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チャンピオンが負けた日:7.21 G1 CLIMAX 28 観戦記

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

 

前回のBブロックの試合では、僕の中ではイマイチ盛り上がらなかったと書きましたが、

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今回はかなり盛り上がれました。それぞれがそれぞれの味わいがある試合が並んでまして、この日の後楽園ホールをライブで観れた人はお得だったと思います。

矢野通 vs 飯伏幸太

個人的にはこの日のベストバウトです。矢野選手の戦い方に不満を持っているファンというのが一定数いますから、なんで矢野選手をG1に出すんだ?YOSHI-HASHI選手よりもむしろ矢野選手のほうがふさわしくないだろ?というよう意見を見かけたことがありますが、この矢野選手の素晴らしさが理解できないなんて、悲しいです。

 

この日の飯伏選手も素晴らしかったです。今年のG1の飯伏選手は凄く良くなってきて、決勝戦あたりには脂が乗り切る頃になるんじゃないかと思わせる充実っぷりです。特に相手が矢野選手ですから、どうしたらおもしろい展開になるか、どうしたらお客さんが湧くかをしっかり考えて試合しているように思いました。

 

あらゆる相手に柔軟に対応して、プロレス頭を駆使した発想でファンをアッと言わせる動きを見せるのが飯伏選手の魅力ですが、長らくそれが見れませんでしたので、もう才能が枯れたのかな〜とか思っていたのですが、いやいやそんなことはありません。

 

今回は矢野選手に敗れてしまいましたが、この調子で良い試合を積み上げていけるような感触がありました。

矢野通のアメフトタックル

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

フィニッシュが圧巻でしたね。ついに日大タックル(悪質タックルという名前がついてました)が解禁されました。日大問題を取り上げたときから、いつかこの技を使う日が来るんだろうな〜と思っていたのですが、ついに来ましたね。このセンス、シビレました。

 

優勝候補の筆頭であろう飯伏選手が悪質タックルによって敗れるというのは、実に爽快でした。

SANADA vs ザック・セイバーJr.

この試合も個人的にベストバウトに勝るとも劣らない名勝負でした。

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春のニュージャパンカップ、ほとんどの選手がザック選手のサブミッション攻撃に手も足も出ない中、比較的善戦してるようにSANADA選手が今回は完璧に近いくらいサブミッションを封じ込んでいました。

ザック・セイバーJr.vs SANADA

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

※ザック選手がこういう技を仕掛けたら、

ザック・セイバーJr.vs SANADA

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

※同じ技で切り返してました。
ニュージャパンカップで負けた後、ザック選手との再戦がG1であるかも知れないと密かに対策を練っていたのが、この試合で花が開いたのだとしたら、あのときの負けも意味があったと言えます。

 

ニュージャパンカップで負けた飯伏選手は自分のフィールドである打撃勝負に引っ張り込んで、サブミッションにはあまり付き合わないという作戦でザック選手に勝利しましたが、果たした同じくあの時負けた内藤選手はどういう対応を見せるのか、SANADA選手の勝利で俄然楽しみになりました。

 

フィニッシュの後方回転足折固めもタマ・トンガ選手を倒したときに一度見せているのが、フリになってました。この辺の流れも上手いです。予想は飯伏選手の決勝進出にしてますが、SANADA選手に決勝に行ってもらって、EVIL選手と争ってほしいな〜と思わせる名勝負でした。

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ジュース・ロビンソン vs 内藤哲也

内藤選手のファンの人に怒られるかも知れませんが、このG1でやっと内藤選手の良いところが見られた気がします。バックステージコメントもチョイチョイ噛んでましたし、いちいち何でも反論戦にゃ気が済まん感じだったのがしなくなったし、試合内容もコスチュームもそれまで通りだし、パッとしませんでした。

 

ところがジュース選手の左がケガしてると言うだけで、これだけバラエティーに富んだ左攻撃を見せるなんて、さすがです。こういう能力をわかりやすいウイークポイントがない選手に対してでも見せてもらいたいものです。

ジュース・ロビンソンの雪崩式ブロックバスター

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

かたやジュース選手はケガをしていながらも、果敢に新技にチャレンジしていて、マイケル・エルガン選手同様、G1に掛ける思いを伝わってきます。この雪崩式のブロックバスターも今まで使ってなかったんじゃないでしょうか。

 

使ってなかった技は失敗する確率が上がると思いますが、恐れずに踏み込んでもらいたいです。たくさん技を出しゃあ良いってわけではありませんが、使える技が多いのは試合に幅を出すことが出来るので、良いことです。

 

ジュース選手にとっては、残念な結果でしたが、腐らずに戦いつづけて欲しいです。

ケニー・オメガ vs タマ・トンガ

一言で言えば、残念な試合でした。BULLET CLUB OGはこのG1ではずっとこんな感じで行くんでしょうか。これが通常のシリーズであるなら大歓迎なんですけど、G1の公式戦でやって、一体誰が得するんだろう?と考えさせられます。

 

せっかく久しぶりにタマ選手のシングルマッチが観られる機会で、しかも今回は相手がモメてる最中のケニー選手ですから、今大会屈指の名勝負になる可能性もあるんじゃないかと少し期待していたのですが・・・。

タマ・トンガのガンスタン

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

切れ味鋭いガンスタンもレフェリーに繰り出したんじゃ宝の持ち腐れです。このまま何のオチもないまま、自分たちの点数だけ稼げないで終わりそうで心配です。

 

ぜひとも、僕がライブ観戦する試合では反則裁定を選ばずにちゃんと試合して欲しいです。お金払ってるのですから。

後藤洋央紀 vs 石井智宏

グイグイ引っ張ってくれるの選手の相手だと、後藤選手の何とも言えないモッサリ感が薄まって良い感じに仕上がります。石井選手に感謝して、どんな相手でもこういう試合ができるように精進してもらいたいです。

 

後藤選手の技は本当に素晴らしいものばかりなんですけども、使い方がヘタクソです。特に浣腸のポーズから繰り出すミドルキックはあんまりインパクトを残せてきませんでした。しかしこの試合では、石井選手にこんな良いミドルが打てるんだから、効果的に使えればちゃんとインパクト残せるよ、ってメッセージを送られているように見えました。ホントに石井選手は優しい。

石井智宏と後藤洋央紀のヘッドバッド

出典:新日本プロレスリング公式ウェブサイト

このような打撃のぶつかり合いを中心にした試合展開でしたが、実はこれに後藤選手が付き合うのは、後藤選手のほうが損をするんじゃないかと思っています。

 

ラリアットの相打ちも何度もありましたけど、見るからに身体がゴツい後藤選手が打ち負けると後藤選手がいろいろ弱く見えてしまいます。むしろ石井選手のラリアットを何度受けても耐えきって一発で返すという展開のほうが後藤選手が強く見えるんじゃないかと思います。

 

さらに柴田勝頼選手のことを思ってか、スリーパーホールドもよく繰り出します。絆深さを証明するには良いのですが、もう使わなくても良いんじゃないかと思います。実際のところレスラーじゃないのでわかりませんけど、スリーパーホールドは力で締める技ではないので、後藤選手のキャラクターには合ってません。

 

同じような技なら、ヘッドロックやフェイスロックのような相手を落とそうとする技ではなく痛めつける力で締め上げてギブアップを迫る技のほうが良いと思います。

 

さて、この日はチャンピオンの負けが目立つ日でした。秋のビッグマッチへの種まきだと思うので、これからもチャンピオンの試合を、特に負けちゃった試合をしっかり観ましょう。

 

それではまた。

ありがとう!


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