くらいあったように思いました。

『闘い』もなくルチャのような淀みなく流れていくような展開もせず、ではちょっとしんどいな〜と。

もっとAZM選手が先輩なんだから、幅利かせて上谷選手を自分のペースに巻き込んでも良かったと思います。

もっと感情的に行ったほうが、技がちゃんとできることよりも上谷選手を輝かせる事になったんじゃないかとも思います。

きっとAZM選手が優し過ぎるんですね。

この11点と2点という点数の差を観ても、スターダムは明らかに上谷選手を推そうとしていますし、AZM選手からすれば、間近で見るとその上谷選手の才能に嫉妬すらしないのかも知れません。

結果、丸め込み勝ちという完全にAZM選手が負けちゃったという印象の薄いものではありましたが、これではどちらも得にならない内容でした。

ところで、上谷選手はちょっと調子悪いんですかね?

なんかいつもよりジャンプ力が落ちているように思いました。

それと上谷選手には、コーナー串刺し攻撃のときにスペース・ローリング・エルボーを使って欲しいな〜と思いました。

チャパリータASARIさんが使ってたロンダート・カンガルーキックでも良いですね。

側転もバック転も問題なくやられるのでぜひ使って欲しいです。

ちゃぱさんのブログです。最近の記事は「あとひとつ(画像あり)」です。…

ちなみにASARIさんは現在でもロンダートバック転が出来ます。すごっ。

ウナギの闘魂を観た

続きましては彩羽匠 vs ウナギ・サヤカです。

出典:スターダム公式サイト

結果的には彩羽選手の完勝だったわけですけども、早々に負けてもおかしくないくらいにボコボコだったんですが、根性だけで食らいついていったように見えました。

感動的ですらありました。

あ、涙は出ません。

終盤なんてヘロヘロで立ってられないくらいでした。

マンガ『ワンピース』で主人公のルフィがカイドウにやれて白目向いて気絶しているんだけど、カイドウを睨みつけているというシーンがあるんですが、

それを思い出しました。

ウナギ選手は闘魂を観せてくれたのです。

彩羽選手もその闘魂に敬意を評して、パワーボム2連発(最後はライガーボムでしたが)。

本当は最初のパワーボムで終わっていたと思います。

ところで、彩羽選手のサソリ固め。

なんで相手の尻の上にドカッと座っちゃうんですかね。

アレはアレで苦しいと思いますが、アレじゃあ足も腰も極まっていないように思えます。

何試合か続けて彩羽選手の試合を見ると、結構気になるところがあるんだな〜と気が付きました。

コグマはまだ勝たせてもらえない

続きましてはSTARS同門対決の岩谷麻優 vs コグマです。

出典:スターダム公式サイト

これはこの日、いちばんダメでした。

コグマ選手が岩谷選手に勝てないまでも負けないという格付ということなんでしょうけど、コグマ選手はわざと両者リングアウトにしたように見えました。

こんな冷める両リンはありません。

これならもっと最初から感情的になって、何が何でも岩谷選手を潰してやるくらいの気迫が見えていたら、我を忘れて岩谷選手を攻めていたら両リンになっちゃったというのもわかるんですけど、普通に試合してましたからね。

試合数が多いので、時間切れ引き分けも選択できないということで両リンになったんでしょうけども、このご時世、客席になだれ込んで乱戦になるということも難しいですから、あんなグダグダになったんでしょうね。

これが岩谷選手が攻めてて両リンになったのなら、まだ違ったんでしょうけどね。

岩谷選手には天然というキャラがありますから、カウント全く聞いていなかったというのも通用するでしょう。

でも、攻めていたのコグマ選手で、コグマ選手はリングに戻るタイミングも普通にあったのです。

天才と呼ばれるコグマ選手にもこんな弱点があったとは。

小波の時代

続きまして小波 vs 林下詩美です。

出典:スターダム公式サイト

スターダムのトップにいる朱里選手を倒しただけでもなかなかの格上げが成されたと思っていたのですが、なんとワールド・オブ・スターダムのチャンピオンの詩美選手にも勝っちゃった小波選手。

さらに彩羽匠選手にも勝っているわけで、スターダム最強と言っても過言ではないのです。

ただ、内容的にはたまたま勝ちが転がり込んできたようで、詩美選手を倒したという印象は残念ながらありません。

小波選手にはサブミッションという大きな武器があるわけですし、フィニッシャーもサブミッションなわけですから、そこに繋がる闘い方をして欲しかったです。

丸め込みで勝ったとしても、執拗な腕への攻撃があったからキックアウト出来なかったという展開が望ましかったと思います。

また、詩美選手に合わせて腕での打撃を多用したように見えたのも残念でした。

クールなイメージの小波選手は相手に流されてはいけないのです。

これで詩美選手とリマッチをする理由が出来たので、今度はもっと小波選手らしさを出して詩美選手をタップさせて欲しいです。

それが出来れば、そこはもう小波時代到来です。

中野たむ砕け散る(良い意味で)

最後はメインでチャンピオン対決の朱里 vs 中野たむです。

出典:スターダム公式サイト

この『5★STAR GP』で気になるのは、引き分けがやたら多いところです。

『5★STAR GP』は去年こんなに引き分けが多かったんでしたか?

もしかしたら例年比較的引き分けが多いリーグ戦なのかも知れません。

それだけ実力が拮抗しているということなんでしょうけども、それにしても、引き分けが多過ぎる気がします。

チャンピオンとなるとそれも致し方ないのかも知れませんが、たむ選手は引き分けがありません。

シングルチャンピオンがひしめくブルースターズでどういう決着がつくのか、というのも今回の『5★STAR GP』の楽しみだったはずです。

チャンピオンなのに、それをしっかり体現しているのが、たむ選手だけのです。

白いベルトにも箔がつくってもんです。

負けてもタイトルマッチで取り返せば問題ないのですから、他のチャンピオンも積極的に勝負をつけに行って欲しいんです。

負けて評価が上がることもあるのが、プロレスです。

そこでこの試合。

SWAチャンピオンに、ワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンがしっかり負けました。

結果的には優勝することになる朱里選手だから、負けても価値は下がらないのですが、この時点では優勝するかどうかわかりません。

それでも負けられるのは素晴らしいことです。

なんなら白いベルトをかけてリマッチ要求してダブルタイトルマッチにするという手もあるので、ここで負けるのは全然いいのです。

良い意味で砕け散ったことで、『5★STAR GP』後はたむ選手が有利にことが運びそうな気がします。

まだ、観てない試合もたくさんあるのですが、この時点でも『5★STAR GP』を活用できた選手と出来なかった選手がかなりハッキリしてきました。

たむ選手は上手く活用出来たほうに思いました。

それではまた。

ありがとう!


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