好き勝手なことを書いておりますが、悪意はありませんのでご了承下さい。

これが棚橋弘至だ!:8.10 G1CLIMAX 28 観戦記

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

 

Aブロックの結果が出ましたね。

G1CLIMAX28 Aブロック結果

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

う〜ん。6点で5人並んでます。

真壁刀義 vs マイケル・エルガン

試合後のコメントがここのところずっと哀愁が漂っていたエルガン選手。

これから何年かして、息子のジャックスが大きくなった時に『NEW JAPAN WORLD』で父親の試合を見て、『自分を育ててくれるために、こんなに素晴らしいことをしてくれていたんだ』と思ってもらえるように、俺はこれからも戦い続ける

またこの試合後も哀愁が漂っているでしょうね。

真壁刀義のラリアット

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

棚橋戦もそうでしたが、エルガン選手はこれからも新日本で戦っていくために、接待しているように見えました。きっちり身体を仕上げて、身を削る戦いを繰り返しながらも、オッサンとポンコツに負けなきゃいけないのは、上司に恵まれなかったサラリーマンのようで、上手く立ち回れない実直なサラリーマンのようで、涙なしには観ていられませんでした。

 

エルガン選手は、Bブロックで石井智宏選手が見せている試合を、真壁選手と繰り広げるつもりでリングに上ったのではないでしょうか。でも、真壁選手はすぐにガクッと崩れてしまい、ガンガンと打ち合うことが出来ません。自分がやりたい試合はこういう試合じゃない、自分が戦いたいのはこういう真壁じゃない、と困ったことでしょう。

 

ジャーマンやらBTボムやら繰り出すほどにガクンと動けなくなっていくので、もうこれ以上攻めちゃダメだと、デスバレーボムを食らったところで、急に鈴木みのる選手に攻撃されたテーピングをはずしていた右腕が痛くなって動けなくなったエルガン選手。

 

そのままキングコングアンクルドロップを頂戴して試合を終わらせました。棚橋戦ではしくじっちゃったので、最後だけは相手のフィニッシャーで終わらせなければいけない、そしてこれを交わして試合を継続するだけ余裕は真壁選手にはないと判断して、そのまま頂戴したのです。

 

本当にエルガン選手は良い選手です。こういう選手こそ、ちゃんと努力している選手であると僕は思います。戦い続ける限り、僕は応援します。

YOSHI-HASHI vs ハングマン・ペイジ

結局YOSHI-HASHI選手は何も残せませんでした。何も変わりませんでした。技がちょびっと増えただけ。それを努力と呼ぶ人もいるでしょうが、ごめんなさい、僕にはピンと来ないです。

 

それに対して、点数こそは伸びませんでしたが、インパクトを見せ続けてきたペイジ選手が、なんでこんなポンコツに2点を献上しなければいけないのか。エルガン選手のときと同じく悲しくなってきました。エルガン選手はアメリカでいろいろあったみたいなので、WWEに移籍という訳にはいかないっぽいのですが、ペイジ選手はすぐにでも行けるんじゃないですか。いや、WWEが欲しがるんじゃないですか。

 

こんな良い選手をこんなに冷遇するなんて。

ハングマン・ペイジのジャーマン

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

この試合もペイジ選手の技は美しかったです。特にジャーマンスープレックスホールド。近頃では珍しい踵がしっかり床についたものでした。オールドファンはこの一撃でペイジやるじゃん!ってなったんじゃないでしょうか。

バッドラック・ファレ vs 鈴木みのる

やっぱりここまで乱入を繰り返してきたんだから、乱入しないわけにはイカンのです。ここまでの乱入は突然フレームインしてくるパターンでしたが、今回は花道をゆっくりと歩いてきてそろ〜っと乱入というよりは介入でした。そして、いつも通りガンスタン。完璧です。

 

ペットボトルが投げ込まれていたのは実に残念ですが、それくらいお客さんがヒートしているということですから、BULLET CLUB ORIGINALはキッチリ仕事を果たしているということです。でも、明日以降、投げないように宜しくお願いします。

鈴木みのるのエルボー

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

とはいえ、やっぱり観たかったのは厳しいみのる選手の打撃や関節技に対してファレ選手がどう立ち向かうかを観たかったです。この日はすでに一度、ケニー・オメガ選手たちの試合に介入をしていたので、タンガ・ロア選手が介入して、そしてはけたので、やっとそういう試合が観られるとワクワクしちゃったので、タマ選手の介入は残念でもあり、仕事をキッチリしたんだからホメたいという気持ちもある複雑な心境です。

これってダチョウ倶楽部の「押すなよ、絶対押すなよ」と同じですよね。こういうの結構好きです。

 

あ、そうそう、この試合かYOSHI-HASHI選手の試合にタイチ選手が出てくるかとちょびっとだけ期待していたのですが、なかったですね。明後日になにかあると良いですね。

ジェイ・ホワイト vs EVIL

この試合がメインならジェイ選手の勝ちが考えられたのですが、セミということならジェイ選手の勝ちがないというシチュエーションです。

 

つまりジェイ選手が勝ってしまうとオカダ選手の優勝決定戦進出が勝とうが負けようが消えますし、オカダ選手が勝って点数が14点で3選手が並んでも、ジェイ選手がオカダ選手と棚橋選手に勝っているので、ジェイ選手の優勝決定戦進出が決まります。

 

棚橋選手が勝てばそのまま優勝決定戦進出となるのですが、5月に比較的アッサリと負けていますし、30分以内に決着つかないことが多いですし、棚橋選手が勝つとすれば、昨年のように首をケガしてるというような、オカダ選手に不利な状況がないとしんどいのです。でも、オカダ選手は試合に影響するようなケガはしてません。

 

ジェイ選手が勝ってしまうと、メインの結果に対して興味がかなり薄れてしまうのです。厳しいシチュエーションです。それでもジェイ選手が勝ってしまったら、新日本プロレス、スゲーな〜となっていたかも知れませんが、そうは行きませんでした。ここまでケニー選手と飯伏幸太選手の前哨戦が観られなかったり、少し盛り上がりに欠ける内容が続いているわけですから、メインの結果への期待を薄めるわけには行きません。

ジェイ・ホワイトの鉄柵へのハーフハッチ

ジェイ・ホワイトの場外へのバックドロップ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

そんなしんどい状況でも、ジェイ選手はいつも通り、スイッチブレードを貫き通します。本当に素晴らしいと僕は思っているのですが、お客さんの反応はイマイチですね。この魅力が浸透するにはまだ時間がかかりそうです。

 

かたやEVIL選手もジェイ選手の厳しい攻撃をきっちり受けても、しっかり自分の技は決めてました。いつも丁寧な仕事ぶりに感激します。

 

最後はずいぶん都合よくカウント3入っちゃったんですが、メインが引き分けになるということならば、あんまり引き伸ばすわけにも行かなかったんでしょうね。いずれこの2人が東京ドームのメインで戦うことになるんだろうな〜なんて思いながら観てました。本当に両者とも頼もしい存在です。

棚橋弘至 vs オカダ・カズチカ

今思えば、大阪でエルガン選手が棚橋選手に変な負け方をした意味を、もう少し熟考すれば、この日のメインの結果は引き分け一択しかないことにたどり着いたかな〜と思いました。

www.loca-neo.com

でも、僕はギリギリまでEVIL選手の優勝を信じていたので、動けなくなった棚橋選手を優勝させる(まだしてないけど)なんてことは、いくら功労者だからってしないだろうと思っていました。

 

仮に棚橋選手を勝ち上がらせる予定であっても、大阪でエルガン選手に無理やり勝つのはおかしい、別にエルガン選手に普通に負けたって点数的には最終戦で勝てば問題ないんだから、良いじゃないか、と釈然しないままでした。

 

でも、ここまでやっと気が付きました。棚橋選手をオカダ選手に勝たせるわけには行かないのです。

 

オカダ選手がチャンピオン時代、IWGPヘビー級選手権試合でオカダ選手が防衛するときは、レインメーカー一発で〆ることが不可能になってました。2発以上重ねなければ倒せないのです。ところが5月のタイトルマッチでは1発でフィニッシュ。つまりオカダ選手と棚橋選手はもちろん、棚橋選手とそれまでの挑戦者とでは、明らかに差があるということです。

 

30分以内でオカダ選手に勝つというのは、いくら主演映画の公開が近づいてきたからって、無茶があるということです。

 

そこで考え出されたのが、オカダ選手に勝たなくても優勝決定戦に進出する方法です。引き分けても点数がトップになれば良いのです。そのためにはエルガン選手に負けて12点ではダメだったのです。そう思うとますますエルガン戦でのフィニッシュどうにかならなかったのかな〜と思っちゃいます。

 

こうして結果が丸わかりの状態で試合は進行していくのですが、ここがプロレスの凄いところです。結果がわかっていてもメチャクチャおもしろいのです。

棚橋弘至のスタイルズクラッシュ

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

あんなに動けなかった棚橋選手が、この試合では凄く動けているように見えました。一つ一つの技に魂がこもってました。このスタイルズクラッシュもいい顔してます。終盤のレインメーカーを巡る攻防も、ありとあらゆるレインメーカー返しを見せ、vsオカダ戦の総決算のような内容でした

 

その気迫あふれる棚橋選手に、オカダ選手も触発されたのかいつも以上に感情がオモテに出ていましたし、ドロップキックやミサイルキックの破壊力や高さがいつもよりも増していました。

 

てっきりオカダ選手に押されまくって耐えまくった末の引き分け、レインメーカー2発目を食らったところでの引き分けを想像していたのですが、逆に2発目のハイフライフローを出そうとしているところで、時間切れとなりました。オカダファンの僕も、これは棚橋選手の勝ちでいいと思わせる攻めっぷりでした。けっしてオカダ選手が忖度したわけでも、接待したわけでもない見事な引き分けでした。

 

こうなると、もう棚橋選手の優勝しかありません。Bブロックの誰が出てこようと、まず間違いないでしょう。今の棚橋選手なら、説得力のある優勝を見せてくれると思います。期待しましょう。

それではまた。

ありがとう!


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