元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
ここ3年くらい、毎年観戦に行っていた大阪のG1を今年はやんごとなき理由により、断念したわけですが、 せめてどっちかはライブで観戦すりゃ良かったかなと思わせる素晴らしい2連戦でした。
さっそく振り返ってまいりましょう。
石井智宏 vs 矢野通
USヘビー王者とインターコンチ王者に勝っているのにNEVER王者には勝てないという矢野選手の存在がおもしろいですね。貴重です。
そして、たまにしか観られない矢野選手の高いレスリング技術を堪能できたのも嬉しかったです。
あらゆる抑え込みに、いちいちドキドキしました。さらにキレのあるスロイダーも飛び出しました。
矢野選手のこの技が大好きです。でた〜!って感じでテンション上がります。
また、序盤には俵返しからの抑え込みもありました。俵返しは昔長州力さんもよく使ってまして、あれはアマレスの技術なんですかね?それが大好きだったんですが、今や使う選手がほとんどいませんから、この技も出てくると嬉しくなります。
石井選手を相手にしてしまうと、矢野選手であっても自然と石井選手寄りの闘い方を選択してしまうところも嬉しかったです。
打撃合戦を矢野選手のほうから仕掛けたり、
ラリアットの相打ちで矢野選手が勝っちゃったり、またしても普段の試合では観られない熱い矢野選手が観られて、まさに矢野大収穫祭でした。
最後はキチッとブレーンバスターで、石井選手の通常の勝利の仕方というのに、石井選手の頑固さを観たように思えてよかったです。
ジュース・ロビンソン vs タイチ
タイチ選手の闘いの幅の広さに、ジュース選手が対応しきれなくて負けたような感じでしたね。
この敗戦でジュース選手はさらに幅の広い闘いができるようになるんじゃないでしょうか。どんな相手に対しても良い試合を構築できるようになるんじゃないかという期待したいです。
ジュース選手にとっては最終戦のジョン・モクスリー戦だけが、このG1にエントリーしている理由でしょうから、ここまで何も語ることなく来てることですし、モクスリー戦までにたくさんの経験値を積み上げて、次の試合までにしっかりレベルを上げて、モクスリー選手を倒して、たっぷり喋って欲しいです。
この試合は、タイチ選手の横綱相撲でした。
セコンド介入バリバリの試合展開に納得できないというファンの方もおられると思いますが、これは介入が一切ない試合をした時の振りになっている、もしくは何が何でも勝ちに来ている必死さの表れであると解釈すると、かなり楽しめるようになるのではないかと思います。
ところで新日本プロレスのサイトにこの試合の写真だけないのはなぜ?
後藤洋央紀 vs ジェフ・コブ
本当はこの試合は後藤選手が引っ張って作っていく試合にしなければならなかったんじゃないでしょうか。そうなるためのLA道場ダイエットじゃなかったのか。
コブ選手が何度か後藤選手に合わせようと立ち止まっているシーンがありました。ちゃんと乗っかってやるから来いよ、と構えているのにワンテンポ遅れる、そんな感じに見えました。
後藤選手の頼りなさが見えました。
解説席の皆さんも、かつての永田さんのコンディションの良さしかホメないのと同じように、後藤選手の痩せたことばかりをホメます。
痩せたことなんてホメる必要ないんですよ。後藤選手にとって痩せることが本当に必要なことで痩せたのなら、それで良いんですけど、改善しなきゃいけないのは体型じゃないでしょ?
どうして誰も本当のことを言ってあげないんだろ?やっぱり誰も期待してないのかな?と思えてしまいます。
かたやコブ選手もやっぱり終盤に向かっていくにつれて、攻撃がショボく見えてしまうという組み立てでしたね。
ツアー・オブ・ジ・アイランドをもう少し派手に決められたら良いのかな?素材は良いのですが、いろいろ使い方をミスっている感じがして、もったいないです。
そういえば後藤選手、珍しく前日のバックステージコメントの振りを回収してました。
明日(の公式戦の相手)は、スープレックス・モンスター(コブ)か。まあ、いいだろう。俺だって学生時代、スープレックスで負けたことはなかったんだよ……
見事なフロント・スープレックスで、スープレックスを得意とするコブ選手を投げきりました。こういう風に点を線にしていくという作業もトップレスラーになるために必要なことですので、こういうところにまでキチンと神経を行き届かせれば、もう少し良い感じになるんじゃないかと思います。
牛殺GTRをスカしたのもダメでした。
荒武者ですが、とにかく粗過ぎるんです、何もかも。これじゃ粗武者です。
ジョン・モクスリー vs ジェイ・ホワイト
ジェイ選手は勝つだろうな〜と予想してました。
ジェイ選手の格上げにはこれ以上ないシチュエーションですし、この試合が跳ねたらベルトを懸けて再戦もあり得るからです。
問題はどう勝つか。だったんですが、結局はモクスリー選手に引き込まれて、モクスリー選手がどう負けるんだろう?という見方に変わっていました。
やっぱり外道さんの介入は随所にありました。間の悪さはそれほど感じませんでしたが、
介入によって、負けちゃったという展開は格上げにならないので、程々にしてほしいと思っていたのですが、モクスリー選手は僕の想像の上を行きました。
外道さんのメリケンサックも、隙をついた金的攻撃も全部しっかり受け止めてキックアウト。オレに勝って格を上げるのに、こんなつまらない反則絡みの勝ちはダメだろう、と負けても良い場面なのにキックアウトしちゃいます。
そしてさらに切れ味バツグンのダーティー・ディーズを食らわします。
これを貰わないとオレと闘ったことにはならないぜ、と言わんばかりの一撃。僕はつい、まさかジェイ選手は勝てないんじゃないかと思ってしまいました。まだデスライダーが残っているのに。
ダーティー・ディーズをキックアウトして、ジェイ選手は怒涛の反撃で魅せて、最後は一撃必殺のブレードランナーで、ピンフォール勝ちしました。
何もかも受け止められて、途中まではジェイ選手の完敗になる流れだったのですが、現在の新日ナンバーワン外国人レスラーはオレだ、という意地を最後の畳み掛けに見ました。
ジェイ選手がいれば新日は大丈夫だ、と思わせる試合でした。
内藤哲也 vs 鷹木信悟
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーだし、インターコンチ王者だし、ここで負けたら内藤選手のG1は終わるので、鷹木選手が負けちゃうんだろうなと思いながら観てました。
ところが鷹木選手の攻撃は勝ちに来ている感バリバリの内藤選手を壊しに行っているような、今までで最も激しいものでした。
1発1発があまりにも強烈なので、ブーイングが今でもそこそこ飛ぶ大阪なのに、内藤コールが発生しました。
大嫌いな内藤選手がやられているんだから、もっとやってまえ!と鷹木選手を応援しても良さそうなのに、内藤コールなのです。
いかに内藤選手がグチャグチャにされていたか、ということです。
鷹木選手の容赦ない攻撃により、内藤選手の受けの上手さを引き立ててましたとも言えますが、内藤選手のおかげで、鷹木選手がこれまで以上に強そうに見えました。
これは内藤選手にしか出来ない芸当です。鷹木選手をこれほど光らせた対戦相手はいないんじゃないでしょうか。
ここまでやったら、勝つしかない。ここまでやって負けたらダメなんです。ジュニアだった鷹木選手に元IWGPヘビーのチャンピオンでもある内藤選手が力負けして粉砕されるなんてことがあったら、ダメなんです。2戦目以降なら良いけど、初戦は絶対に内藤選手が勝たなければならないのです。
さらにもう一つ。
前日、同じロスインゴのSANADA選手が見事な試合をやって、見事に〆て、お客さんをハッピーにしました。
ロスインゴのリーダーとして、SANADA選手にも負けるわけにはいかないのです。オカダ・カズチカ vs SANADA以上の試合を作って、SANADA選手以上にお客さんを満足させなければならないのです。
お客様満足度へのこだわりはきっと内藤選手も強いと思いますし、強く意識していたんじゃないかと思います。
僕的にはオカダ vs SANADAを超えるにはスターダスト・プレスが決まるかどうかがポイントなのではないかと、久しぶりのスターダストに期待してました。
終盤にも大内藤コールが発生します。これは内藤選手に負けてほしいけど、カンタンには負けてくれるな、なんならラスト・オブ・ザ・ドラゴン3連発くらいもらってやられろ、ということだと解釈しました。
最後はカナディアン・デストロイヤーからのコリエンド式デスティーノからの正調デスティーノで勝ちました。
見事な畳み掛けではあったんですが、スターダストはなく、バレンティアもありませんでしたので、やや期待ハズレでした。
やっぱりスターダストはドームクラスですかね?
〆のマイクは2冠獲りでした。ファンの多くはそんなこと期待してるんですかね?US王者に負けて、何を寝ぼけたことを言ってるんだろうと、お前がIWGPヘビー獲っちゃったら、USヘビーのほうが上になっちゃうだろ、先にすることがあるだろ?と思っちゃいました。
これだけ素晴らしい試合をしたのだけど、やっぱり僕は内藤選手のことを好きになれないし、鷹木選手は大好きになりました。
これだけの試合をやっているのに鷹木選手がKENTA選手よりも成績が悪いのは、納得いきません。優勝決定戦の日にでも、スペシャルシングルマッチとして鷹木 vs KENTAを組んで、鷹木選手に勝ってもらって、KENTA選手にジュニアからやり直してこいって言ってもらいたいです。
脱線しました。
最高の鷹木選手が観れて楽しかったです。
それではまた。
ありがとう!