元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
昨日は金曜8時に生中継でしたね。
わざわざ菅林直樹会長がリングに登場して、このことをアナウンスしてましたが、そのときは特に何の感情も沸かず、へ〜ってなもんだったんでした。
ところが不思議なもので8時なると、ワールドで観るのをやめて、BS朝日にスイッチして観てしまいました。
すると、昔懐かしいワールドプロレスリングのオープニングテーマが流れてきました。
このオッサンに向けたイカした演出に涙が出そうになりました。子供の頃に観ていた金曜8時が一瞬蘇りました。
放送時間内に試合が決しなかったのも昔を思い出しました。
最初から最後までテレビで試合が観られるというのは、本当にありがたいことだなと改めて思った次第です。
それでは振り返っていきます。
マスター・ワト凱旋!
NEW JAPAN CUPの準決勝の感想の前に触れておかなければならないことがあります。
川人拓来改めマスター・ワト選手が登場しました。
まずVTRで、今まで散々グランドマスターを目指してる選手ということで煽ってきて、ついにそのご尊顔が出てきたわけですが、やっぱり川人選手だったなという感じで驚きはありません。
逆に見た感じ髪の色が変わっただけで、ほとんど変化がないことに驚きました。普通、たくましくなったな〜とか、ずいぶんキャラが変わったな〜とかあるんですが、何もありません。
申し訳ないですが、その顔のアップにちょっと笑ってしまいました。プロレスラーにしてはあまりにも子供っぽい顔をしすぎているんですね。
そして、マイクを取って何をしゃべるのか。大注目なところです。絶対にスベったらあかんマイクです。
「プロレス界のグランドマスター、新日本プロレスの頂点を獲りにいきます」
スベってはいないにしても、個人的にはほぼ0点マイクでした。
これじゃマスター・ワトという選手がどういう選手なのか、新日の頂点ということは内藤哲也選手を倒しに行くということなのか、さっぱりわかりません。
あんな淡白なマイクでは、多くのファンの方がワト選手の行く末に不安を感じたのではないでしょうか。
そこでDOUKI選手の乱入です。
ここでワト選手はジュニアヘビー級で闘っていくのかな〜と、さらに鈴木軍のDOUKI選手が乱入したということは、ワト選手の所属するユニットはまず鈴木軍ではないということがわかりました。
また、若手の凱旋マッチの相手に選ばれるということはDOUKI選手も評価されているということだなと思いました。
ヤングライオンですらエントリーされているNEW JAPAN CUPにエントリーされておらず、何の目標もなくシリーズに参加させられてちょっと気の毒な感じだったのですが、こんな大仕事が待っていたんですね。
ワト選手どうこうよりも、上手く行けばワト選手のライバルという立場でDOUKI選手がレギュラー参戦するかも知れないと思うと、ここまで負け役ばっかりさせられたけど頑張ってきた甲斐があったというものです。
出だしはイマイチなワト選手でしたが、プロレスラーは試合が一番です。どんな試合を見せてくれるか、期待しましょう。
ホントのEVILになった
準決勝戦です。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの同門対決です。
EVILというヒール以外にあり得ないリングネームを持ちながら、でっかい鎌を持って出てくる以外はそんなに悪いことをしなかったEVIL選手。しかし、このNEW JAPAN CUPではその名に恥じない攻撃をしてきました。
そして、顔つきがこれまでと全然違います。
キャッチフレーズが「キング・オブ・ダークネス」でありながら、今やロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンでは4番手(順番はご想像にお任せします)にまで成り下がっていました。
ここで何とかしなければ、もう二度と上にはあがれないという崖っぷち感があったんじゃないでしょうか。だからこそ「何が何でも」勝たなければならないとなったわけです。
今回の相手のSANADA選手は同門です。しかもタッグパートナーです。
その相手に対してもこれまで通りの「何が何でも」の姿勢が貫き通せるのか、が注目ポイントでした。
今までに見たことがないくらいにスカル・エンドがガッチリ決まって大ピンチになったりもしましたが、ほぼほぼEVIL選手の気迫が勝って、SANADA選手は押されていたように思いました。
実は崖っぷちなのはSANADA選手も同じなんですがね。何しろオカダ・カズチカ選手にライバル認定されただけですから。
SANADA選手こそ内藤哲也選手の二冠を奪ってオカダ選手に挑戦してこいというくらいで、やっとホントにライバルだなとファンも思うでしょうからね。
でも、絶対に勝たなければならないという必死さがSANADA選手より上でした。
エルボー一発から、その覚悟が見えます。
しかもSANADA選手は、この試合では珍しくミスが多かったような気がします。序盤の腕の取り合いの場面でEVIL選手の首に足をかけてクルッと回って腕を取り返すというところは着地に失敗していましたし、コーナーに足をかけてバク宙からのドラゴンスリーパーを狙ったときも頭から落ちてしまいました。
その他、なんだかタイミング合わないみたいで変な間が空いたシーンも見られました。タイガースープレックスのクラッチをする時にスッと腕をつかめませんでした。
タイチ戦のダメージが残っていたんでしょうかね。
それに引き換え、EVIL選手はしっかりキチンと闘ってました。
久しぶりに見れました、EVIL選手のホームラン。ジャストミーーート!
事実上のフィニッシュであろう、金的攻撃。SANADA選手も先マティの仲間入りです。
このガッツリの金的攻撃は、相手が男性である限り、いかなる相手でもフィニッシュになり得る恐ろしい技です。これを引っさげて決勝戦に挑むわけです。もう間違いなく優勝です。
裁くのレッドシューズ海野レフェリー。新日のレフェリー陣で最も失神などでのレフェリング不能状態に陥ることの多い方ですし、しかも他所見までします。高い確率でこの技が使用できますので、優勝です。
気になるのはEVIL選手の去就です。
同門にまで金的攻撃をしてしまったということは、もうロスインゴにはいられないかも知れませんね。ということは本当にEVIL選手がキング(ユニットのリーダー)になるのかも知れません。
ちなみに、新しいTシャツが出たところですが、どこにもロスインゴの文字が入ってないのでユニットを離れても問題ありません。
誰かの下にいたのではIWGPヘビーのベルトをいつまで経っても巻けません。これは当然の流れです。きっと内藤選手から吸収できることはほとんどしてしまったんじゃないですか。いよいよ独り立ちです。
このEVIL選手の闘いっぷりに心が動いた選手がいるかも知れませんので、EVIL選手を中心にした新ユニット結成待ったなしです。
厳しいオカダ
メインはオカダ・カズチカ vs 高橋ヒロムです。
金曜8時のメインはやはりこの人、レインメーカー、プロレス界にお金の雨を降らす男、オカダ・カズチカ選手です。
確か、ヒロム選手も金曜8時の生中継で試合をすることを目標にしてましたよね?これがIWGPヘビーのタイトルマッチだったらもっと良かったんでしょうが、相手が現在のプロレス界の顔であるオカダ選手ですから、そこそこ満足しているのではないかと思います。
夢は口に出しておくものですね。周りからそんなこと実現しないなんて言われても、口に出すべきです。
さて、試合はオカダ選手の強さがくっきりと出てしまった内容でした。噛ませ犬ということはないにしても、ただただオカダ選手の凄さを見せつける展開になってしまいました。
テレビで生中継だったこともあり、これが初めてプロレス観戦という方もたくさんおられたと思いますが、小さいヒロム選手をいじめてるようにとられないか心配です。
ヒロム選手も本当に素晴らしかったです。全部出し切ったんじゃないでしょうか。さすがジュニアのチャンピオンだと思いました。
自分よりも身長で約20センチ、体重で20キロも上回る相手をホイホイ投げたんですから。
ここのところ防がれることの多かった場外へのサンセットフリップ・パワーボムが炸裂しました。
デカい選手がエプロンから落ちるのは観てるこっちが怖かったです。
さらにはまたしても新技を披露しました。
カサドーラからのコンプリート・ショットみたいな感じでしたね。石井智宏戦で出した新技も名前がついていたので、こちらも何か名前がついてるかも知れませんね。
そして、石井戦と同様にダイナマイト・プランジャーにコーナーへのデスバレーボム、TIME BOMBを決めました。
後はTIME BOMBⅡを決めるだけというところまで行きましたが、ここまで技を積み重ねても、結局オカダ選手からは余裕を奪うことは出来ませんでした。
ヒロム選手のほとんどを受けきってから、ドカンドカンと返していきます。
ミサイルキックの名に相応しい一撃でヒロム選手をふっとばし、
ここまで封印していたレインメーカーも発射しました。都合3発も発射しました。
これは最大の賛辞だと思います。ただ、正調のレインメーカーを使わなかったのには何か意味があるのかも知れません。
オカダ選手とジュニアの選手との試合と言いますと、少し前のウィル・オスプレイ戦を思い出します。
両者ともチャンピオンの時で、旗揚げ記念日に闘ったはずです。
その時はオスプレイ選手との戦いを楽しんでいるような感じに思えたのですが、今回は終始厳しい姿勢で、ヒロム選手をグチャグチャに潰してやろうとしているように思えました。
ジュニアのチャンピオンのままでヘビーのチャンピオンになるという発言が、まるで気に入らなかったような感じでした。
内藤選手の二冠にひとまとめにしたことも頭にくるのに、その弟子のヒロム選手はジュニアとヘビーをひとまとめにする?舐めんじゃねぇと、怒っているかのようでした。
オイ、ヒロム、タップしないお前に、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンの意地を感じたよ。でもさ、これが現実。お前がやろうとしてることは、そんな簡単にできることじゃないんだよ。
試合後リング上でこんなことを言ってましたね。やっぱり怒ってたのかなと。
思えば試合が始まる前から、オカダ選手はずっとヒロム選手に怒ってた気がしました。
ボク自身がアントニオ猪木さんとの対談を読んだ後でしたので、怒りを表現しようとした試合だったのかな〜という風に受け取ってしまっただけかも知れませんが。
棚橋選手がオーバーキルと表現してしまうほど、非情で厳しい攻撃を繰り出したオカダ選手に、今までにない魅力を感じましてシビレました。
変わってしまったことはたくさんありますが、猪木イズムは生きてるなって思いました。
こんな厳しいオカダ選手を来週EVIL選手が倒すのかと思うとワクワクします。
長いな〜1週間。
それではまた。
ありがとう!