元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
勝敗予想は全部当たりましたけど、今回のはそんなに難しくないので、ファンの大半は同じような予想であったと思います。
ただ、展開は全然読めてませんでしたね。勝敗よりも内容、試合の展開のほうが重要で、そこを我々の想像をどう超えてくるかが楽しみなわけです。そういった意味では僕の想像をガンガン超えてきたので楽しかったです。
それでは昨日のNEW JAPAN CUP(以下NJC)を振り返って行きましょう。
キドクラッチに感動
まずは天山広吉 vs 田口隆祐です。天山選手の動きが中西学選手に触発されたのか良かったですね。もちろん、全盛期に比べるとダメですけど、ここ数年では今が一番いいんじゃないですか?足取りも軽いように見えました。
それでも左足の足首は内側に曲がったままで、大丈夫かいな?と常に思わせます。その曲がった足首に田口選手は問答無用のオーマイ・アンド・ガーアンクル。
あんな見た目なんだから、足首が何とも無いわけないのです。そこを攻める。コミカルなことばかりをやる田口選手に観た厳しい一面でした。
足はともかく、全体的にコンディションは良さげで、天山プレスこそ出しませんでしたが、代わりにかつて長州力さんを葬ったダイビング・ヘッドバッドが飛び出しました。
当時と変わらぬフォームでの爆発に感激しました。
そして最後は何とビックリ、田口選手のキド・クラッチ!
この技、ファイヤープロレスリングでエディットレスラーを作ったら、必ず装備させるくらい好きな技なんです。
まさか田口選手がこれを習得しているとは知りませんでしたので感動しました。
試合後のコメントで
師匠に木戸修さんという偉大なレスラーがいました。キドクラッチ、何回かいままでも使って来ましたけども、何回ってことないんで。平成の最後のキドクラッチ。まだ最後じゃないです。まだホントは最後じゃないんで、キドクラッチが出ちゃう場面があるかもしれない。師匠エル・サムライさんもいますから、サムライクラッチが出るかもしれない。敢えて私はタグチクラッチという名前はつけません。キドクラッチ、後世に継いでいかないといけない技だと思います。
と語っていまして、田口選手は木戸修さんに教わっていたんだと初めて知りました。田口選手が好きになりました。
ヤングライオン卒業で良いんじゃない?
次は棚橋弘至 vs 海野翔太です。ブラボー!海野選手、期待以上でした。予想では棚橋選手にハイフライフロー出させたらヤングライオン卒業で、と書いたのですが、
この技を出させたらもう充分でしょう。こんな危なそうな技、普通はヤングライオンには出しません。つまり、これを繰り出さないと勝利が嘘っぽくなるという棚橋選手の判断したということですから、これはもうヤングライオン卒業でしょう。
棚橋選手のクラッチよりも完璧なクラッチで決めたこのテキサス・クローバー・ホールドも棚橋選手が認めざるを得なかった理由なのではないかと思います。
前にも書きましたけど、テキサス・クローバー・ホールドは相手のかかとの下に腕を入れるのがキチンとしたクラッチです。トライしたことある人ならわかると思いますが、かかとの下に腕を入れると、ガチャッという感じで鍵が掛かったみたいに固定されます。同じようなサソリ固めも、むかし長州さんがやるとき相手のヒザの裏の空いたところに拳を差し込んでクラッチをほどけにくくしてましたが、あんな感じでかかとの下に腕を入れると、クラッチがほどけにくくなるはずです。それをキチンとやっていたことに僕は感動しました。
棚橋選手の戦い方も良かったですね。ヤングライオンに合わせて基本技で対抗しましたが、基本技もお前とは年季が違うとばかりにガチッと極めてました。
レッグロックからのインディアン・デスロックです。この流れが僕は好きで、棚橋選手がレッグロックに入ったあたりからインディアン来い、インディアン来いと祈ってました。
最後はかつて内藤哲也選手からギブアップを奪ったテキサス・クローバー・ホールド。もしかしたら逆エビ固めでフィニッシュを狙うかもと思っていましたが、これを出させたんですから海野選手は大したもんです。今すぐ新コスリュームを用意して下さい。
やっぱり連敗はありませんでしたね
次はEVIL vs ザック・セイバーJr.です。次の試合で内藤選手負けてしまいましたから、この日はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンファンにはキツい結果になってしまいました。
札幌でいい結果に恵まれたわけですから仕方がありません。連勝も連敗もまずないので、次回はEVIL選手が勝つはずですので、それを楽しみにしましょう。
ザック選手はとにかくあらゆる場面で関節を取りに来るというのは、終始一貫変わらないわけで、ザック選手との試合を面白くするためには、この関節技をどう対処するかという対戦相手の技術とプロレス頭を試されているのです。
そりゃしんどい相手です。自分の得意ムーブで勝負しづらいわけですから。
その中でEVIL選手はザック選手をしっかり研究しているように見えました。面白い試合に仕上がってました。
丸め込みを丸め込みで対応してみたり、
レフェリーを使ってみたり、EVIL選手は試合に驚きを用意してくれているので楽しいです。負けはしましたが、まだまだ伸びしろを感じさせる試合でした。いよいよシングルのベルトを巻く日も近い気がします。
チャンピオンになる選手はどんなタイプの相手に対してもしっかり試合が作れる人だと思っています。EVIL選手はそれが出来ていると思います。
頭から落としゃあイイってもんでもない
最後にメインの飯伏幸太 vs 内藤哲也です。ビックリはしましたけど、ベストバウトという内容かと言うと違う気がします。個人的には愛知のオカダ・カズチカ vs マイケル・エルガンのほうが楽しかったです。
ただ、ヒヤッとする場面は遥かにこっちのほうが多かったですから、そういう刺激的な試合がお好みの方にとってはこれは最高だったのではないでしょうか。
そもそも飯伏選手の魅力は、人を人とも思わないようなデンジャラスな技を笑顔で繰り出すところですから、
それを思う存分やれる内藤選手という受けの達人とは相性抜群です。
ついにタイガードライバー’91まで飛び出しました。飯伏選手は四天王プロレスのフォロワーなんでしょうか。かつては僕も四天王プロレスに喜んでいたので、ウケるのも分からなくはないのですが、やっぱり僕はSANADA選手の「頭から落とすばかりがプロレスじゃない」でしたっけ?そういうプロレスのほうが好きです。
でも、プロレスの技なんて全部危険なんで、全部危険ならどんな技やっても同じだとも言えるわけで、難しい問題です。
相性が良いだけに、観てる側がもっと熱くなれる試合もできるんじゃないかと思ったのですが、内藤選手は最後までクールでした。もっとムキになって戦って欲しかったように思います。
こんな危険な技もクールに放ちました。それはそれでカッコいいのですけど、終盤はもっと熱くなってほしかったです。それにしても、いい笑顔です。
フィニッシュはカミゴェだったんですが、その前に膝蹴りを放ちました。
これをVトリガーだとおっしゃる人をtwitterで見かけたのですが、コーナーで相手が立ってくるのを待って、ひとポーズ入れてからのダッシュで膝蹴りというムーブはボマイェで良いんじゃないでしょうか。中邑選手がいないんですから、飯伏選手がこの技をバンバン使ってほしいですね。ボマイェという名前で。
それに、Vトリガーはケニー・オメガ選手の技で、それで呼ぶといつまでもケニー選手のオマケという感じがして、飯伏選手本人的には嫌なんじゃないでしょうか。
飯伏選手が新日本に残ったのは、ケニー選手と同格もしくは、ケニー選手が「あの飯伏選手のパートナー」という紹介のされ方をして欲しいと思ってのことだと捉えています。
--リング上で「新しい飯伏幸太を……」と言われましたけど?
飯伏「はい。まあ、新しい飯伏幸太っていうのは、まだ僕の表記が『フリー』ですよね。なんでフリーなのか? なんでフリーなんですか? なぜ? なぜ? それだけです
「新日本プロレスの飯伏幸太」ということなんですね。こりゃIWGPは近い。
それにしても、今回のワールドの放送、メインではフリーズしましたし、トンチンカンなところ映して技が見えなかったりで、相変わらずカメラがアホでしたね。そろそろ選手がどう動くか予想できないものですかね。もうちょっと勉強してもらえませんか。
それではまた。
ありがとう!