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棚橋弘至が勝ったも同然:7.25 WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME

元気ですか〜?! どうも、ろけねおです。

実はセミファイナルからしかリアルタイムで観れませんで、先程メインをもう一度観直したところです。

たった2試合しか観ていないんですが、本当に素晴らしい内容でした。もちろん、最後のEVIL選手も含めて素晴らしかったです。

WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME

鷹木選手が勝った瞬間に真っ暗になるという選択肢もあったと思うのですが、それをせず花火がどんど〜んとあがって、鷹木選手の入場テーマが少しかかったところで、音が止まっての暗転に、ボクはEVIL選手の配慮を観た気がします。

Twitterを観ると、怒っておられるファンの方がたくさんいまして、また前のKENTA選手みたいなことになるんじゃないかと心配です。

それだけプロレスに本気でのめり込んでいる方が多いということなのでしょうけども、くれぐれもこれはエンターテイメントなのですから、選手本人に物申すような無粋な真似はしないようにしていただきたいところです。

EVIL選手はこんなハッピーな場面をぶち壊す役をキッチリ全うしたのですから、称賛されることはあっても、批難されることはないのです。

ということで、今回はそんなメインを振り返ってまいります。

勝ったも同然

昨日のブログを書いている時点ではまだ飯伏幸太選手が欠場なのか、出場なのかわからない状況でしたが、朝の10時頃に決まったそうですね。

飯伏選手本人も新日本プロレスも出来れば飯伏選手で行きたいということで、そこまで引っ張ったんでしょう。

結局棚橋選手に決まったのを知った時は、正直、仕方がない棚橋選手しかいないしな〜と思いました。

一昨日は鈴木みのる選手というのも良いんじゃないかと思っていたのですが、フリーの選手にそこまで責任をおわすわけにも行きませんし、やっぱりここは棚橋選手しかありませんね。

ゆえに、棚橋選手が試合してくれたらそれでいい、という気持ちだったし、あわよくば棚橋選手が新しいベルトを巻いているところが観られたら最高だなと思いながら観戦しました。

ところが、想像以上の棚橋選手でした。

前日のKENTA戦を観終えた時点では、ここまでの試合をやってのけるなんて全く想像出来ませんでした。

勝ってベルトを巻いてほしいな〜とは思っていたものの、さすがにそれは無理か、いくらなんでも鷹木選手が気の毒か、と思っていました。

しかし試合が進むにつれて、これは本当に棚橋選手が勝つということもあり得るんじゃないかと思えてきたのです。

棚橋選手が思わせてくれたのです。

序盤は鷹木選手がちょっと動きが硬いような気がして、あがってるのかなと思いました。

棚橋選手が相手でも、いつも通り上から目線で試合をすることを期待していたので、鷹木選手ともあろう選手でもドームのメインは違うんだな、とちょっと驚きました。

で、気がついたら完全に棚橋選手のペースになってました。すぐ自分のペースに持っていく鷹木選手が早い段階でペースを握られてしまったのです。

これにも驚きました。

さらに棚橋選手は、得意の足殺しのフルコースで早々に鷹木選手の瞬発力を殺してしまいました。

鷹木選手と試合したら、棚橋選手のモタモタ感がよりいっそう目立つだろうと思っていたのですが、それをさせなかったのです。

これで完全に二人が同じ土俵に立つことになり、ここから棚橋選手がどんどん鷹木選手を追い込んでいくような展開になりました。

途中は棚橋選手は鷹木選手にとって天敵なんじゃないかというくらい、棚橋選手の攻撃がビシビシ決まってました。鷹木選手がなんか技を出しても威力を半減させられているような感じがしてました。

棚橋選手のカミゴェが決まって、ハイフライフローが炸裂した時は完全に棚橋選手の勝ちだと思ってしまい、ドキドキしてました。

結局は鷹木選手が勝ちましたが、鷹木選手も

ある意味、本当の勝者はアンタかもな?

新日本プロレス公式サイト

リングでこう言ってましたが、ここまでの試合を見せられてしまうと、棚橋選手が勝ったも同然です。

誰に何があろうと、新日本プロレスに棚橋弘至がある限り大丈夫だと思わせる説得力がありました。

エースは棚橋弘至

いくら棚橋選手でも、鷹木選手を相手にドームのメインはしんどいんじゃないかと思ってた節があったんですが、それは間違いでした。

いったい何回「ダメなんじゃないか」と「まだまだいける」を繰り返させるのでしょうか。

なんだかんだで、この5年くらいはこの感じで棚橋選手の手のひらの上で転がされています。

これがエースの自覚というか、覚悟というか、責任感なんでしょうね。

飯伏選手にエースの座を譲ったように見えていましたが、飯伏選手は病気に見舞われ、棚橋選手がメインをきちんと務めきるというところに、エースはまだまだ棚橋選手なんだなと思いました。

直接試合をして勝ったからとて、エース交代とは行かない現実を見ました。

仕方がないとは言え、大一番に出てこられない選手をエースと呼ぶのはちょっとしんどいのかなと思わせる出来事でした。

棚橋選手も以前と変わらず活躍していたら、きっとドームのカードに名前が入っていたわけですから、飯伏選手の代打なんて出来なかったのです。

それがドーム大会なのにカードに棚橋選手の名前がない、いよいよ新日にも新しい時代が来たと思わせておきながら、こんな事が起こってしまう運の強さが棚橋選手にはあり、これがエースの証明であるように感じました。

鷹木選手がマイクで

俺たちの世代が、まだまだプロレスを引っ張っていかなきゃいけねぇだろ!

新日本プロレス公式サイト

と言ってましたが、それは棚橋選手の凄みを間近で感じたので、ここで世代の話を出さずにはいられなかったんだと思います。

飯伏選手は鷹木選手と同い年ですし。

たぶん、この日のメインは棚橋選手のことしか記憶に残らないんじゃないですか。後で振り返った時に鷹木選手のことを思い出せるでしょうか。

マイクのことは思い出せても、試合の記憶の大半は棚橋選手の記憶で埋め尽くされていると思います。

ホントに棚橋選手は100年に一人の逸材でした。

※棚橋選手が勝手に言ってるだけと思ってました。

鷹木信悟がチャンピオンで良かった

メインがこれだけ素晴らしい試合になったのは、棚橋選手が大いに活躍する試合に仕上がったのは、チャンピオンが鷹木選手だったからです。

ゲームのキャラクターのように選手が持っている各能力をパラメータ表示すると、ほとんどの部分で棚橋選手は鷹木選手に劣っていると思います。

特にパワーとスピードに関しては圧倒的で、普通に考えると鷹木選手に勝つどころか、対抗すら出来ないと思わせます。

そこをキャリアのなせる業でしょうか、知恵と工夫で対抗してみせたため、棚橋選手のプロレスラーとしての奥深さを見せつけられ、結局記憶には棚橋選手しか残らない気にさせたのです。

だから、棚橋選手が勝ったも同然になったのです。

棚橋選手が素晴らしいのは言うまでもありませんが、鷹木選手が相手でなければ、鷹木選手がチャンピオンでなければ、この試合は成り立ちませんでした。

新日の最高峰のベルトは、やっぱり新日でヤングライオンとして修行した生え抜きの選手に巻いてほしいと思っている派です。

だから、初代が飯伏選手で、二代目がウィル・オスプレイ選手で、三代目が鷹木選手であるこのベルトに対して、どうも気持ちが入らない部分があったのですが、この試合を観て、チャンピオンというのは、今この瞬間もっと充実している選手が巻くものなんだな、と思い直しました。

出自がなんであれ、会社が指定した日に指定した場所で、最高の試合を作ることができる選手がチャンピオンなのです。

それなら現時点では、満場一致で鷹木選手ということになりますね。

スカスカのドーム、花道のないドームを観て、なんだかスゴく寂しい気分になってた部分もあったんですが、全部吹き飛びました。

何もかも鷹木選手のおかげ、鷹木選手がチャンピオンだったからこそです。

本当に良かった。

今年はベストバウトを選ぶのが大変ですね。

それではまた。 ありがとう!


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