元気ですか〜?! どうも、ろけねおです。
今回はスターダム、5★STAR GPの開幕戦Day-2の感想を書いてまいります。
5★STAR GP 2021
最後の2つはどエラい試合でした。こんな試合を続けていたら、10年保つ選手生命が2年で終わっちゃいそうでした。
それでは全7試合を振り返ってまいります。
ウナギ・サヤカ vs AZM
AZM選手はやっぱり白ベースのコスチュームのほうがカッコいいですね。
最近の試合を観て思うのは、どの選手もエルボーが上手くなったということですね。
ちょっと前までは手打ちになっちゃってる選手が結構いたのですが、この試合ではAZM選手もドンと腰を据えたエルボーを打ってました。
エルボーの打ち方一つ改善されるだけ、試合はずいぶん引き締まります。
ただ、どうもこの試合、AZM選手が勝ちに行っていないような気がしてしまいました。
AZM選手にはいろんなトリッキーな技があるんですけども、フィニッシャーと言える技を持っていないところが上のステージに行きづらいところなんじゃないかと思います。
今回のように負けの時でも、あの技が一発ドカンと決まっていたらAZM選手の勝ちだったのにな〜というシーンが作れないと、ウナギ選手が不当に持ち上げられている感じに見えてしまいますから、強力なフィニッシャーが欲しいところです。
逆にウナギ選手は多少不格好だったり、雑だったりしても、オリジナリティのある技が増えてきましたので、上にあがりやすい状況になってきてます。
今回出した大ふへん固めからカナディアン・バックブリーカーに移行して、そこから相手をクルッと回して、相手の前面からマットに叩きつける荒業ですが、良いですね。
これもフィニッシュに使ってもおかしくない見栄えのする技ですから、さらに勝ち安くなったんじゃないでしょうか。
でも、以前から使っているマッドスプラッシュが高く飛べないので、足のほうが先に着しているのはいただけません。
身体が大きいのですから、もっと高く飛べると映える技になるはずです。しっかり決めてもらいたいです。
鹿島沙希 vs スターライト・キッド
鹿島選手がキッド選手に花を持たせたような印象を受ける試合でした。キッド選手がせっかく黒くなったんだから、格上げしておこうとこいうことなんでしょう。
結果こそキッド選手の勝ちでしたが、キッド選手のやることなすことを待って受け止めてあげているように見えたので、プロレスラーの技量としてはまだ鹿島選手のほうが上に思いました。
解説に愛川ゆず季さんがお越しになっていて、優勝候補にキッド選手を挙げたかったけども、フィニッシャーが弱いので挙げられなかった、というようなことをおっしゃっていたのですが、それが聞こえたのか、最後はブラックタイガーといえばこの技という暗闇脳天が炸裂しました。
技名は黒虎天罰というそうですが、正直なところ、黒虎天罰はゴロが悪いので、暗闇脳天で良いんじゃないでしょうか。
渡辺桃 vs なつぽい
初戦で岩谷麻優選手に勝ったので、これはもう桃選手の優勝間違いなしなんて思っちゃったんですが、さっそく躓くとは。
しかも、なつぽい選手がしっかり勝ってしまいました。
戦前のボクの予想では、言うても桃選手がなつぽい選手を力でねじ伏せてしまうだろう、と考えていたのですが、フィニッシュこそ新技の丸め込みでこれはこれで素晴らしい決め技ではあったのですが、そのちょっと前に決めた足でフルネルソンみたいに決めてのキャメルクラッチは相手が大きくても行けますので、強力です。
リング中央で決まったら、誰も逃げられません。今回は腕のクラッチが外れて桃選手は逃げることが出来ましたが、アレを終盤の体力がなくなったところで出されたら、誰を倒しても納得がいくんじゃないですかね。
コーナーから飛んでくる技、スープレックス、丸め込みとこのところなつぽい選手が新技をどんどん出してきてます。
ハイスピードで終わる選手ではないことを知らしめた試合だったのではないかと思います。
ところ、桃選手が岩谷戦出だした新技って名前、もう付いてるんですかね?
中野たむ vs 小波
小波選手が絶好調でしたね。イスの使いようがEVIL選手みたいで、良かったです。毎試合イスを使っていけば良いんじゃないでしょうか。
最終的にトライアングルランサーにつなげるということで、徹底的な腕狙いだったわけで、その試合の組立は素晴らしかったと思いますが、最後の最後、トライアングルランサーだけがちょっと雑になってしまいまして、あっさりたむ選手に解かれてしまいました。
というかそもそもトライアングルランサーってちょっと説得力にかけるサブミッションだと思ってます。
あの技ってバタフライ・ロックとかストラングル・ホールドと同じく首を極める技なんじゃないかと思うんです。それが腕を極める技っぽく使っておられるでしょ?でも、腕は特に肘が伸びているように見えないことが多いので、一体何が苦しくてギブアップしちゃうのかが、わかりにくいです。
どうせなら、もっと腕が伸びていることが分かる形に最終的になると、序盤からの腕攻めも活きるし、フィニッシャーとしても映えると思います。
たむ選手は白いベルトのチャンピオンなので、ホイホイ負けるわけには行かないのでしょうけど、最後はちょっと雑でした。
どどん.tamこそ前回のウナギ戦に比べればキチンと決まってはいましたが、そこに行く過程ではほぼほぼ攻められまくったわけですから、もうちょっと技を畳み掛けてのトワイライト・ドリームでないと説得力に欠けます。
林下詩美 vs 上谷沙弥
上谷選手には相手が誰であっても自分のテンポに巻き込む力があるのでしょうか。それとも詩美選手が誰が相手であっても相手のテンポに合わしてしまう選手なのでしょうか。
とにかく、序盤の組み合ってヘッドロックして投げてヘッドシザースで返してという、よくあるレスリングの攻防のところ、メッチャもっさりして見えました。
そのあと、上谷選手がよく出す、変速ロープワークからの側転からのバック転からのドロップキック、エラい遅くてドロップキックを打ったところを詩美選手にキャッチされました。
上谷選手は特に練習をしなくてもすぐにフェニックス・スプラッシュが出来るようになったというほど、運動能力が高い選手であることが知られますが、スピード感というのか、リズム感というのか、これがスゴく遅く見えるのが唯一の欠点です。
それゆえ、身体が大きいほうであるにも関わらず繰り出す技がいつも軽く見えるんですね。ヒジョ〜にもったいない。
終盤、ちょっとテンポアップしていい感じになりましたが、アレを最初からやれるともっと良かったはずです。
現段階では詩美選手に勝つには、もう少し時間がかかると思わせました。
朱里 vs 舞華
これがメインでも良かったんじゃないか、というくらい凄まじい試合でしたね。四天王プロレス的でしたので、ちょっと大丈夫かな、と心配になってしまいました。
川田利明 vs 小橋健太っぽいな〜と思いました。
舞華選手はこの前の日に詩美選手とメインで闘って勝っちゃってますが、序盤に柔道チックな攻防を見せました。両者とも柔道出身者ということで、こんな展開になったのでしょう。
そしてこの試合では序盤、いきなり朱里選手が舞華選手に対して一本背負いを狙いました。
リーグ戦で、個人闘争である5★STAR GPも続けてみると面白さが増しますので、どうかワールドを契約している人は全試合をぜひご覧下さい、と朱里選手に言われているように感じました。
序盤は静かな攻防で、ちょっとUスタイルチックな感じだったのですが、レフェリーの村山さんがちょっとうるさかったです。
あそこは静かに展開を追いたいシーンだったので、ちょっと黙っておいてほしかったですね。
終盤あたりの手四つからのヘッドバッドの打ち合いはちょっと怖くなりましたね。アタマ同士がぶつかっているわけではないのですが、ここも心配になりました。
結果は朱里選手が勝ちましたが、朱里選手もギリギリまで舞華選手の技を食らっての勝利でしたので、負けた舞華選手もそうですが、朱里選手もダメージが残ってないか、心配です。
ケガなく完走してもらいたいです。
女子でここまでの試合ができるのかという驚きもありましたので、ぜひこの試合は観てもらいたいです。
ジュリア vs 岩谷麻優
セミファイナルであれほどの激しい試合をされたら、メインに出る人たちは弱ったな〜となっちゃうんじゃないかと思ったのですが、むしろ燃えていたようですね。
それを示すかのようにヘッドバッド合戦が繰り広げられました。朱里 vs 舞華では手四つからのヘッドバッド合戦は相手の鎖骨あたりに打ち込みまくってましたが、メインはアタマとアタマをぶつけ合って、レフェリーの村山さんもついヘッドバッドを止めてしまいたくなるほどエグい打ち合いでした。
割と試合の出来にムラのあるイメージがある(個人的にそう思っているだけです)岩谷選手ですが、このところ試合内容が安定しておりまして、技も実に的確です。
フィニッシュの二段階式ドラゴン・スープレックス・ホールドが若干崩れてはしまいましたが、そこまでの蹴りであったり、フロッグスプラッシュであったり、ほとんどドンピシャで炸裂してまして、これはさすがにアイコンだなと思いました。
ジュリア選手もしっかり受けきって、負けはしましたが、岩谷選手と同格である印象を強くしました。
いや、そもそも入場はジュリア選手のほうが後でしたから、格的にはすでにジュリア選手のほうが上なのかも知れませんね。
岩谷選手の優勝は少しも考えてなかったのですが、この試合を観て、もしかしたら岩谷選手の優勝もあるかもしれないなと思えてきました。
2回目の優勝なのかな?があっても良いんじゃないでしょうか。
でも、ボクは桃選手の優勝を推します。
それではまた。 ありがとう!