元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は広島大会の2日目の感想を書いてまいります。
G1 CLIMAX 32
いよいよ優勝戦線に絡む選手が固まってきました。
なるべく最後の最後まで、お客さんの試合への興味をつなぐには消化試合をなくす展開を用意することになります。
となると、予想がカンタンな試合が増えてしまいまして、それはそれで興味を失いかねないという困った展開になっているように感じます。
ここまで振り返ってみますと、大体の試合が順当な結果だったように思います。
サプライズを演出したのは、デビッド・フィンレー選手ぐらいなんじゃないかと。
がんばれフィンレー!
ということで振り返ってまいります。
やっぱりフィンレー負けるのね
まずはデビッド・フィンレー vs エル・ファンタズモです。
内容はすごく良かったんですけども、結果はやっぱり鷹木信悟選手とウィル・オスプレイ選手の試合を消化試合にしないように調整される、フィンレー選手の負けになってしまいました。
今回はちゃんとリアルタイムで観ていたのですが、ひょっとしたらここで鷹木選手とオスプレイ選手の脱落というサプライズもあるんじゃないかと期待していたのですけども、無理でした。
サプライズはここまで。
ここからは格付通りの結果になるんでしょう。
フィンレーファンのボクからすると、ありがたかったのはファンタズモ選手のフィニッシャーでしっかりやられたワケではなかったところです。
丸め込み合戦の末の敗北だったので、これはたまたまファンタズモ選手が勝っただけ、と取れなくもないので良かったです。
またちょっと悲しかったのは、ACID DROPはもう決め技にならないことが証明されてしまったところです。
トラッシュ・パンダと技の格付が入れ替わったんでしょうね。
ともかく次に勝てばまだ可能性があるので、なんとか勝たせてもらいたいです。
ちなみに今のところ鷹木選手、オスプレイ選手、YOSHI-HASHI選手、高橋裕二郎選手、そしてフィンレー選手が優勝決定戦に進出できる可能性があります。
フィンレー選手が次YOSHI-HASHI選手に勝つと8点となり、YOSHI-HASHI選手が残りを勝っても6点で脱落。
鷹木選手が残り全部勝って8点、オスプレイ選手が残り全部を勝って8点となり、フィンレー選手と並びますが、フィンレー選手が直接対決で勝ってますから鷹木選手とオスプレイ選手が脱落。
裕二郎選手が次に鷹木選手に勝つと8点となり、鷹木選手は残り勝っても6点で脱落。
YOSHI-HASHI選手に勝ったフィンレー選手と並びますが、裕二郎選手はフィンレー選手に直接対決で勝ってますので、フィンレー選手が脱落。
しかし、オスプレイ選手は8点になる可能性があり、8点でフィンレー選手と裕二郎選手と並ぶとそれぞれ直接対決で勝ったり負けたりしているので、三つ巴戦になるのかも知れません。
最後まで楽しむには、フィンレー選手がYOSHI-HASHI選手に勝ち、裕二郎選手が鷹木選手に勝ち、オスプレイ選手がYOSHI-HASHI選手とジュース選手に勝つというパターンが良いんじゃないかと思います。
-O-カーンの結果が実に残念
次はタマ・トンガ vs グレート-O-カーンです。
解説の東京スポーツの岡本さんがおっしゃってましたが、G1の記者会見のときに-O-カーン選手は
そうだな……目標ね、まあ負けることじゃねーか。全勝優勝が確定してるんだからな、以上
引用:新日本プロレスリング公式サイト
とおっしゃってました。
で、結果は石井智宏選手と並ぶ最下位の4敗。
見事に目標達成しつつあります。
ただ石井選手は少々負けが込んでも「もう石井は終わった」なんて言われ方はおそらくされない確固たる地位を確立してるから問題ありませんが、-O-カーン選手はこのG1エントリー選手の中でも下のほうの格付なんだなと、印象付けられてしまいます。
これは実にボク的には残念です。
最後の相手はタイチ選手で、勝ったところで格上げされた感はそんなにないんじゃないかと思えてしまいます。
※タイチファンの皆さん、ごめんなさい。
-O-カーン選手は今年のG1出場で何も得られなかったということになりそうです。
実力者ぶりはこの試合でも随所に発揮されましたが、こんなに冷遇を受けるのはなぜなんでしょうか。
会場人気が低いんでしょうかね。
ザックの笑顔が素晴らしい
次はザック・セイバーJr. vs ”キング・オブ・ダークネス”EVILです。
この日、試合がなかった藤田晃生選手がザック選手のフリして出てくるという奇策から始まったこの試合。
わずか44秒ではありましたが、実に濃厚でしたね。
ザック選手ではなく藤田選手だと気がついて、入場ゲートまで走っていったディック東郷選手の腕を極めて、ザック選手は最高の笑顔をみせてくれました。
この日、ベストシーンでした。
あらゆるキツさ、怖さ、辛さ、疲れ、ネガティブな感情が何もかも洗い流されていきました。
こうなると後はザック選手がどう勝つかだけを期待します。
すると、東郷選手とEVIL選手の悪事をすべて読みきって完封した上での「ドラゴン・レッグロール・クラッチ」でした。
公式の発表では「ヨーロピアンクラッチ」となっていますが、これは明らかに「ドラゴン・レッグロール・クラッチ」でした。
元気ですか〜?!どうも、ろけねおです。試合が観られない日はYouTubeを観ております。『まるごとスターダム』を観て、そのことを書こうかな、ついさっきまでと考えておりました。https://www.you[…]
なんで「ドラゴン・レッグロール・クラッチ」なのかはこちら↑を読んでいただけるとご理解いただけるかと思います。
いずれにしても「ヨーロピアンクラッチ」とは違う技ですし、間違うならば「ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールド」だったんじゃないでしょうか。
もしかしたらブリッジした時に腕組みをしたら「ヨーロピアンクラッチ」ってことなのかな?
あっさり負けちゃったEVIL選手サイドですが、藤田選手にムチャクチャ怒ってます。
いいか藤田、テメェ、孫の孫の代まで恨んでやるからな!
引用:新日本プロレスリング公式サイト
EVIL選手は藤田選手本人のみならず孫の孫まで恨むと言うし、
オイ藤田! テメェ、ザックからいくらもらったんだ、この野郎! 夜道に気をつけろ!
引用:新日本プロレスリング公式サイト
東郷選手は今晩から襲う気満々です。
この因縁、ずっと使い続けて、藤田選手の成長につなげてもらいたいです。
やっとローラーが真価を発揮
次はオカダ・カズチカ vs トム・ローラーです。
ついにローラー選手の凄さが出ましたね。
やっとこさローラー選手が真価を発揮した試合となりました。
オカダ選手がほとんど何もさせてもらえませんでした。
オカダ選手の技で出せたのはフラップジャックとドロップキックとリバースネックブリーカーぐらいですかね。
ロープワーク一往復してのエルボーとか、エルボードロップとか、マネークリップは出ませんでした。
さらにレインメーカーが出せなかったのはかなり衝撃的でしたね。
昔からラリアット封じは相手に打ち込む側の腕を攻め込むのがセオリーでしたが、レインメーカーはその技の構造上打ち込まないほうの腕を殺すことで技自体を封じ込むことができるということに気が付かされました。
解説の岡本さんも「出来れば右腕を殺したいところですね」なんて言ってましたが、観てる人はほぼ全員同じことを考えていたんじゃないですかね。
プロレスを観ることを仕事にしている人でさえ、ローラー選手の真意には気が付かないんですから、大したもんです。
レインメーカーに並ぶ必殺技・エビ固めでしか倒す方法がなかったという感じでしたね。
次はオカダ選手が普通に負けそうな気がします。
G1でのシングルマッチで良かったです。
内藤のために勝たされた後藤
最後はメインの棚橋弘至 vs 後藤洋央紀です。
ゲストの矢野通選手が後藤選手に足りないのは、自己主張である的なことをおっしゃってましたが、本当にその通りだと誰もが思ったんじゃないでしょうか。
「オレがオレが」のプロレス界で、「オレがオレが」をあまり出さない後藤選手が上に行くのは難しいです。
その部分が棚橋選手との圧倒的な差になっています。
また悲しいのが本人がどんな展開に持ち込もうとも、どんなテーマを込めようとも、それとは無関係に結論が出てしまうところです。
結果、後藤選手は勝ちましたが、これは後藤選手のための勝ちではないでしょう。
この試合で棚橋選手が勝ってしまうと、残り1試合を残して8点になってしまいます。
内藤哲也選手が残りを全部勝つと8点ですが、直接対決で棚橋選手が勝っているので、内藤選手は最終戦の結果を待たずして優勝決定戦進出が消滅します。
つまり内藤選手の最終戦のザック戦が消化試合になってしまうのです。
新日で1、2を争う人気者、内藤選手の試合を消化試合になんてするわけはないのです。
つまり後藤選手がどんなに棚橋選手に攻め込まれようとも、勝つことは確定していたということです。
それだけに棚橋選手の攻めは厳しかったですね。
何をやられても後藤選手はキックアウトしないといけない状況だったわけですからキツいですよね。
さて、この試合は内藤選手の試合を消化試合にしないようにとの配慮だったでしょうが、ここからは後藤選手はかなりいい位置にいます。
最終戦でザック選手が勝ちますと10点になりますので、これは誰も追いつけませんので、ザック選手が優勝決定戦に進出します。
しかし、ザック選手が負けますと4選手が8点で並ぶ可能性があるのでややこしくなります。
仮にザック選手、棚橋選手、内藤選手、後藤選手の4人が8点で並んだ場合、誰も他の3人全員に勝ってないので四つ巴戦です。
だからザック選手以外の3人のうち誰か1人が負けないと面倒くさいのです。
棚橋選手が負けて、後藤選手、内藤選手が勝った場合は8点の3人による三つ巴戦になります。
内藤選手が負けると、ザック選手の勝ち上がり。
後藤選手が負けて、棚橋選手、内藤選手が勝った場合は、棚橋選手が内藤選手とザック選手に直接対決で勝っているので、勝ち上がります。
現時点ではザック選手が一番有利で、その次に棚橋選手が有利というところでしょうか。
みんな大好き内藤選手が勝ち上がろうと思ったら、本人が勝つのはもちろんのことですが、棚橋選手と後藤選手がともに負けないといけないというかなり他力本願になってしまいます。
大変です。
さて、後藤選手が勝ち上がるのは四つ巴戦か三つ巴戦に持ち込む以外ないかなり厳しい状況ですが、息子さんを出してきたのが活きてくるとあり得ると思います。
この困難を打ち破って勝ち上がり、その勢いで優勝なんてことになれば、今年の後半は後藤選手中心になること間違いなしです。
そうなって欲しいですけど、どれほどワガママになれるでしょうか。
期待してます。
それではまた。
ありがとう!