元気ですか〜?!
どうも、ろけねおです。
今回は永田裕志 vs 鈴木みのるだけ予想をハズしました。
多くのファンの方もほぼほぼ予想通りだったんじゃないでしょうか。
それでは振り返ってまいります。
もっとヨーロピアンテイストを出せば面白い
最初はゲイブリエル・キッド vs 石森太二です。
ここまでどういう選手なのか掴みきれていないゲイブ選手ですが、序盤の腕の取り合いに見慣れない動き見せてくれました。
LA Dojoの選手だけどヨーロピアンテイストな、またはクラシカルな試合をやれる選手なのかもと思えて、なんだか嬉しくなりました。
御覧下さい、この自信に満ちた表情。腕の取り合いだけは負けない自信があるんでしょう。良いですね。
他のヤングライオンにはないカラーですし、丁寧に磨いて行って欲しいです。どの技も丁寧に出しているようにも思えましたので、それを持ち味にした渋いレスラーになって欲しいとも思いました。
また、飛んできた石森選手をキャッチして逆エビ固めに切って取りました。テクニックとパワーを兼ね備えてるということでしょう。
ま、ヤングライオンにキャッチされてしまうくらい石森選手が小さいとも言えるんですがね。
石森選手はあの飛び技(なんて技なのか知りません。スワンダイブボディシザースというそうです。)を必ず出しますけど、石森選手の飛び技にしては地味だし説得力もない(あからさまに小さい人がそのまま落ちて来てもダメージを与えそうな気がしない)ので好きじゃありません。もうひと工夫、ひとヒネリ欲しいです。
序盤と逆エビではちょっと面食らったようですが、あとは余裕綽々。そりゃそうですね。
最後は100点のイエス・ロック。
この極まり具合ならどんな選手でもギブアップするしかありません。ゲイブ選手の親指が極まり具合を褒めています。
スーパージュニアが楽しみ
続きまして、上村優也 vs 金丸義信です。
やってくれましたね〜上村選手。勝てはしませんでしたが、ここまでやってくれたら、本人以外はみんな納得の試合だったでしょう。
上村選手本人は勝ちたかったでしょうが、レジェンドと呼んで良いくらいの名選手である金丸選手に好きなようにさせなかったのは特筆すべきことです。
新技も出せましたね。
ダイヤル固めに、
スワンダイブのクロスボディ。
いずれもお見事。とくにクロスボディの躍動感、空中姿勢は近年見た同じ技の中ではナンバーワンの美しさでした。
この技ならはこれからどんどん磨かれていって、必殺技にまで昇華するかも知れませんよ。
この新技たちは『スーパージュニア』のために用意していたのかも知れません。
そうなると、今年はないかも知れませんが、『スーパージュニア』で活躍する、躍動する上村選手が観たくなります。
『スーパージュニア』は人数的に無理でも、IWGPジュニアの挑戦者決定トーナメントなんかやって、そこにエントリーさせてあげたり、ちょっと全日的ですが、上村優也10番勝負をやって、猛者とシングルマッチを組んであげて欲しいです。
そして、こんなに上村選手が美しく見えるのは、金丸選手の受けがあってこそ。受けの全日本で生を受けたプロレスラーだけのことはあります。
いい試合でした。
奇しくもオカダ vs 永田が実現
続きましてはセミファイナルです。
この試合良かったですか?実を言うとリアルタイムで観ていたんですが、ピンと来なくて途中で寝ちゃったんです。それで後でもう一度観たんですが、全然面白くなかったです。
永田選手が嫌いだということもあるでしょうが、
ほぼシバき合いだけの試合が嫌いなのかも知れませんが、ボクには全然響かなかったですね。
こんなことを書くと営業妨害になってしまうかも知れませんが、みのる選手の試合にはキャラクターと真反対の素のみのるさんの優しさみたいなものが随所に見られて、悪いことをやっているんだけど愛が感じられるので、好きです。
そしてかつて世界一性格の悪い男なんてキャッチフレーズもありましたが、そんな優しさと相反するような意地の悪さが魅力でした。そんな意地悪も相手を光らせるための愛情に見えてました。
ところがこの試合では、みのる選手はとにかく優しいだけなのです。意地の悪さを全く見せずになんとかして「永田裕志」にかつての輝きを取り戻させようとしているように見えました。
実況によると同い年だそうですが、近年でもベルトに絡む活躍をしているみのる選手に対して、試合が組まれないときもある永田選手では、物凄く差が出てしまっています。
同じようにコンディションの良さを褒められるのですが、その活躍度は雲泥の差です。それが7年ぶりの対決となった理由でしょう。
格付けが離れていたので闘えなかったんです。
それを永田選手自身はもちろんのこと、みのる選手自身も悔しかったのかも知れませんね。
「永田裕志」はこんなもんじゃないということをオレが証明してやるというような試合っぷりでした。だがそれがボクにはちょっと気を使われすぎたように見えて、永田選手がかわいそうでした。
ここで意地悪なことを連発して一方的にやられてしまいながらも歯を食いしばっての一発大逆転という試合展開のほうが永田選手が輝いたような気がします。
この試合は、永田選手が行けるところまでシバき合いに付き合うから、もうダメというところでバックドロップで投げてね、という感じがしました。
結局みのる選手のほうが格上であることが露呈したように思いました。
次はオカダ・カズチカ vs 永田裕志です。「永田裕志」の介錯はオカダ選手がする形になるんじゃないかという気がします。
ボクはこの試合の予想でこんなことを書きました。
ならば、タイトル戦線のど真ん中、プロレス界の頂点に君臨するオカダ選手とガッツリ闘って(ベルトに挑戦できるレベルを保っているのかどうかを)ハッキリさせたほうが今後の身の振り方を考えやすくなるのではないでしょうか。
次がもしかしたら永田選手の最後のシングルマッチになるかも知れません。
外道劇場
メインはオカダ vs 外道です。
あれ?フィニッシュはコブラクラッチということになってますね。
解説のミラノコレクションA.T.さんがあんなにハッキリとコブラクラッチとは違うと言ってたのにね。
どうでもいいことですが、このメインでのミラノさんは言葉の間違いが多かったです。外道さんが使った凶器はスパナではなくレンチです。締めるのはボトルじゃなくボルトです。
実況のアナウンサーはチョイチョイ甘噛やら、言葉が出なくなったりしてトホホだったし、ちゃんとしていたのは矢野通選手だけでしたね。もうちょっとしっかりして欲しいです。
さて、試合です。試合は完全なる外道劇場でした。
前回のオカダ選手の一騎打ちのオマージュからスタートし、
いろんなところから出てくるメリケンサックでの殴打、金的攻撃、ドロップキック透かし、外道クラッチと、いくらなんでもオカダ選手が負けるはずはないとわかっていてもハラハラさせられました。
あげくはジェイ・ホワイト選手のブレードランナー狙いでしっかりジェイ選手の宣伝も忘れないところも素晴らしかったですね。
オカダ選手が何をやってもちゃんと対処できるので、安心して好き勝手に暴れていたように見えました。なんだかんだでこの2人の間には信頼関係が出来上がっているんです。
この試合はお客さんが入っていたら大騒ぎだったでしょうね。もっともっと盛り上がっていたはずです。
一昨日の邪道選手はヒドかったですが、外道選手はこうしてキチッとメインを勤め上げることが出来るんですから、大したもんです。
かつて大きな人が好きなジャイアント馬場さんが外道選手のことを欲しがったという話を聞いたことがありますが、それがよくわかります。
ちなみにこのとき邪道選手も一緒に全日に参戦していたのですが、邪道選手はいらんと言われて、邪道選手と一緒じゃなきゃ全日行かないと外道選手が断ったという話です。どこで読んだかは忘れましたし、うろ覚えです。あれ、それはWWFの話だったかな?
今後いくらでもオカダ選手は自らの輝きを見せることが出来るとあってか、今回は完全に脇役に徹した形でした。こういうのもキチンとこなせるところがトップレスラーの証です。
さて、次は永田戦。どんな試合を見せてくれるでしょうか。楽しみです。
ここまで無観客のNEW JAPAN CUPを観てきまして、お客さんがいないことにそんなに違和感を感じてなかったんですが、この日のメインはお客さんがいたらもっと面白く感じてたのではないでしょうか。
生で観てるお客さんのリアクションも試合を盛り上げるスパイスになっているんだな〜と思いましたし、外道選手がお客さんとコミュニケーションを取りながら試合を作っていく達人であることが改めてわかりました。
しばらくこの状態が続きますけども、やっぱり早く元通りになってほしいな〜と思わせた大会でした。
それではまた。
ありがとう!