元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
先日のYOSHI-HASHI選手の試合を観て、僕はイライラしていたわけですけども、
twitterを見ていますと、その健闘を称えるつぶやきが多いのにそこそこ驚いています。この感情は少数派だったんですね。これはかつてSMAPの『世界に一つだけの花』が大ヒットした時の感じに似ています。
多くの人がその歌詞の内容に感激したからヒットのしたのでしょうが、僕はむしろこの歌詞の内容にイライラしました。そこで以前こんな事も書いてます。
その時は「モヤモヤ」と書いてました。YOSHI-HASHI選手に対しては「イライラ」ですから、『世界に一つだけの花』よりも明らかに怒ってましたね。
自分とYOSHI-HASHI選手を重ねて、自分もYOSHI-HASHI選手のように今日もめげずに頑張ろう!と勇気をもらった人が多いようです。でも、僕は自分もまたYOSHI-HASHI選手のようにうだつの上がらない男なので、自分を見ているようでイライラするのです。
YOSHI-HASHI選手へのダメ出しは、実は自分に対して書いていたのです。同族嫌悪ってやつでしょうか。
今日のYOSHI-HASHI
前半の数試合をすっ飛ばして、そんなYOSHI-HASHI選手について触れます。
この写真はヘラヘラしているように見えますが、実際はヘラヘラしていません。良い顔してました。でも、むしろヘラヘラしながら後藤洋央紀選手の頭をしばいていいと思ってます。ハートの強さがYOSHI-HASHI選手最大の武器ですから、「何様のつもりだ!」と誰もが怒るくらい挑発的で良いと思います。
でも、結果が出てない人をホメたらイカンのです。結果を出してから頑張りをホメてあげて欲しい。これからです。
頭がちぎれるほど考えたレスリング
ここからはNEW JAPAN CUP(以下NJC)です。まずはコルト・カバナ vs SANADAです。
試合直後のSANADA選手が、なんなら鈴木みのる戦よりもヘトヘトになっているように見えたのが印象的でした。
きっと近年で一番頭を使った、頭がちぎれるほど考え抜いた試合だったんじゃないでしょうか。
それでもちょっとタイミングがズレたりして間が合わなかった場面があったものの、観たことがない風景をいっぱい見せてもらえて、シビレました。
ヘッドシザースの攻防の中で、久しぶりに倒立による脱出が観られました。これ好きなので単純に嬉しかったのですが、SANADA選手の脱出をあっさりとなかったコトにしてしまうカバナ選手の意地悪な攻撃にもまたシビレました。こういう返しがあったのか、という驚きの連続はここからスタートでした。
逆・逆エビ固めという感じで極まる「シカゴクラブ」という技にも驚かされました。カンパーナに行くんだろうな〜と思っていたら途中で止めてそのまま極めるのです。しかも名前が「エビ」ではなく「カニ」ですから、シャレが効いてるお洒落な技です。
ベテランらしい数々のテクニックでSANADA選手を翻弄しながらも、最後は負けてしまった最大の原因は必殺のスーパー・マンがSANADA選手によって完全に攻略されていたからです。3回くらいトライしたのかな?いずれも違ったシチュエーションで飛び出したスーパー・マンをSANADA選手は完全に封じました。
特に終盤の決まったあとにさらにもう半回転してクラッチを解くという動きには感動してしまいました。
知的なプロレスでした。こういう頭がちぎれるほど考えるレスリング好きです。
ドラゴン棚橋
続きまして、メインの棚橋弘至 vs ザック・セイバーJr.です。
昨年のNJCの決勝戦のカードでその時は棚橋選手が負けちゃいましたから、これはやっぱり棚橋選手が勝つのかなと思ってはいました。
だけど、棚橋選手のコンディションを考えるとこれ以上しんどい試合をさせるのは気の毒な気もしてきますので、一瞬のスキを突かれての丸め込みによる負けならあるかも、とか思ってました。
ところがどっこい、丸め込んだのは棚橋選手のほうでした。
ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールド!出た瞬間思わず「藤波!」と口走ってしまいました。
そう藤波辰爾さんがかつて(最近は動いてる藤波さんを観てません、ゴメンナサイ)よく見せていた技です。一回戦のドラゴン・スープレックスに続きここもまたドラゴン殺法が爆発。ハイフライフローを封印したままでまたしても勝ち上がりました。
今もそうだと思うのですが、藤波さんはヒザむき出しでリングに上っておられます。アントニオ猪木さんや長州力さんもそうでしたから、昔は珍しくも何ともなかったんですが、今はほとんどそんな選手いません。
これは今の選手のやっていることが、ヒザへの負担がいかに大きいかという証明でもあると思います。
ヒザが悪い棚橋選手がドラゴン殺法へ向かっていくのは良いことだと思いますし、むしろどんどんドラゴン化していくことが、長く現役を続けていくために必要だとすら思います。
若い頃にドラゴン殺法を使って批判されていたように薄っすらと記憶しているのですが、ついにドラゴン殺法がフィットする年齢になったということです。今こそフルスロットルでドラゴン化の時です。
ザック選手のサブミッションは、今夜は抑え込まれた印象です。ザック選手の高度なテクニックを棚橋選手が力とテクニックのブランドで抑えていたように見えました。
途中鋭い打撃で活路を見出そうとしたら、棚橋選手の体の硬い部分を蹴っちゃったのかな?ザック選手は突然足を押さえて痛がりました。
そこから棚橋選手得意の足殺しが本格化。ザック選手はツイスト・アンド・シャウトで首にまでダメージを与えられて、いつものように関節技が極められません。唯一にして最大の武器が機能しないのは厳しいです。
やっとのことで飯伏殺しことオリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デスが炸裂しそうになりますが、棚橋選手はなりふり構わずジタバタして脱出してしまい、ザック選手から勝利が逃げて行きました。
ハイフライフローなしで勝ったことで、これで次のSANADA戦ではハイフライフローが出せると考えるか、ハイフライフローなしでもここまでやれたら今後もなしで良いじゃないかと考えるか、SANADA戦が分岐点になりそうです。
僕は、ハイフライフローはもう使わないで欲しい派です。
SANADA戦ではさらにドラゴン化を推し進めて、SkullEndにはドラゴンスリーパーで対抗して、新技ドラゴンバックブリーカーで追い込んで、ドラゴンスクリューからのテキサス・クローバー・ホールドで勝って欲しいです。
でも、SANADA選手が勝っちゃうような気がしてます。
また、石井智宏 vs タイチが天龍源一郎 vs 川田利明が重なって見えたように、棚橋弘至 vs SANADAは藤波辰爾 vs 武藤敬司が重なって見えるんじゃないかと楽しみです。
※ワールドにあったら観てみて下さい
棚橋”ドラゴン”弘至になって、たとえ負けたとしてもまだまだやれるところを見せて欲しいです。
それではまた。
ありがとう!