元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回はブリティッシュ・ヘビー級選手権試合のザック・セイバーJr. vs 棚橋弘至の試合の感想を書きます。
早々に9.15別府大会でリマッチが決まっちゃいました。
リマッチがちょっと早すぎるような気もしますが、それだけ信頼度が高いカードなんだと理解しています。
信頼度が高いことを前提に試合を観ますと、なるほど短期間に試合を重ねたほうが攻防に深みが増すカードだな、と思いました。
サブミッションというよりレスリングの攻防
ザック選手の持ち味は変幻自在のサブミッションです。いろんな角度からいろんなところを極めにかかるのが楽しいわけです。
ただ、このところはSANADA選手と闘ってからでしょうか、サブミッションも当然繰り出しますけど、レスリングの攻防に重きを置いているように思います。
ギブアップを奪うためのサブミッションというより、抑え込んでピンフォールを取るための下ごしらえとしてのサブミッションという感じがします。
サブミッションを極めまくる攻めには防戦一方になりがちだった棚橋選手でしたが、レスリングの攻防においては互角に渡り合えます。
一方的な展開よりもシーソーゲームのほうが盛り上がるとわかってか、ザック選手はこの試合でもレスリングに重きを置いていたように思いました。
そんな攻防の中で飛び出したインディアン・デスロック。
今回はゆっくりとブリッジをして決めてみせました。これは美しかったです。ちなみに解説のGK金沢さん、今回は間違えませんでした。
レスリングの攻防には「美しさ」もあることを再認識させられました。一流のレスラー同士の攻防には「美しさ」があるから、一流なのです。
これは棚橋選手の得意のパターンである足攻めにも通じてますし、今後も使って欲しい技です。
かつてアントニオ猪木さんの得意としていたリバースのインディアン・デスロックではなく、正調インディアン・デスロックというのも棚橋選手にピッタリです。
腕を狙うザック
G1のときに比べると、若干身体が重く見えた棚橋選手ですが、終盤まで動きが変わらなかったのには、ザック選手の攻め方が良かったからではないかと思います。
あれはMSGでしたか、腕攻めにより棚橋選手の腕は破壊されて、欠場にまで追い込まれました。
それからザック選手にとっての棚橋選手のウイークポイントはヒザではなく、腕になったような気がします。
そのおかげで、終盤に来てもスリングブレイドが比較的きれいに決めることが出来たり、ハイフライフローに行くときにコーナーに上がるのもスムーズです。
ザック選手が負けるにしても、モタモタしてる棚橋選手に負けるのはキツいですから、棚橋選手の動きを止めるのは損なのです。
この試合でもザック選手は、しっかり腕を攻めて、しっかり足への攻撃を受けて、ハイフライフローで沈められました。
ザック選手はいかにもプレス技に弱そうな体型ですから、ハイフライフローを連発せずに勝っても説得力があるのも良いところです。
考えてみると、今の棚橋選手にとっては本当に丁度いい相手だと思います。
棚橋選手の防衛戦をもっと観たかった
上に書きました通り、2週間後にはリマッチがあります。ということは、ザック選手がチャンピオンに返り咲いて、対戦成績も五分に戻すという公算が高いです。
これは実にもったいないことです。
RPWのレスラーとの防衛戦を2つ、3つ重ねてからザック選手とのリマッチでも良かったんじゃないかと思います。どんな選手がRPWにいるのか知らないんですけども、せっかくRPWのベルトを巻いたわけですから、普段棚橋選手をライブで見ることが出来ないイギリスの皆さんにもっとベルト姿を見せてあげて欲しかったです。
我々日本のファンにしても、申し訳ありませんが今後新日本のベルトを巻いている棚橋選手を見ることは難しいので、ブリティッシュ・ヘビー級のベルトを1日でも長く巻いてもらうほうがありがたいんです。
それに棚橋選手の入場時のコスチュームはベルトを巻くことを前提にデザインされていますから、何のベルトでもいいので巻いていて欲しいです。
何のベルトでもいいと言っても、さすがにNEVER6人タッグはダメですけど。あくまでシングルのベルトで、となるとブリティッシュ・ヘビー級は丁度いいのです。
派手さはありませんでしたが、ゆっくりとお酒を飲みながら愉しむ試合でした。
それではまた。
ありがとう!