元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は『G1 CLIMAX 32』名古屋2連戦の2日目の感想を書いてまいります。
G1 CLIMAX 32
スターダムの『5★STAR GP』も開幕しまして、忙しい夏になりますね。
出来るだけ両方の感想を書いていくつもりですので、宜しくお願い致します。
それでは振り返ってまいります。
全く面白くなかったメイン
まずはメインの内藤哲也 vs ”キング・オブ・ダークネス”EVILです。
ボクだけでしょうけど、全然盛り上がりませんでした。
両者ともいろんな面白い仕掛けをしてて、普通ならもっと盛り上がっても良いはずなんですけど、少しも盛り上がらないままにデスティーノが決まってしまった感じでした。
こういう場合は内藤選手のこのシーンがダメだったとか、EVIL選手のこの展開がまずかったなんてことが思いつくのですが、全然思いつかないのです。
どこにもダメだと思わせるところが見当たらないのに、面白くないという初めての経験をしました。
無理やり不満を上げるとするならば、ディック東郷選手が期待したほど派手にやられてくれなかったことぐらいでしょうか。
いつものEVIL選手の椅子ホームランに呼応して、内藤選手も一本足打法でホームランをぶっ放したり、机を真っ二つにしたり、阿部リングアナが2回も吹き飛ばされたり。
この対決で展開されるであろうことがほぼほぼありましたから、ファンの期待に応えているはずです。
それなのに、なぜこんなに面白くないんだろう?
そこで、なぜEVIL選手が負けたのかをしっかり考えてみました。
すると、その理由が「デスティーノが炸裂したから」以外にないからかな?と思えてきました。
フィニッシャーが決まれば終わるのは、何もこの2人でなくとも大体どの選手も同じなんですが、そのフィニッシュまでの道筋が全然出来てなかったのが(こじつけですけどね)面白いと思えなかった原因かなぁと、一応結論づけます。
ポイントポイントでのEVIL選手の顔芸とか素晴らしかったんですけどね。
言わば好みの問題だとは思います。
「ウイークポイントは腰」で定着
次はオカダ・カズチカ vs バッドラック・ファレです。
これまでのファレ選手に物足りなさを感じていた部分が、今年のG1では少々改善されているような気がしてます。
その物足りない部分とは、、あんなにデカいのに、そのデカさがあまり活かせてない攻撃ばかりをするところでした。
何も体を活かしてないということではなく、もっと迫力が出て良いはずなのに、出てないという歯がゆさが物足りなさの原因です。
たとえばフィニッシャーのバッドラック・フォールはまだしも、グラネードなんて体が大きくなくてもパワーファイターならそれなりにやれそうじゃないですか?
そういうところなんです。
それが矢野通戦では横入り式エビ固めを必殺技にしてしまいました。
そしてこの試合ではショルダースルーを必殺技にしてしまいました。
ヤングライオンでも使用する基本的な技が、いちいち必殺技クラスになってしまうことで、やっとファレ選手の怪物性がグッと表に出てきた気がします。
これが体を活かしてるということです。
エルボーなんかも大変重そうで、フィニッシュになっても、おかしくない迫力でした。
この試合は負けちゃいましたけど、やっとファレ選手がホンモノの怪物に覚醒するんじゃないかと期待が持てます。
かたやオカダ選手ですが、その必殺技クラスに昇華したショルダースルーを貰ってから、ずっと腰を気にしておりました。
少し前までは全くケガをしないイメージだったんですが、このところはず〜っと腰が悪いイメージが定着してきてます。
かつての藤波辰爾選手のように、腰が原因で長期の欠場とかはないんですけど、腰が悪いせいでダイビング・エルボードロップの打ち方を変えたのかな?とかジャーマン・スープレックスはしなくなったのかな?とか勘ぐってしまいます。
どの選手にもきっとそういう完治しない箇所があって、騙し騙しやっているんでしょうけども、そういうところを感じさせないのが、オカダ選手の超人性を際立たせていたように思いますので、少々寂しく感じます。
こうなると、オカダ選手を超えるような若い選手が出てこないと新日はマズいことになるな〜と不安になってきます。
新しい練習生は入門してたりするんですかね?
そんなことを考える試合でした。
また投げちゃったコブ
次はランス・アーチャー vs ジェフ・コブです。
解説のミラノコレクションA.T.さんがおっしゃってましたが、アーチャー選手はさながらルチャドールでしたね。
あんなに大きい人がルチャっぽいことされたら、小さいルチャの選手は一体何をしたら良いんだろう?と頭を抱えてしまいそうですね。
アーチャー選手が好きな妻は、アーチャー選手が負けてしまったことに随分憤慨な様子で、こんなところでコブ選手なんかに負けるからよその団体に言ってしまうんだ、と言ってました。
ま、よその団体に言ってもG1に出てくれたんで、それで良いじゃないかとボクは思うんですけどね。
AEWの人ですから、そこそこは活躍するでしょうけども優勝戦線に絡むのは難しいかも知れませんね。
でも、まだ2敗。
ここから怒涛の巻き返しがあるかもよ、と妻をなだめました。
さてコブ選手ですが、この人にはもう投げられない選手なんていないんですかね。
ファレ選手に続いて、アーチャー選手までツアー・オブ・ジ・アイランド刑でした。
ツアー・オブ・ジ・アイランドよりもその前のランニング・ブレーンバスターのほうがビックリしましたがね。
こんな恐ろしい男に開幕戦でオカダ選手は勝ってるんですよね。
不思議です。
BULLET CLUBのコント
次はジェイ・ホワイト vs チェーズ・オーエンズです。
BULLET CLUBの同門対決になると、必ずどっちが寝るかという話になるみたいです。
そこにコントみたいなことを差し込んで、先にあったエル・ファンタズモ vs 高橋裕二郎とは違うテイストにしてきたところは素晴らしいなと思いました。
コントを消化したら、今度はとてもスピーディーでレベルの高いプロレスで、最高に楽しめました。
特にオーエンズ選手が素晴らしかったですね。
このところのジェイ選手は異次元の上手さで、闘った選手がずいぶんショボく見えてしまうので、試合自体はつまらなかったんです。
ところがこの試合のオーエンズ選手は、いつも以上に強く見えました。
パッケージドライバーもあっさり決まっちゃうんじゃないかと思ってしまいました。
同門には優しいんですね。
逆水平のYOSHI-HASHI
最後はYOSHI-HASHI vs ジュース・ロビンソンです。
これまでのYOSHI-HASHI選手はG1で、明らかに格上である外国人選手からしっかり3カウントを奪ったことがあります。
会社はこの勝利をきっかけにYOSHI-HASHI選手が飛躍することを望んだはずです。
しかし、そんなことがなかったかのように、しばらくするといつもと変わらぬうだつの上がらない中堅選手に戻ってました。
会社もファンも大いに期待していたのに、長らくさっぱりでした。
ところがご存知のように6人タッグのベルトを巻いてからは、自信に満ち溢れて試合し出して、試合内容は誰が見ても良くなりました。
しかし、G1というシングルマッチのみの世界では、今ひとつ伸び悩んでいた感じがしました。
それがこの試合、やっぱり格上であるジュース選手相手に全く引けを取らない闘いっぷりを見せまして、なんなら試合の主導権はほとんどYOSHI-HASHI選手が握っていたように思えました。
格上げイベントだから無理に勝たせてもらったかつての勝利とは違い、実力でもぎ取った勝利でした。
良いタイミングで逆水平をしっかり当てて、自分のペースにして、ジュース選手には新技の体勢にすら入らせない完封といってもいい内容でした。
試合開始から「ナックルのジュース」か、「逆水平のYOSHI-HASHI」かという見方をしていたのですが、途中から完全な「逆水平のYOSHI-HASHI」でした。
そして、ナックルにも怯みませんでした。
もうNEVERのシングルを巻いてもおかしくないんじゃないでしょうか。
このG1、さすがに優勝はないでしょうが、勝ち越して欲しくなりました。
それではまた。
ありがとう!