元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回はスターダム『5★STAR GP 2022』岡山大会の公式戦の感想を書いてまいります。
5★STAR GP 2022
このところ『5★』を観てますと、選手間の実力差が割とハッキリしてきた気がします。
今まではスターダムワールドの一番最初に出てくる画像の4人(中野たむ選手、岩谷麻優選手、ジュリア選手、林下詩美選手)に加えて朱里選手が番付で言えば横綱クラスで、そこから下の三役に当たるところに選手がゴッチャっとしているイメージだったんです。
ところがシングルマッチを続けざまに観ますと、相性というのもあるでしょうけども、この選手とこの選手はこんなに差があったのか、と思い知らせることが多々あります。
『5★』後は『5★』以前の番付とはガラッと変わっていることでしょう。
それでは振り返ってまいります。
唐突に終わった気がした
まずはウナギ・サヤカ vs 鹿島沙希です。
鹿島選手の打撃が結構好きです。
ちょっと距離を取ってのミドルキックとか昇龍拳とか。
でも、もっとテンポよくポンポンポンと出せると良いんじゃないかなと。
丸め込みとかティヘラとかを流れるように決めるので、打撃に入ったときだけがテンポが悪くなる感じがするのがもったいなく思います。
一発一発力込めてということだとは思うんですが、見るからに非力そうなので力込めるよりもスピーディーなほうに注力したほうが良いんじゃないかと思います。
打撃もスパパパパーンです。
あとちょっと思ったんですが、ティヘラに行く時、3回に1回ぐらいジャンピング・ハイキックだったら面白いのに、と思いました。
あ、ジャンピング・ハイキックは最近白川選手がグラマラス・ソードの名前で使ってますね。
ダメかな。
試合はウナギ選手が勝ったんですが、なんか唐突にウナギ選手の攻撃が決まりだしたら終わったという感じで、ちょっと物足らなさ感じましたね。
城門突破からの大儀であったというのは、ウナギ選手の黄金パターンですけど、そこに行く前の過程に工夫が欲しかったでしょうか。
とはいえ、このあっさり感は試合順の影響を受けているとは思います。
ジュリア教室
次はジュリア vs 羽南です。
まさにジュリア教室といったような内容でした。
羽南選手がジュリア選手に技を仕掛けて、甘かったらあっさりとかわしたり、返したりして、そんな感じで技を出してたらこうなるよ、といちいち教えていたように見えました。
ジュリア選手と若手の選手の試合っていつもコーチになっちゃっている感じがします。
ジュリア選手からコーチ感が消えると、ジュリア選手からプロレスラーとしての免許皆伝をしたってことになるのかな、と思います。
たとえば、最初の羽南選手の膝十字は素人目にも極まってない感じがしていたんですが、すかさずジュリア選手はSTFで切り替えしました。
その後再び膝十字を極めると、そうそうそれでいいのよ、という感じでした。
柔道経験者ということで投げ技だったり絞め技だったりはやる羽南選手ですが、打撃はそんなにイメージにないんですが、ボクは初めて見たと思うんですが、飛び膝蹴りがかなりいい感じだったと思います。
Vトリガーみたいな感じです。
ロープに振らないジャンピング・ニー・パットって感じですかね。
今後も積極的に使って欲しい技です。
それから羽南選手のビクトル投げからの膝十字固めみたいな丸め込みをやりますね。
あれ、自分の右足で相手右足も押さえ込めたらなかなか強力な丸め込みになりそうに思います。
丸め込みはキックアウトの余地をなくしておくほうが説得力が生まれるものですし。
返すほうは大変でしょうが。
最後は蜘蛛の巣からのガッチリと決まった卍固め。
どの技もきちんとクラッチするジュリア選手に、一流のプロレスラーを感じます。
今日はいいほうの向後
次は林下詩美 vs 向後桃です。
対戦相手との相性もあるのでしょうけども、この試合の向後選手は良かったです。
良いほうの向後選手だと、勝っちゃうんじゃないの?と思わせるほどガッチリとした丸め込みを見せます。
これが毎試合やれると、ホントに勝てるようになります。
たぶん。
619も絶好調でしたね。
詩美選手にキャッチされたのもあったんですが、水面蹴り風味の619なんて、使い所次第で美味しい技になりそうです。
いっそロープのないところでも619がやれると
※どうやってやるかはわかりません。適当なことを書いてます。すみません。
もっと良いんじゃないかと思います。
素晴らしかったのは、詩美選手の格下用フィニッシャーという位置づけだと思われるコウモリ吊り落としをクリアしたところです。
あれで終わってたらいつも向後選手だったんですが、意地を見せたということですかね。
一歩一歩着実に上にあがってきている感じがして嬉しかったです。
最後は新技のリバース・トーチャーラック・ボムで決着。
これは詩美選手からの賛辞だと思います。
勝敗なんてどうでもよくなる
次はコグマ vs 舞華です。
明るい2人がワチャワチャしてるのを観てると、ほっこりしますね。
どっちが勝ったっていいじゃないかという気持ちになりました。
ボク的にはどっちも好きな選手なので、どっちにも勝って欲しいのもあって、場外で鬼ごっこみたいなことを始めた時は、もうこのまま両者リングアウトでも良いんじゃないかと考えてしまいました。
『5★』は試合時間が短くなっているのに、不思議なことに引き分けが全然ないですから、そろそろ会っても良いかな、と。
しかしなぜドローがなくなったんでしょうね。
タッグマッチだとやたら時間切れ引き分けを量産してきたスターダムとは思えません。
やっぱり『5★』は他のシリーズとは違うというのを明確に打ち出しているということなんでしょうか。
ひめか完敗
次はAZM vs ひめかです。
冒頭に書いた、思った以上に選手間の実力に差が出ているように見えた試合の1つがこれです。
試合前はスピード vs パワーみたいな試合になるのかなとか、ひめか選手も結構動きが速いので、意外にAZM選手とのスピード対決になったりするのかな、と思ったらほとんど一方的にAZM選手が攻める試合になってましたね。
少し前の朱里選手との赤いベルト戦から、ひめか選手のシングルマッチでの覚醒を果たしたのかなと思っていたのですが、ここまでAZM選手に何もできないのは、かなりショッキングでした。
ひめか選手はやたらと丸め込みで負けますから、内容的にひめか選手が圧倒していても最後の最後でひっくり返されるという展開なら、驚きはしません。
フィニッシュはあずみ寿司ですから丸め込みは丸め込みなんですが、ギブアップ負けするよりはマシだからこっち(丸め込み)で勘弁してやるとAZM選手の温情を受けた気がしました。
カナディアン・デストロイヤーからのフットスタンプ、さらにC4バクダンと重ねられたら、ダメだったと思います。
ボクはひめか選手には今年優勝してもらいたいんですが、ちょっと難しいのかな〜と思わせる試合でした。
葉月完勝
次はMIRAI vs 葉月です。
この試合もまた、選手間の実力の差がくっきりしてしまった試合だったように思います。
「新格闘プリンセス」というキャッチフレーズですから腕取ったり足取ったり首取ったりというのは、完全にMIRAI選手のフィールドであろうと思っていたのですが、葉月選手が対抗できてるどころか、やや押してました。
腕殺しを起点に試合をリードして、MIRAI選手に全くと言っていいほど主導権を握らせませんでした。
MIRAI選手がなんとかパワーで局面を打開しようとすると、葉月選手がテクニックでそうさせないという展開は面白かったんですが、時間が経つほどにMIRAI選手が勝てそうな気がしなくなってきました。
つまり葉月選手のテクニックで、MIRAI選手のパワーを封じ込めていたのです。
そして最後はみちのくドライバーⅡ(ボディスラムかも)→ダイビング・セントーン→みちのくドライバーⅡ→垂直落下式ブレーンバスターという圧倒的な畳み掛け。
ここまでしないとMIRAI選手は倒せないという意味もあるんでしょうけども、MIRAI選手相手にここまで完勝を演出した選手はいないんじゃないですかね。
MIRAI選手はスターダムのエースになると宣言して現在闘っていますが、葉月選手がいる限りエースにはなれそうにないなと思っちゃいました。
今の葉月選手は負ける姿が想像がつかないです。
それはさておき、村山大値レフェリーも向後選手もちょっとうるさ過ぎます。
どうにかならんもんでしょうか。
ヒールファイトがイマイチの桃
最後はなつぽい vs 渡辺桃です。
プロレスラーとしてはそれほど好きではないんですが、女性としては桃選手が好きです。
ボディのわがままっぷりがたまりません。
試合そっちのけで桃選手ばかりを目で追ってしまうのです。
本当にごめんなさい。
そんな状態で観ているボクの目を試合そのものに向けさせるだけの試合をしてほしいな、と思っていたのですが、桃選手のヒールファイトはどうも無理してる感じがして、乗れません。
なんならなつぽい選手の攻撃のほうがヒールテイストを感じるエゲツなさがあります。
桃選手のヒールの証でもあるスパナですが、レフェリーのブラインドをついてレガースに挿入してバンバン蹴っ飛ばしたのに、フィニッシュにはならず、結局レガースから出してレフェリーにしっかり見えるようにしてから殴ろうとしてました。
あんなくだり必要ですか?
ちょっと前に桃選手のスパナ攻撃でケガして、何試合か欠場したなつぽい選手ですから、レガースに入れる前にレフェリーのブラインドをついてスパナでぶん殴らないといけないし、結果桃選手が勝つというのならまたしてもスパナ攻撃がフィニッシュであるほうが良いと思うんですけどね。
ボクがスターダムを見出してから、桃選手はずっと迷い続けているような気がします。
結局どういうプロレスラーになれば、トップ選手の仲間入りができるのか試行錯誤をし続けているように感じます。
フィジカル面はトップ選手と遜色ないと思うんですけど、いちばんプロレスラーに必要な自己プロデュース力の乏しさがかなり足を引っ張っているんじゃないでしょうか。
大江戸隊で必死にヒールをやってますけども、根本的にヒールというのがどういうものかをあんまり理解できていない感じがします。
新日本プロレスとは同じグループなので、ぜひとも外道選手とかディック東郷選手にヒールレスラーとしての作法、所作、基礎を学びに行って欲しいところです。
でも、桃選手自身、キャリアのほとんどをヒールで過ごそうとは思ってなさそうな気もしますから、それもまた難しいかな。
刀羅ナツコ選手が帰ってきたら、フェイスターンしたほうが良いのかも知れませんね。
それではまた。
ありがとう!