元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
『G1 CLIMAX 28』も折り返しです。半分が過ぎたところでほぼ優勝がなくなってしまったのがUSヘビー王者であるジュース・ロビンソン選手というのがビックリです。ケガをしてるので仕方がないところもありますが、この前の試合後のコメントでも勝てなかったら新日本プロレスを辞めるとか言っていました。
[WWE関連の噂] WWEがジュース・ロビンソン(元CJパーカー)に関心、サマースラムのカードが変わる?、他
→https://t.co/wxnuQKAP57#wwe_jp pic.twitter.com/76VixaZPkG— 青空プロレスNEWS (@WPW_News) 2018年7月28日
おいおいマジか、勘弁してくれよ。ジュース選手はずっと新日本プロレスにいてくれるもんだと思っていたので、ちょっとショッキングな話でした。
ということで、ここからはジュース選手が全部勝つということになります。え〜っと、残りは誰と対戦するのかな?SANADA選手とザック・セイバーJr.選手と石井智宏選手と後藤洋央紀選手か。む、厳しいな。いや、でもここからジュース選手は全勝です。その証拠に今回は勝ちました。
ということで試合の感想です。
タマ・トンガ vs ザック・セイバーJr.
戦前タマ選手がザック選手の線の細さをバカにしていたので、力vs技のわかりやすい対決になることを期待していたのですが、結果的にはそういう攻防はほんのちょっぴりでいつものBULLET CLUB ORIGINAL(以下BCOG)のオチでした。
BCOGの主張はわかったけども、毎度毎度のそのオチではさすがに飽きてくるということで、頭にタンガ・ロア選手の口上を入れたのかも知れませんが、やっぱり試合内容をもうちょっとひねってほしいですね。
ああ、こんな反則の仕方があったかとか、こんなレフェリーのブラインドのつき方があったかとか、ただわ〜と出てきてわ〜と暴れるってのは、もうそこそこキャリアでしょ?タマ選手もバッドラック・ファレ選手も。わ〜わ〜やったら良いキャリアではないのです。アタマがちぎれるかと思うくらい考えて欲しいです。
「ザック選手はサブミッション一辺倒なのでそういうことはMMAでやれ」という謎の批判を食らったりしているのですが、実はキックもヒジョ〜にお上手です。ムチのようにしなるキックを時々挟んでくることで、コッテリサブミッションを食べたところの箸休めになっていて、とっても良いです。
この日もハイキックからの水面蹴りとでも言いましょうか、地を這うローキックでタマ選手をすっ転ばしていました。単純にカッコよかったです。まだ2敗ですから、この調子で勝ち星を重ねて、優勝争いに最後まで絡むことを期待します。
ジュース・ロビンソン vs 矢野通
やっと我らがジュース選手の初日が出ました。
ケガしている腕を攻められていたので、これで負けるということも十分あり得ると思い、ハラハラしておりましたが、何とか勝てました。素直に嬉しい。
この画像ではわかりにくいかも知れませんが、ジュース選手の左手、ギプスがないのです。石膏でガッチガチに固められていたので、これまではその左手での攻撃は即反則ということになっていたのですが、これで次の試合からはジュース選手用の特別ルールはなくなりそうですね。
とはいえ、ナックルはそもそも反則なんですがね・・・。
右のジャブからの左のストレートという攻撃は、僕はテリー・ファンクさんを思い出しますが、
これで攻撃のリズムを作っているので、これが出来ないとどうにも波に乗れないというところがあったはずです。これで波に乗って連勝街道まっしぐらとなるに違いありません。
石井智宏 vs 飯伏幸太
この日のベストバウトはこの試合です。飯伏選手のいいところをここまで引き出せるのは、現在では石井選手しかいないんじゃないでしょうか。飯伏選手が石井選手のノドへのパンチを放った時は、石井選手の声も本間朋晃選手みたいになっちゃうんじゃないかと心配になりました。こういう狂気に満ちた攻撃こそ、飯伏選手のいいところ。頑丈で受けの上手い石井選手でなければなし得ない試合でありました。
こういう試合をする石井選手を嫌いな人はただ殴り合ってるだけでつまらんと言ったりします。でも、前回のザック戦もそうでしたが、石井選手がただの頑丈でどつきあいしか出来ないレスラーではないことを今回も魅せてくれました。
この技は現在の飯伏選手のフィニッシュホールドであるカミゴェですね。これをパッと出すことが出来るんです。石井選手は必ずファンを驚かせてくれます。だから、この試合は負けてしまいましたが、また石井選手の試合が観たいとなるのです。石井選手ならきっとまた僕らを驚かせてくれるとワクワクさせるのです。
それに触発されて、その後今度は石井選手のフィニッシャーの垂直落下式ブレーンバスターを飯伏選手が放ちます。
あんまり使ったことがない技だと思いますが、それをこの美しさでやれてしまうんですから飯伏選手も素晴らしいです。これは石井選手に引き出されたのです。相手の長所を引き出すというのも石井選手の良いところです。
もしかしたらこの試合が今年のG1のベストバウトになるかも知れないというくらいのインパクトでした。
後藤洋央紀 vs 内藤哲也
前であんな壮絶な試合をやられたら、そのあと試合する選手はキツいだろうな〜と思いながら観始めた試合です。案の定、普通の試合でした。
後藤選手も内藤選手も自分のムーブを必ずキチンとやろうとする選手です。相手にスカされたり、防御されたりしたら、あとでもう一回「全く同じこと」をします。僕はこの「全く同じこと」をするというひねりのなさが、この両者がイマイチ好きになれないところです。特に内藤選手にその傾向が強いので、内藤選手のほうがより苦手です。
ファンとしてはお馴染みのムーブを見たいという気持ちもありますから、それを披露しようとする気持ちはわかります。でも、上手い選手は少しひねってきます。入り方を変えたり、順番を変えたり、工夫します。読まれてるからスカされたり、防御されたりするんだから「全く同じこと」を繰り返しても本来決まるはずがないと、思えてしまいますよね?だから「全く同じこと」はしないのです。ま、プロレスだから決まりますけど。
つまり、それをやられると冷めちゃうんです。
この試合はそういうお互いの決まった型を順番に並べて終いというようなものに見えました。特に後藤選手はしんどかったです。
せっかく内藤選手が「NEVERのベルトで力を最大限に引き上げてもらって2勝2敗」と挑発してくれたんだから、それに乗っかってもっともっと感情的になってババ〜っと攻めても良かったはずです。
僕はこのツバ攻撃をするところが内藤選手のもっとも嫌いなところなんですが、こんな事されたら普通キレるでしょ?なりふり構わずボコボコにしたれってなるでしょ?そういうのが後藤選手にはないんです。
後藤選手は未だ自分で試合を作るということが出来ないんだから、内藤選手の提案に乗っかればもっと良い試合に出来たはずです。内藤選手はどんな技でもいちいち派手に受けてくれますから、後藤選手が強く見えますし、が〜っと攻めて行っても後藤選手に損はないのです。
なのに、それをしないからお互いの定番ムーブを見せ終わったらデスティーノってことになったんです。
こんなんじゃIWGPヘビーは取れないし、G1の優勝もしんどいですね。
ケニー・オメガ vs SANADA
明言はしませんでしたが、ケニー選手はSANADA選手は去年よりも進化していると思っているんじゃないでしょうか。内藤選手のことはハッキリと進化していないと言っていたケニー選手が、SANADA選手に関しては言葉を濁したのです。
僕はケニー選手を止めるのはSANADA選手だと確信して試合を観ていました。ところが最後に炸裂にしたのは片翼の天使でした。まだ勝つか〜。
どんなに劣勢であっても、流れを自分に引き寄せる強烈な打撃・Vトリガーがあるのが、ケニー選手の強みだと思っています。SANADA選手の技でこれを食らったらもう終わりという技はラウンディングボディプレスくらいでしょうか。それ以外ならもらっても
仮にこんなに素晴らしいブリッジのタイガースープレックスで投げられても、すぐにVトリガーを当てておけば、またケニー選手の流れになってしまいます。そしてSANADA選手のフィニッシャーであるスカルエンドもいろんな入り方をしますが、いろんなかわされ方があって、なかなかリング中央でガッチリとはなりません。
そうなると、SANADA選手が勝てそうなイメージが湧いてこないんです。もしもSANADA選手にケニー選手のVトリガーに匹敵する技があれば、もっとこの試合は盛り上がっていたんじゃないかと思います。
そこでSANADA選手にオススメしたいのがこちら
シャイニング・ウィザードです。ご存知、SANADA選手のお師匠様である武藤敬司選手のフィニッシャーです。武藤選手のムーブを意識的に使っていると思われるSANADA選手ですから、この技もキチンと使えるんじゃないでしょうか。
この試合でも終盤に突然シャイニング・ウィザードが出るんじゃなかろうかと期待しましたが出ませんでした。きっとこの技が出たら、ケニー選手に勝てます。出なかったので今回は勝てなかったんじゃないでしょうか。
次回の対戦は来年になっちゃうか、もっと早くになるかはわかりませんけど、今度こそはケニー選手をぶっ倒して欲しいです。
それではまた。
ありがとう!