元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
いつもより少し早い時間に始まったので、ちょっと戸惑いました。ご飯を食べながらゆっくり観るというスタイルが定着してきた今日このごろだったのですが、15時はご飯とご飯の間で、3時のおやつを食べるという習慣もないので、ただただ戸惑いました。
そんな僕の戸惑いをよそに、試合はまたしても名勝負の連続。メチャクチャ楽しいですね。プロレスラーの皆さんに感謝しかありません。
ランス・アーチャー vs バッドラック・ファレ
『怪獣大戦争』だと書いたのですが、古すぎましたね。『キング・オブ・モンスターズ』と表現にすれば良かったかなと反省してました。
#GodzillaMovie 音楽の凄みが分かる特別メイキング映像解禁✨
圧巻のフルバージョンは東宝YouTubeチャンネルで↓https://t.co/UhDyUANyv3 pic.twitter.com/ysQZ7bCy8B
— 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式 (@GodzillaMovieJP) 2019年6月8日
ちなみに妻が一人でこの映画を観に行きました。ムチャクチャ面白かったらしいです。
そんな妻がイチオシのアーチャー選手がこの日も勝ちました。
かつてドームであったビッグバン・ベイダー vs スタン・ハンセンみたいな壮絶なるドツキ合いを想像していたのですが、
随分と方向性は違いました。これはこれで楽しかったんですがね。
この試合もアーチャー選手のやる気をビンビンに感じさせる試合でした。ファレ選手もそんなアーチャー選手に対抗しようとしていたっぽいのですが、空回りしていたように思いました。
そして、やっぱり邪道さんは不要でした。毎回介入する必要はないと思います。初戦、ファレ選手は最後まで一人だったので、今年はこの感じで行くのかと思っていたのですが、今回は邪道さんがついてきました。邪道さんがいることで試合がより盛り上がるなら良いんですが、そんな効果が出たことないのに、よくも出てこれたもんだと思います。
ここから先、一緒に入場してくるのは良いとしても、介入だけは止めてもらわないと、ファレ選手がこれ以上良くならないですよ、多分。
1番インパクトがあったのは、新日のWEBサイトには写真がなかったのですが、アーチャー選手のコーナーを駆け上がってからの振り向きざまのボディーアタックです。
この日も飛び出したロープ渡りを観ても、アーチャー選手のボディーバランスの良さは伺い知れるわけですけども、あんな技が出来るなんて思ってませんでした。アーチャー選手、ナメてました、ごめんなさい。
いつもの交通事故もインパクトありました。150キロほどあるファレ選手も吹っ飛ぶんですから、本当に交通事故です。
.@LanceHoyt ‘Car Crash!!!’
Sign up Now & Stay tuned to https://t.co/Tj7UBJ4PjP#njpw #G1Climax #g129 #njpwworld pic.twitter.com/XMXCLZpbNn— njpwworld (@njpwworld) 2019年7月14日
新日本プロレスワールドのtwitterでもこれを「Car Crash」と呼んでます。
ファレ選手の雪崩式ブレーンバスターも凄かったですね。
2人がリングに落ちた衝撃でレフェリーが飛んでましたから。WWEならリングに穴が開いてますよ。
そして最後はEBDクロー。
ファレ選手の頭がツルツル滑って、無効化されるんじゃないかと心配になっていたのですが、こうやって写真を観ると、クロー攻撃が効いてフォールしたというよりもアーチャー選手が馬乗りになって抑え込んだら、動けんわな、という実に原始的なフィニッシュでした。
EBDクロー、これ僕が思っている以上に良い技なんじゃないでしょうか。本当に皆殺しにされそうです。
ウィル・オスプレイ vs SANADA
ここからの4試合は全てメインでやってもおかしくないカードで、試合が終わるたびに、メインは本当に棚橋弘至 vs KENTAで大丈夫?となってました。
戦前、僕はSANADA選手が勝つであろうと予想してました。何しろ、SANADA選手は今やオカダ選手のライバルで、今年のG1では優勝しないにしても、優勝者に勝っていたり、優勝者と同じ点数だったり、そしてオカダ・カズチカ選手に勝っているはずです。
データ解説でおなじみの元井美貴さんによりますと、昨年のSANADA選手の戦績は4勝5敗と負け越していたそうです。SANADA選手、去年はそんな扱いだったの?とビックリしましたが、今年はグンと番付が上に来きます。
なので、たとえジュニアのチャンピオンでスーパージュニアの覇者であっても、負けないだろうと踏んでました。
ところがどっこい、オスプレイ選手のストーム・ブレイカーが炸裂してしまいました。オスプレイ選手も好きだけど、SANADA選手が負けたのはかなり残念でした。
それにしても2人の試合は美しいです。丁寧 vs 丁寧、正確 vs 正確という教科書に載るような攻防の連続でした。途中ミスったんじゃないかと思わせる攻防もありましたが、ちゃんとリカバリーする技術も持っているということでも、これからプロレスラーを目指す人、プロレスラーになったは良いけど伸び悩んでいる人、YOSHI-HASHIさんなんかは絶対に観たほうが良い試合です。
オスプレイ選手はほぼ毎試合のようにサスケ・スペシャルを出しますが、この技、僕のイメージでは3試合に一回の割合で飛距離が足らなくて、エプロンで頭を打ちそうな感じになります。正確さが売りのオスプレイ選手でこれなんだから、この技はかなり難易度の高い技なんですね。今更ですが、グレート・サスケ選手は凄いんですね。
なので、ヒヤヒヤするのでそんな毎試合飛ぶ必要ないのにな〜といつも思うんですが、サービス精神が多せいなんでしょうね、飛んでくれます。この日のサスケ・スペシャルは完璧でした。良かった。ホッとしました。
SANADA選手の動きも負けてませんでした。こちらもほぼ毎試合のように飛び出す武藤敬司式プランチャ。
派手な飛び技が増えた現在において、地味な部類に入るプランチャですが、SANADA選手が繰り出すと映えます。ただ飛んで落ちてるだけの人もいますが、SANADA選手の場合は手の先から足の先まで神経が行き届いたプロ中のプロのプランチャです。
そして、この試合で嬉しかったのは僕の好きな技であるローリング・ソバットをSANADA選手が使ってくれたことです。
こちらはSANADA選手もたまにしか出さないんですけども、これまた武藤敬司選手が使ってた技です。
ジャンプしないソバットは蹴りを得意とする選手が頻繁にチェンジ・オブ・ペースで使いますが、この派手なローリング・ソバットを使う選手はほとんどいないんです。だから、SANADA選手が使ってくれるのは本当に嬉しいんです。
この日は負けちゃったけど、ここから白星重ねて、優勝決定戦で後藤洋央紀選手の前に立ちはだかってほしいです。
オカダ・カズチカ vs ザック・セイバーJr.
バックステージコメントが冴え渡るザック選手。バックステージコメントが気になり過ぎて、ザック選手が負けてしまうとコメント出せないんじゃないかと心配になるほどです。
そんなザック選手は負けてもしっかりコメントを出しててホッとしました。
(※「ノーノーノー!」と叫びながら転げ込むようにしてインタビュースペースに現れると、インタビューバックを引き倒して蹴飛ばし、自分も壁に倒れ込んで頭を打ちながら)クソーッ! いや、大丈夫なはずだ。俺はしっかりと戦った! “カズチャン”、ダーリン、今日は仕方ない。俺は戦い抜いた。クソッ、こんなもの!(※と、目の前に倒れているインタビューバックを再び叩き始め、起き上がり)いや、今日はこんな結果になったが、ロンドンでは絶対にオマエにタップさせてやるからな!
オカダ愛に満ちたコメントでした。
かたやオカダ選手。
こうやって、ザックとは敵対する同士だけれども、体で会話して、お互いがどれだけのレスラーかっていうのは、しっかり伝え合ったんじゃないかなと思います。そうやって、俺たちみたいな若い世代でプロレス界を盛り上げていかないといけないと思いますし、そういうきっかけの中の一つにはなったんじゃないかなと思います。
プロレス界全体を見ています。やっぱりオカダ選手は大したもんです。
さて試合ですが、これもメインでいいんじゃないかというカードで、メインを食う勢いの内容でした。
オカダ選手はザック選手を相手にしても、キチンと対応してただただサブミッションを極められまくるということにはならないのが、チャンピオンとしてとっても頼りがいを感じます。
穴のなさが、つまらんとなる場合もあるのですが、僕はチャンピオンとはこういうものだと思っているので、強過ぎてつまらんという気持ちもなくもないんですが、それ以上にチャンピオンなんだから、新日のトップなんだから、強過ぎて当たり前、他の選手がだらしない、と思っています。
攻守のバランスがいいオカダ選手に比べてザック選手は、攻撃のパラメーターはサブミッションとテクニックだけズバ抜けていて、他は並か並以下。防御のパラメーターもサブミッションとテクニックだけズバ抜けていて、投げに対する防御も打撃に対する防御も一発食らったらもうダメという極端にバランスの悪い選手です。
特にツームストン・パイルドライバーを食らった時は首を壊したかと心配になりました。昨日のジェフ・コブ選手のパイルドライバーをもらった石井智宏選手もそうでしたが、手を広げてパイルドライバーをもらうのは怖いので止めてほしいです。
だから一発大逆転が常に発生するキャラなので、気を抜けません。
こちらは終盤のレインメーカーを切り替えしてのヨーロピアン・クラッチです。完璧な決まり具合でこれで3カウント入ってもおかしくなかったです。序盤にもドロップキックを薙ぎ払ってのジャパニーズ・レッグ・ロール・クラッチを決めました。これまた3カウントが入ってもおかしくなかったです。
ザック選手の試合はつまらんという人も時々いますけど、こんなハラハラする展開を演出する選手の何がつまらんのか、僕にはサッパリわかりません。連敗スタートですが、今後もG1を面白くしてくれること間違いなしなので、楽しみです。
飯伏幸太 vs EVIL
いくら団体に推されている飯伏選手であっても、ケガした状態でEVIL選手に勝たせるってことはないだろう、と思いながら観てました。
ケガした場所が足ではなかったら、勝ちもあったかと思います。飯伏選手のメインウエポンがキックや飛び技ですから、足が悪いと威力半減ですから、勝ちにくいです。こうなると、サブミッションや絞め技のフィニッシュがないと、試合しながらケガが治るということが考えにくいので優勝はしんどいですね。
打撃の打ち合いでも、ポンと足を蹴られると動きが止まってしまいました。キレてからが飯伏選手の見せ場ですから、キレてもそれがカンタンに止められてしまうという状況は、飯伏選手が活きないということになります。これは大変マズいです。
初戦のKENTA選手とは違い、頑丈なEVIL選手は序盤にガンガンと飯伏選手の打撃を受けましたので、試合全体のバランスは良くなりましたが、今後、足のケガが悪化して、また序盤から足を中心に攻撃する選手に当たってしまいますと、良い試合を作ることも難しくなってきます。心配ですね。
かたやEVIL選手の動きは素晴らしかったです。
特にセントーンは今や、第一人者でしょう。背中から落ちる技なのに、直前まで胸張って飛んでいるんですから、躍動感が違います。自爆してしまいましたが、コーナーからのダイビング・セントーンも良かったので、今後フィニッシャーに昇格するように磨いてほしいです。
最後のイービル(技名)も見事でした。
飯伏選手のカミゴェとの相性も良かったですね。相手のフィニッシュをかわして自分のフィニッシュにスンナリ入れるというのは大きなアドバンテージです。これが上手く機能すればIWGPヘビーも夢じゃないです。
このG1で少し番付が上になったSANADA選手と並んで欲しいです。
棚橋弘至 vs KENTA
G1始まる前はクソミソに棚橋選手を叩いていましたが、始まってみると棚橋選手の偉大さばかりを痛感させられています。
初戦、ドンズべりした(あくまで僕の見立てではです)KENTA選手でした。この試合だけゲスト解説で登場した柴田勝頼選手曰く、
前の試合では「ヒデオ・イタミ」が抜けてなかったということで、試合がスベっちゃったようですが、対戦相手の飯伏選手が「ヒデオ・イタミ」の中に眠っていた「KENTA」を引き出せなかったというところもあると思います。
この試合では見事に棚橋選手が「KENTA」を引きずり出せたと思います。
でも、やっぱりキック中心の試合展開は、僕としては面白味に欠けます。サブミッション中心のザック選手の試合が面白く感じて、キック中心だと面白くないのは、キックよりもサブミッションのほうが観ていて楽しいという好みの問題です。
プロレスは攻防があるから楽しいわけで、一方的になると途端に面白味がなくなってしまいます。打って打たれて打たれて打ってがKENTA選手は苦手なのか、それとも身体が小さいので、自分の攻撃と相手の攻撃は3:1くらいの割合でないと身体が保たないと認識しているのかも知れません。
でも、棚橋選手の打撃は腕から繰り出されるものです。何のマンガで読んだのか忘れましたが、足は腕の3倍の力があるらしいので、バランスとして棚橋選手の打撃3発に対して、KENTA選手のキック一発でバランスが取れるように見えると思います。
そのバランスの悪さが、KENTA選手の試合をつまらなくしているような気がしました。
とはいえ、この試合の棚橋選手の打撃はいつも以上に力が込められているようでした。一度も新日本プロレスを辞めたことがない男が他所から来た男に対して厳しく、硬く行くというのはシビレます。
それに初戦のオカダ戦同様に、コンディションも良かったみたいです。
スリング・ブレイドもハイフライアタックも、もたつきなく決めていました。
KENTA選手はここから良くなってくる予感がしました。試合後のマイクも上手でしたね。ここはWWEを経験しているからかな?
改めまして、新日本プロレスのファンの皆さん、KENTAです。おそらくたぶん、ここにいるほとんどの人が、もしかしたら初めて俺のことを見るかもしれない。まあ、実際、帰ってる人もチラホラ。まあ、それはいい…。それからもしくは、昔から、俺を見てくれている人も…(大拍手を受けて場内を見渡し)覚えてる、覚えてる、見覚えある…。あ~、覚えてる、覚えてる…。いや、お前は覚えてねぇよ。覚えてる…。まあ今日、棚橋さんと試合して、新日本のファンの皆さんと、棚橋さんが作り上げた信頼関係みたいなものを、まざまざと感じて、それは長年、時間を割いて、ここまでの形にして来たんだろうなと、勝手に推測しました。…でも、俺も、遊びにここに来たんじゃなくて、久しぶりにみんなに会いに来たわけでもなくて…それもあるよ。それもあるけど、俺は! 『G1 CLIMAX』を優勝するためにここに来たんだよ。みんなが俺を知っていようが、知っていまいが、そんなことはまあどっちでもよくて、『G1 CLIMAX 29』…(『オカダ・カズチカとやるんだろ!』という野次が飛び)いぃ~声してるな、通るな、声。誰だ、オイ!? いい声してるな、野球部か、オイ!? (さらなる野次が飛ぶと)いや、しつこい、しつこい。まあ、そんな感じで俺は必ず、初出場・初優勝をして、またここに帰って来ようと思います。せっかくだから覚えて帰って下さい。KENTAでした。
お客さんを適度いじるマイクが良かったと思います。特に決めフレーズとかなくても良い感じでしまったと思います。これで試合内容も良くなれば、もっとお客さんの反応も良くなるでしょう。
さて、棚橋選手は連敗となってしまいましたが、存在感を見せつけました。コンディションさえそこそこならば、これほどの試合を構築できる選手であることを思い知りました。最初に書きましたが、棚橋選手は偉大です。
勝ち負け関係なく、棚橋選手の偉大さを見せつける戦いをもっと観たいです。
それではまた。
ありがとう!