元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今年の大阪城ホールはひどい終わり方でした。どんよりした空気で、大阪城ホールを後にするというのは、このところありませんでしたから、ショックでした。バッドエンドというのは必ずあります。ただ、バッドエンドに対しては文句はありませんが、大会の終わり方としてこれはいかがなものか、と。
むか〜しむかし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』という映画がありました。
面白いんですが、なかなかオチが来ないんです。この映画、何時間あるの?思ったところで画面にドカンと「To be continued」と出て、『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』の予告編が始まるのです。
そこで初めて、観客はは『2』はここまでなのね、とわかって、物語の世界から離脱しました。続きが観てぇとモヤモヤを抱えながら映画館を後にすることになったものでした。
今回の大会もせめて「To be continued」と出たら、同じモヤモヤでも前向きなモヤモヤになったのではないかと思います。
今大会がどこで終わったのかわからないまま、場内が明転してしまったのです。
エンドがバッドかハッピーかということではなく、「本日の試合はすべて終了しました」のアナウンスで終わったのがダメだったと。
— ろけねおP@はてなブログ (@locatedonneouni) 2019年6月9日
金のテープや銀のテープがドカンと打ち上がらなくても、次の展開を予想させる予告編だけでも見せてくれれば良かったのに、と思います。
試合が盛り上がらなかった
25分43秒とそこそこの時間をかけながら、メインの試合としては、あまりにも盛り上がらない試合であったことが、そもそもマズかったのです。
結局オカダ・カズチカ選手はクリス・ジェリコ選手からペースを奪うことが出来ず、ジェリコ選手の上手さばかりが目立つ試合となってしまいました。
予想にはオカダ選手にレベルに違いを見せてもらいたいと書いていたのですが、レベルの違いを見せられたのはオカダ選手だったような気がします。
それにお互い、ちょっと雑な攻めでしたかね。
ジェリコ選手のフィニッシャーであるウォールズ・オブ・ジェリコが浸透していないのもあってか(新日ではヤングライオンのフィニッシャーだし)、早々に炸裂したのに全然湧きませんでしたし、
オカダ選手も、ネックブリーカーとかパイルドライバーとか首に攻撃を積み重ねてからのレインメーカーだから説得力があるのに、早い段階でレインメーカーを狙いに行ってしまいました。
何となくお互いやりにくそうでした。何しろ、少し前にジェリコ選手はケニー・オメガ選手に勝っちゃってるんですよね。ケニー選手に勝った選手にオカダ選手が完勝しちゃあイカンということでしょうか。オカダ選手が勝つなら、あんなフィニッシュしかなかったんでしょう。
ただ、ジェリコ選手の考えとして、試合後の乱闘でキレイにオチをつけるつもりだったとしたら、試合はこんな感じで良かったと、先ほどワールドを見返して思いました。
IWGPヘビー級選手権試合をフリに使うというのは、昔からの新日ファンとしては腹立たしいところではあるのですが、次がワクワクするような展開を想像させるようなオチだったとしたら、それはそれで受け入れようという気にもなったでしょう。
棚橋弘至の衰え
試合中、ジェリコ選手が机を用意したのに使用しないまま試合が終わってしまいました。
ジェリコともあろう選手が、出したものを使わずに帰るわけがない、こりゃ試合後なんかあるな、と思ったら、やっぱりジェリコ選手大暴れ。
イスでオカダ選手をぶん殴って、いよいよ机までオカダ選手を連れていきます。机にパワーボムで叩きつけようとしたその時、解説席にいた棚橋弘至選手がジェリコ選手に飛びかかりました。
まず、ここが問題です。ここはオカダ選手がパワーボムで投げられてから棚橋選手が入ったほうが良かったです。パワーボムで投げられて、机が真っ二つになって、さらにナックルで追い打ちをかけているところに、棚橋イン!がベストではなかったかと。
パワーボムからの追い打ちナックルまでもらう段階に来れば、解説のミラノコレクションA.T.さんや山崎一夫さんも棚橋選手に救出に入ることを促すでしょう。促したところで「さすがにこれはダメだ」とか言いながら、ジェリコに飛びかかれば良かったのです。
この辺のタイミングの良さ、場の空気を読んで動くというのは、棚橋選手は得意なんじゃないかと思っていたのですが、これもまた衰えなんでしょう。ダメでした。
更にその次も問題です。
ここは何が何でもジェリコ選手をタダで帰してはいけないシーンです。ジェリコ選手が、勝者の帰る花道で散々悪態をついていたのに、
ヤングライオンに制止されると、そのまま振り切ることもなく止まってしまいました。オカダ選手を介抱して、オカダ選手に肩を貸して控室に戻っていきましたが、オカダ選手に肩を貸すのはヤングライオンでも良いのです。
ここはオカダ選手のケアではなく、IWGPヘビー級選手権試合をぶち壊したジェリコ選手に対して怒り心頭で、花道を走って追いかけてボコボコにしないといけなかったのです。棚橋選手の怒りにちょっとビビった感じになって逃げるように花道の奥にジェリコ選手を引っ込ませて、怒りの表情でリングに戻ってきて、マイクを取って、「おい、ジェリコ、IWGPを、新日本プロレスをなめんなよ!」とやってくれていたら、さすがエースと、これぞエースと、大喝采を浴びていたに違いありません。
かつての棚橋選手ならそれをやっていたはずです。オカダ選手を救出に鉄柵を乗り越えたとき、棚橋選手に期待が一気に集まっていました。ジェイ・ホワイト戦での汚名を返上する最大のチャンスだったのです。
それを見事に逃してしまいました。棚橋選手が終わった、と思わせる出来事になってしまいました。
次は棚橋弘至 vs クリス・ジェリコってこと?
ジェリコ選手が新日で戦いたい選手のうち、昨年内藤哲也選手とEVIL選手を消化したので、あと残っているのは、棚橋選手とオカダ選手であるという話をどこかで読みました。今回、唐突にオカダ選手と組まれたことで、残すところ棚橋選手のみとなりました。
棚橋選手はベルトを持ってないので、世界のジェリコが挑戦してやるってわけにも行かず、どこかで因縁を作らないと2人を戦わせることが出来なかったので、今回こういう事になったのかな〜と思います。
ただ、ここまでのジェリコ選手、試合ではあんまり活躍してないんですよね。さすがスーパースターと思わせるシーンはあるのですが、試合自体はそんなに盛り上がらないんです。いつもスクリーンに映し出されて突然出てくるところがピークになってます。
だから、無理に棚橋戦を組む必要があるのか、疑問です。なんなら対決するより共闘してオカダ選手をボコボコにするほうが面白かったんじゃないでしょうか。オカダ選手を救出しちゃった今、もうどうしようもないんですが。
それにこれからG1が始まりますし、そこに棚橋選手が出場ということになると、ジェリコ選手と対戦することになるのは秋の両国でしょうか。G1後の棚橋選手が果たして戦えるコンディションであるかどうかは微妙です。
ま、ジェリコ選手がG1に出場したら、すぐ実現しますが。
ジェリコ戦に専念するということで、棚橋選手は今年のG1はお休みして、G1の最終日にでもスペシャルシングルマッチをやったらどうでしょう。約2ヶ月間、しっかり調整して、現段階におけるベストな状態でジェリコ選手をぶちのめして欲しいです。
というようなことで、今後どうなりますやら。
メイン後の締めがしっかりあれば、神興行だっただけに実に残念なDOMINIONでした。
それではまた。
ありがとう!