元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
さて、いよいよ『G1 CLIMAX 32』もファイナルでございます。
G1 CLIMAX 32
先日ワンピースの映画『ONE PIECE FILM RED』を観てきましたが、ボク的には長々と特に興味のないアーティストのミュージックビデオを見せられたと思ってしまいました。
何度も聴かされたので『新時代』という曲だけは頭に刷り込まれてしまいました。
実は今回のG1の優勝決定戦でウィル・オスプレイ選手が勝ったら、それこそ「新時代」が来るんじゃないかと結構ワクワクしていました。
新日本プロレス50周年イヤーは、過去を振り返ることばかりはコッテリとやっているように思いますが、これから先の未来については、まだ何も動いていないように感じています。
2022年も半分以上が過ぎ、ここからは未来の新日本プロレスを想像させてくれる仕掛けがあることを大いに期待していました。
しかし、そうはなりませんでした。
50周年だから仕方がない
優勝決定戦はオカダ・カズチカ vs ウィル・オスプレイとなりました。
思えば、ここまでオスプレイ選手は一度もまともにオカダ選手を倒したことがありません。
つまりここまで引っ張ったからには、然るべきタイミングでなければ勝つのは難しいということになると思います。
そして、まさにG1の優勝決定戦はその然るべきタイミングです。
新日本プロレスの全ての王座を戴冠し、ビッグイベントの優勝も果たしてきたオスプレイ選手が唯一手にしていないタイトルがこの『G1』なのですから。
トーナメントの1試合、リーグ戦の1試合で勝ったのでは、ここで引っ張った意味がありません。
このタイミングを逃せば、いったいいつなら勝たせてもらえるの?というタイミングです。
でも、勝てませんでした。
オカダファンですが、ここは負けるべきだったと今でも思います。
オカダ選手が今の地位に駆け上ったのは、10年前に今のオカダ選手の地位にいた棚橋弘至選手を下馬評を覆して勝ったこと、いわゆる「レインメーカー・ショック」がきっかけです。
ここでオスプレイ選手が勝ったところで「オスプレイ・ショック」とはならないでしょうが、多くのプロレスファンは新時代の到来を感じることができたのではないでしょうか。
ヒールのジェイ・ホワイト選手が何度かオカダ選手に勝てているのに、オスプレイ選手が勝てないのもバランスの悪さを感じます。
ついこの前にはジョナ選手も勝ってしまいました。
どう考えてもオスプレイ選手が勝って良いタイミングでした。
なのに、どうして。
これはもう今年が新日の50周年イヤーだからとしか思えません。
仕方がないのです。
かつてオカダを倒した技
オスプレイ選手の勝つための秘策はかつてオカダ選手を倒した技を用いることでした。
棚橋選手のハイフライフロー、AJスタイルズ選手のスタイルズ・クラッシュ、そしてケニー・オメガ選手の片翼の天使(未遂)を繰り出しました。
これはかつてケニー選手が歴代BULLET CLUBのリーダーの技を重ねて、G1王者になった時のことを思い出しました。
そして、それはまるで勝ちフラグに見えました。
ついに歓喜の瞬間が訪れるんだとワクワクしました。
ところがそこから逆にオスプレイ選手はレインメーカーを貰ってしまうのです。
かつては大一番ではレインメーカーの連発が定番でしたが、このところはまたかつて一撃必殺に戻ってました。
だから、オスプレイ選手がレインメーカーを貰ったということは、負けが確定してしまうということなのです。
ところがところが、これを凌いでしまうのです。
ああ、今度こそ、これこそ、オスプレイ選手の勝ちフラグだと一度落ち込んだ気持ちが再び盛り上がりました。
それなのに、オスプレイ選手のストーム・ブレイカーは炸裂せず、オカダ選手のレインメーカーが再び炸裂するのでした。
しかもつい最近導入されたばかりのエメラルド・フロウジョン(なんか名前をつけて欲しい)は、改良され旋回式で決まってしまいます。
まさにオスプレイ選手用に用意した特別な技まで出されたんじゃ、もう勝てません。
新時代はお預け。
バックステージでのオスプレイ選手は気の毒すぎて観て居れませんでした。
しかも我らがデビッド・フィンレー選手にまで追い打ちをかけられる始末。
そこまで俺は『G1』のトロフィーを持って行きたかったけど、それは叶わなかった。もうゴメンだよ
引用:新日本プロレスリング公式サイト
これから先もオスプレイ選手はこの新日で活躍してくれるのか、ちょっと心配になりました。
オカダの涙
せっかくオスプレイ選手に勝ったんだから、しっかり喜びをマイクで叫んでほしかったんですが、オカダ選手は客入りの悪さに涙していたような感じでした。
オスプレイ選手に勝ったことなんて、あっという間に頭からなくなっている感じです。
客入りの悪さはその日メインを張った選手の責任ということでの涙なのかも知れませんが、現状オカダ選手にはどうすることも出来ないんじゃないかと思います。
何しろ、試合内容に関しては高水準ですし。
G1のどの試合も極めて高いレベルの試合ばかりを連発していたように思います。
それなのに、お客さんは来ないのです。
1年間でもっと人気のイベントであるG1の優勝決定戦ですら、日本武道館は満員にならないのです。
3連戦のうちで最も集客できていましたが、それでもおそらく3分の2ほどの入り。
レインメーカー・ショックを起こして以来、コロナになるまでは日本中ずっと満員の光景ばかりを見てきたであろうオカダ選手にとっては悲しくなるのもわかります。
しかし果たしてコロナだけのせいでしょうか。
コロナ禍でありながら、同じ業界のスターダムは売上をズンズン伸ばしています。
お客さんは増える一方です。
もうコロナのせいには出来ないんじゃないですか。
でも、選手としてはしっかり試合をすることしかありません。
選手としては以前にも増して良い試合を量産しているのに、客足が全然戻らないもどかしさもまた、あの涙になったのではないかと思います。
そして、その原因は主役が固定されたままのストーリー展開にあるのではないか、とさすがにオカダ選手は思ったのではないでしょうか。
会場の雰囲気までは分かりかねますが、オスプレイの優勝を願った人は今回はかなりいたんじゃないかと思います。
それにG1の連覇なんてそんなに誉められたモノではない気がします。
一回の優勝でしっかり地位が確立できなかった人が会社からもう一押しされるモノだと、ボクは思うからです。
すでに地位を確立しているオカダ選手が連覇する必要があったんでしょうか?
昨年、素直に喜べない優勝だったということもあるでしょう。
それでも新日本には挑戦する団体であって欲しかったと思いました。
※先程、オカダ選手に第一子がお生まれになったことを知りました。この優勝はご祝儀みたいなモノでしょう。
それではまた。
ありがとう!