好き勝手なことを書いておりますが、悪意はありませんのでご了承下さい。

【スターダム】ジュリアはキッドを育ててる:8.27 5★STAR GP 2022 観戦記 1

元気ですか〜?!

どうも、ろけねおです。

今回はスターダムの『5★STAR GP 2022』後楽園ホール大会のセミとメインの感想を書きます。

5★STAR GP 2022

なぜセミとメインだけなのかというと、これを書いている8月29日の早朝の時点ではそれしかワールドで観られなかったからです。

基本的には『5★』の公式戦は全戦感想を書きたいと考えています。

※ただし、ボクの評価の低い試合だった場合はファンの方に怒られるのが嫌なので、飛ばすこともありますのでご了承下さい。

本当に素晴らしいセミとメインだったので、タイトルに「観戦記1」なんて書いてしまっていますが、後楽園ホールのことはこれだけで充分だなんて思っちゃったらどうしようと心配になっています。

それでは振り返ってまいります。

名勝負数え唄

まずは林下詩美 vs 舞華です。

このカードは常に少なくとも最高評価5つ星中の4つ星は獲るカードです。

まさに令和の名勝負数え唄です。

赤いコスチュームでベースに柔道があるパワーファイターと、かなりの部分で丸かぶりしてる両者ですが、合わせ鏡のようには一切ならないのが面白いです。

また両者がこいつだけには負けたくない感というのを感じられるのが良いですね。

スターダムの黄金世代と呼ばれる選手が何人かおりますけども、この2人が同時期に同じリングに立っているという事実が「黄金世代」という言葉でひとくくりにされる一番の要因ではないでしょうか。

一時期なんだか元気がない感じに見えた詩美選手もQQ(クイーンズ・クエスト)のリーダーを襲名してからは明るくハツラツな雰囲気に戻りましたね。

この日もまさしく元気ハツラツで、繰り出す技がいちいち重たくてどれがフィニッシュになっても違和感のないものばかりでした。

舞華選手が相手だったらリミッターかける必要ないってことなのかも知れませんけどね。

特に熱くなったのは、舞華選手よりも先に雪崩式ブレーンバスターをやっちゃったところです。

食らった舞華選手よりも詩美選手のほうが痛がってたのだけはちょっといただけませんが、お見事でした。

そのあと、バンバン技が決まって、舞華選手のローリング・ラリアットのカウンターでエルボーが入った時は「舞華選手負けたわ」と思っちゃいました。

かたや舞華選手も終始押され気味な気はしましたが、要所要所でガツンとやり返してワンサイドゲームにさせません。

カウンターのパワースラムなんて美しい上に強烈に決まって見えるので、今後も大事に使って欲しい技です。

舞華選手は先に雪崩式ブレーンバスターをやられちゃいましたが、お返しとばかりにアルゼンチン・バックブリーカーを決めてましたね。

舞華選手が使っていた記憶がないので、ここに舞華選手の意地を観た気がします。

さて上に書いたようにほぼ詩美選手の勝ちだろうと思っていたのに、最後大技をバンバン重ねて、舞華選手が勝ってしまいました。

最後の最後は、あれは初披露ですかね?

旋回してのみちのくドライバーⅡがフィニッシュになりました。

みちドラ一発では詩美選手は倒せないという相手のリスペクトを感じる畳み掛けが素晴らしかったです。

最後までどっちが勝ってもおかしくないシーソーゲームはやっぱり楽しいです。

試合後、セコンドの方がすぐに舞華選手の首にスプレーをプシューとやったんですけど、舞華選手は即座に「先こっち冷やして」と腰を指差してました。

この試合、舞華選手は割と早い段階からずっと腰が痛そうでした。

詩美選手の攻撃が腰付近に集中していたのもあるんでしょうけども、ケガをしてないか心配です。

ジュリアはキッドを育ててる

最後はメインのジュリア vs スターライト・キッドです。

この前のプロレス総選挙でキッド選手は女子選手でトップだったと思うんですが、それぐらいこのところのキッド選手の充実ぶりを多くのファンが認識しています。

間違いなくスターダムのメインイベンターの1人です。

それでもこの試合は、完全にジュリア選手に主導権を握られてしまいました。

大江戸隊まるごとジュリア選手の掌の上という感じでしたね。

Twitterで先に見ていたジュリア選手のマスク破り画像ですが、あれが試合開始前だったのにはちょっと驚きました。

開始する前ならやりたい放題できるわ、とジュリア選手のやり方に感動すら覚えました。

情けないのがキッド選手のマスクをビリビリ破かれているのを「キッド!キッド!」というだけで全く阻止しようとしない渡辺桃選手と琉悪夏選手と吏南選手です。

事情はあれど、あれは試合開始前だし、絶対に行くべき場面だった思います。

破くところは見せ場には違いないですけど、ジュリア側にもDDM(ドンナ・デル・モンド)の2人がいたわけですから、阻止の阻止が出来たはずです。

あの行けなかったシーンにより、この試合は完全にジュリア選手が掌握してるという風に見えました。

その後も、ジュリア選手がキッド選手をリードして、キッド選手のポテンシャルを引き上げるように、まだ隠れている部分を裸にするように、色々仕掛けていきます。

ヒールであるキッド選手がベビーに見えてしまうかのような闘いっぷりでした。

ヒールになって一皮むけたキッド選手ですが、ここに来てまたジュリア選手に皮を剥かれたような気がします。

ジュリア選手は以前にもキッド選手とのシングルマッチでマスク剥ぎを結構しましたが、あれからどれぐらいキッド選手が成長したのかを確かめていたようでした。

そして、またいろいろと問いかけて、更にキッド選手を育てているように見えました。

キッド選手は女子プロレス界初マスクウーマンのエースになることを目標にしておられたと思いますが、現エースであるジュリア選手が、そうなってほしいという願いを込めた試合になっているように思いました。

スターダムという団体の底上げを常に考えている姿はまさにエースです。

赤いベルトを獲るとか、プロレス大賞を獲るとか、実績も大事ですが、試合内容からスターダムという団体だけでなく、女子プロレスの地位向上も目指しているように感じる姿を見せ続けているからこそ、ボクはジュリア選手がスターダムのエースだと思ってしまうのです。

ジュリア選手を超えるのは相当難しいと思いますが、キッド選手にはそれが出来る可能性を感じますので、この試合はたいへん悔しい思いをしたでしょうけども、めげずに頑張って欲しいです。

さてフィニッシュですが、てっきり鹿島沙希選手専用の決め技なのかと思っていたのですが、ここで出ましたね。

雁之助クラッチ!

若干形は崩れてしまったのですが、その入るスピードから、決まり具合は申し分なく、キッド選手がジタバタしてたんですが、全く返せませんでした。

オリジナルのミスター雁之助さんも

お墨付きを与えずにはいられない決まり具合でした。

素晴らしい。

ついに本物の雁之助クラッチとなったわけです。

ジュリア選手は対戦相手も育てますが、自分自身の進化も一切止まらないのです。

本当にすごい選手です。

ジュリア選手がいる限り、スターダムは安泰です。

それではまた。

ありがとう!


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